ニコラ・テスラの人生と「テスラコード」:強い信念が夢を叶える宇宙の法則

ニコラ・テスラの人生と「テスラコード」:強い信念が夢を叶える宇宙の法則

ニコラ・テスラの人生と「テスラコード」:強い信念が夢を叶える宇宙の法則

あなたは、何かしらの人生目標や夢をかなえたいと思ったことがありますか? しかし、何かを始めようとした時、うまくいかない時の不安が押し寄せ、思うように行動できない経験をした方も多いのではないでしょうか。もしかしたら、他者からの否定的な言葉によって、夢や目標を諦めかけている方もいるかもしれません。

でも、それはあなたの意志が弱いからではありません。それは、いたって普通の反応なのです。 ほとんどの人にとって、リスクを回避しようとする自然な現象と言えるでしょう。

成功者と呼ばれる人々の共通点:不安を克服する「方法」

実は、世の中の成功者と呼ばれる人々は、誰もが天才ばかりではありません。彼らは、不安を克服し、自身の夢に素直になれる「すべ」を持っているからこそ、成功を手に入れているのです。

では、そんな不安を解消し、夢を叶えるためには何が必須なのでしょうか?

ある偉大な発明家の生涯が、その答えを明確に示してくれています。

ニコラ・テスラ:天才発明家とその波乱万丈の人生

皆さんは、ニコラ・テスラという発明家をご存知でしょうか?おそらく知らない人も多いでしょう。では、イーロン・マスク氏が創業した電気自動車メーカー「テスラ」はいかがでしょうか?名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

実は、テスラ社の社名は、発明家のニコラ・テスラにちなんで付けられたものです。イーロン・マスク氏が尊敬し、現代の電気技術の発展に大きな影響を与えたニコラ・テスラですが、彼が実際になにした人なのかを知る人は少ないのです。

ニコラ・テスラは生まれながらの天才でありながら、その業績が世間に大きく評価されたのは、亡くなった後でした。トーマス・エジソンをも凌駕する偉業を達成したにもかかわらず、「ビジネスが下手」と言われ、生涯、貧しい生活を送ったとも言われています。

夢を叶えた秘密:宇宙の法則「テスラコード」

そんな彼がどのようにして自身の夢を叶えたのか?今回はニコラ・テスラの半生と、彼が編み出した「夢を叶えるために必要な宇宙の法則」についてご紹介します。彼の生き方からは、信念の重要性と、揺れがちな自身の意志を貫き通すためのヒントが得られるはずです。

ニコラ・テスラは1856年7月9日深夜、オーストリア帝国(現在のクロアチア西部)の村、スミリャンで誕生しました。決して裕福とはいえず、生活も決して豊かではありませんでした。5歳の頃に兄を亡くし、高校時代にはコレラに感染しているという医師の診断を受け、9ヶ月もの間、生死の境をさまよいました。

そんな中でも、幼い頃から勉学に励み、特に数学では突出した才能を発揮したと言われています。わずか5歳で小型の水車を作り、くるくる回るその姿を見て、「いつか僕はアメリカに行って、ナイアガラの滝を利用して電気を作り出すんだ」という夢を抱くようになりました。

その並々ならぬ才能は、グラーツ工科大学に入学しても衰えることなく、大学で学ぶうちに電気モーターに魅了され、当時他に手を出すものがほとんどいなかった交流モーターの研究に没頭していきます。

しかし、大学2年の頃、父親が死去したことで学費を払えなくなり、大学を中退してしまいました。兄と父を亡くし、大学の中退という不幸に見舞われたにもかかわらず、テスラの夢と信念は折れませんでした。

企業に就職しながら独学で交流モーターを学び続け、世界で初めて交流電流の発電装置である二相交流モーターを発明、その後、交流電流による発電・送電のアイデアを発展させていきます。

当時ヨーロッパにいたニコラ・テスラですが、自身の研究内容に興味を持ってくれる人とめぐり合えず、1884年に渡米を決意します。28歳だった彼は渡米後、トーマス・エジソンが創業したエジソン電灯会社に入社したことがきっかけで、エジソンとの「電流戦争」が勃発することになります。

ニコラ・テスラがエジソンですらできなかった交流モーターの開発に成功したことで、直流システムに固執するエジソンと交流モーターを開発したニコラ・テスラとの電流システムの覇権争いに発展。その結果、交流モーターが世間に評価され、覇権争いはニコラ・テスラの勝利となりました。

エジソンとの争いで注目を浴びたことをきっかけに、1893年10月、ナイアガラの滝を利用した発電所の建設に際して交流システムが採用されることになります。「ナイアガラの滝で電気を作り出す」という少年時代の夢を、ニコラ・テスラは見事に実現させたのです。

テスラを成功に導いた「3, 6, 9」の法則

ここまでニコラ・テスラの半生を聞くと、ほとんどの方は「生まれたときから天才だったから」「自分とは違う世界の人」と感じられるのではないでしょうか。確かに、彼が自身の夢を叶えられた要因には、「神童」と呼ばれるほどの才能に恵まれたことも関係していると思います。自身の夢を叶えた後も多くの業績を出し続けた彼ですが、唯一苦手としていたものがありました。

ニコラ・テスラはビジネスそのものが苦手で、金銭的に困窮した生活を送っていたとも言われています。決して裕福ではない、苦しい人生を送る中でも自身の夢を叶えられたのは、「天才だから」という理由だけでは説明がつかないはずです。

なんと彼は**「宇宙の法則」**と言われているものを信じ、生活に取り入れていたことも、成功要因の1つだったというのです。

その法則とは、都市伝説やスピリチュアル界隈で一度は耳にする「テスラコード」と呼ばれるものです。

ニコラ・テスラは「3, 6, 9という数字の素晴らしさを知れば、宇宙への鍵を手に入れることができる」という言葉を残しています。

この「3, 6, 9」という数字こそ、テスラコードと呼ばれる、彼が信じ続けた宇宙の法則なのです。

ただこれだけでは、何のことかさっぱり分かりませんよね。彼は、数学がこの世界を支配していると強く信じていました。

1, 2, 4, 5, 7, 8は物質世界、3, 6は高次元、9は宇宙という解釈が込められているようです。

ここで、この「3, 6, 9」という数字を数学的に解き明かしてみましょう。難しくないのですから、シンプルに受け取ってみてください。

ニコラ・テスラによれば、自然界には2進法が適用されていると語っています。例えば細胞分裂では、1つから2つに、2つから4つに…と分裂していきます。

2 + 2 = 4、4 + 4 = 8、8 + 8 = 16、16 + 16 = 32…といった具合です。そして8 + 8 = 16であれば、1 + 6 = 7となり、最終的に一桁になるまで計算します。

すると不思議なことに、1, 2, 4, 8, 7, 5, 1, 2, 4, 8, 7, 5…と物質世界を表す数字が永遠に続き、3, 6, 9の数字だけは出てこないのです。

では同じように3, 6, 9の数字で計算してみるとどうなるでしょうか?

3と6の数字で行った場合は、3, 6, 3, 6, 3, 6…と高次元を表す3, 6の数字が無限に続いていき、9の数字で行っていくと、宇宙を表す9の数字が無限に続いていくのです。

それだけではありません。例えば半円の180°、三角形の内角の和の180°、四角形の内角の和の360°、これら全てを最終的に一桁になるまで計算してみると、「9」という数字が現れてきます。

さらに驚くことに、地球の直径7920マイルも(7 + 9 + 2 = 18, 1 + 8 = 9)、太陽の直径864,000マイルも(8 + 6 + 4 = 18, 1 + 8 = 9)と、空間や宇宙までも「9」という数字に支配されていることに気づきます。

ニコラ・テスラは他にも「宇宙の秘密を知りたければ、エネルギーの周波数と振動の観点から考えよ」という言葉を残しています。

例えば、人体にリラックス効果やポジティブな影響を与える周波数は432Hzと言われています。この432Hzも一桁になるまで計算すると(4 + 3 + 2 = 9)、「9」の数字が浮かび上がります。

地球は常に7.83Hzの電磁波を出していると言われています。同様に(7 + 8 + 3 = 18、1 + 8 = 9)と、同様に「9」の数字が浮かび上がります。

これがただの偶然ではなく、宇宙を支配している数字であり、宇宙の秘密を知る鍵であるとニコラ・テスラは信じて疑わなかったのです。

ニコラ・テスラはこの宇宙の法則を、自身の生活にも取り入れていました。ホテルでは必ず3の付く部屋に泊まり、食事では必ず3の倍数の18枚のナプキンを用意し、3で割り切れる行動や結果でなければ必ずやり直していた徹底ぶりだったそうです。

一見すると「宇宙の法則」というのは現実味のない話に思えるかもしれません。それを信じ続けた彼の考え方、共感できない人も多いでしょう。

しかし彼が夢を叶え、圧倒的な功績を後世に残せたのは、思うようにならない現実と直面した時でも、自ら信念を貫き通し、そこに人々を巻き込むことで活躍の場を作り出したからだと言えるでしょう。

信念の重要性と、他者の言葉への対処法

私たちは多くの場合、他人の言葉に引っ張られて、自分自身を信じられなくなってしまうことがあります。

例えば、「会社を辞めて個人でキッチンカーの事業をやりたい」と話した時、友人や同僚、上司、もしくは家族から「稼げないから辞めた方がいい」と夢を否定されるかもしれません。その言葉から悪い影響を大きく受けてしまえば、キッチンカーの夢を手放す選択をしてしまうのが自然な流れです。

しかし世の中には、キッチンカーで成功している人が多く存在しているにもかかわらず、その成功者達と自分を切り離して、自身の周囲にいる人間の言葉から物事を考えてしまい、「自分には無理かもしれない」と諦めてしまうのです。

もしニコラ・テスラに信念がなければ、父が亡くなり大学を退学した瞬間に、学ぶことを諦めていたかもしれません。もしくは、既に発明家としての実績があったトーマス・エジソンとの電流戦争にも敗北していた可能性だってあります。

そもそもエジソンと電流戦争が勃発した原因は、ニコラ・テスラが信念を貫き通したことと言っても過言ではありません。エジソンとの出来事には、ビジネス上の都合から直流システムに固執していたエジソンに交流モーターを提案したところ、「エジソンの工場システムを交流電源で稼働させたら、報酬として5万ドル払う」と提案され、ニコラ・テスラはこれを成功させてしまったという背景があります。

ところが、この功績を認めたくないエジソンは、報酬を「冗談だった」と済ませ、支払わなかったため、テスラは激怒してエジソンの会社を退社。後に自分で設立した会社で発電機や変圧器などの交流システムを一気開発し、エジソンの直流システムと戦いを挑んだのです。

自分が開発した交流システムに絶対的な自信を持っていたからこそ、エジソンの電流戦争に勝利し、世間の注目を浴びました。現在では全世界においてニコラ・テスラの交流システムが採用されています。

ちなみにエジソンはマーケティング能力が高く、ビジネス能力に特化していたと言われています。世界的にはニコラ・テスラよりもエジソンの存在の方が知られているのも、彼がより優れたマーケティング能力を持っていたためと考えられています。

もしニコラ・テスラがエジソンと戦いを挑まなければ、私たちが普段使っている家庭用コンセントなどからの電流の普及はされず、エジソンが発明した直流を使用した乾電池やバッテリーが私たちの生活の中心になっていたかもしれません。

何かを成し遂げるために重要なのは、宇宙の法則が事実であるかではなく、この法則を後世に残し、人々に語り継がれるほどの存在となったニコラ・テスラの「自分自身を信じ続ける信念」なのだと感じられます。

ニコラ・テスラの考え方は、科学的な発見だけでなく、人生のあらゆる側面においてもインスピレーションを与えてくれるものです。日々の生活の中で見えない力や、直感に耳を傾けることの大切さを思い出させてくれます。「信念」も、目に見えない力の1つでしょう。

信念を育み、夢を実現するために

人は1日に平均3万5千回も無意識に決断をしていると考えられているので、「どうすればいいんだろう」と頭で考えていると、答えが出なかったり判断に迷うことは誰にでもあります。頭で思考している時には、自分なりの判断基準がなければ、他人の考えや価値観に影響された判断をするしかありません。

そうすると、「上司が」「親が」「友人がそう言うから」といった判断基準で選択してしまう人生になります。しかしその生き方では、自分の夢を叶えることは難しく感じますよね。

信念を持つことは、私たちの選択基準に大きく影響を与えていきます。 そもそも信念とは何なのでしょうか?あなたには信念を説明することができますか?おそらくほとんどの人が「信念」という言葉を知っていても、説明することは難しいでしょう。

一言で言えば、信念とは自分なりの考え方、価値観と言えます。例えば、あなたが会社で営業職をしていたとします。自分が心からおススメできない商品を得意先に提供しなければいけません。会社に課せられた売上ノルマを達成すべきか、納得できない商品は売れないと会社に反旗を翻すか?

この二択を迫られた時に、会社への貢献を選ぶのであれば、売上ノルマ達成のために商品を提供するでしょう。しかし得意先への貢献を選ぶのであれば、会社側に自身の意見を伝えるか、転職も視野に入れるかと思います。

この二択はどちらが正しいというものではなく、自分なりの考え方、価値観を持っているかいないかで、物事を判断するスピードが大きく変わり=人生が変わっていくことに繋がっていきます。

自分なりの考え方、価値観がない状態に気づかずにいると、ズルズルと悩まされ、有限である時間を無駄に浪費することになります。世の中には人の数だけ信念があります。「大人は働いて子供に夢を託すことが大切だ」という信念を持つ人もいれば「大人が夢を生きることによって、子供は勝手に夢を持つことができる」という信念を持つ人もいます。

「結婚生活は男が女尻に敷かれるくらいがちょうどいい」という信念を持つ人もいれば「結婚生活は女が男の散歩の後についてくる関係性がうまくいく」という信念を持つ人もいます。これらの考え方が正解か間違いかは、当然のことながらどちらも正解です。

ニコラ・テスラが直流よりも交流システムにこだわったのも、「3, 6, 9」という宇宙の法則を信じ続けたのも、彼自身の信念があったからに他なりません。

ここまで信念の重要性を感じていただけたと思いますが、じゃあどうやって信念を持つことができるの?と思うでしょう。もしも判断に迷う場面に出くわしたら、「何を一番大切にしたいのか」を自分に問いかけてみてください。判断に迷うというのは、何を一番大切にしたいのかが見えていない時なのです。

信念を作るチャンスと前向きに捉えてみましょう。このささやかなトレーニングを意識して継続することで、ニコラ・テスラが抱いていた強い信念があなたの中にも根付いていくことでしょう。

ちなみにニコラ・テスラはとんでもない変わり者という性格で広く知られていました。地球を真っ二つに割る計算式を本気で考案するなど、奇人的な研究を行っていました。交流モーターが発明されていない当時、ニコラ・テスラの研究に理解を示さない人が多かったことは容易に想像できますが、「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、現代でも自分の信念を貫こうとすると、その信念を否定するものが必ずと言っていいほど現れます。

先ほども伝えた通り、他人には他人の信念があり、自分には自分の信念があって当然なので、否定されたとしても気にする必要はありません。

と言われても、どうしても気にしてしまう方も多いと思います。大阪大学社会経済研究所で行われた実験で、あるゲームを行った際に、日本の被験者はアメリカ人の被験者と比べて「自分の利益を増やすことよりも、相手の利益を減らすことを優先する決断を行う割合が高かった」という結果が出ているそうです。「出る杭は打たれる」という思考を日本人は強く持っているということです。

しかし日本にも自分自身の信念を貫いて成功を掴んだ人は大勢います。その代表的な一人がパナソニックホールディングスの創業者であり、「経営の神様」と呼ばれている松下幸之助さんです。

彼が遺した名言の一つに「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」という言葉があります。多少の出すぎた杭になったくらいでは叩かれ、潰されてしまいますが、出すぎた杭になりさえすれば、人は叩かなくなり応援してくれるという意味も込められています。

「出すぎた杭」になろう

ニコラ・テスラは「出すぎた杭」になったことで、夢を叶えることができました。ビジネス能力に長けたトーマス・エジソンに電流戦争で勝利できたのは、決してテスラ一人の力ではありません。テスラの研究に感銘を受けた企業家のジョージ・ウェスティングハウスから支援を受けたことにより、会社を設立して交流システムの開発を進めることができ、エジソンに勝利できるほどの発明品を作り上げることが可能になったのです。

もしあなたが自分の信念を貫こうとして、他人から否定されたり貫けなくなる瞬間があったら、「出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれない」という言葉と思いを思い出してみてください。そんなあなたの姿や信念に感銘を受け、応援してくれる人が手を差し伸べてくれることで、夢をあっという間に実現できるようになるでしょう。

それでは最後に、ニコラ・テスラから、自分の信念を貫き通して夢を叶えたいと思うあなたへのメッセージです。

「過去に偉大だったものは全て嘲笑され、非難され、脇へ押しやられ、抑圧された。だがその苦痛によって更に偉大さを増し、勝利を得られたのだ」

今回の話はここまで。それではまたお会いしましょう。