海外インフルエンサーが30日間SNSを断ったら…驚きの変化と4つのメリット!

海外インフルエンサーが30日間SNSを断ったら…驚きの変化と4つのメリット!

海外インフルエンサーが30日間SNSを断ったら…驚きの変化と4つのメリット!

現代社会において、SNSはもはや生活の一部。私たちの人生に欠かせないものとなっています。しかし、その便利さの裏には、依存やネガティブな影響も潜んでいます。今回は、海外のインフルエンサー、ニコラス・クリストル氏が30日間SNSを完全に断つチャレンジを行い、その結果をVlog形式で公開した動画を参考に、SNSデトックスの効果を徹底的に解説します。

現代人のSNS依存の実態

あなたは1日にどれだけの時間、スマホを触っていますか? アメリカのマケティング会社DCDXの調査によると、15歳から27歳のZ世代の1日の平均スクリータイムはなんと7時間7分!1日の約1/3が何らかの画面を見ている状態なのです。

  • あなたのスクリータイムは?スマホの設定画面で確認してみましょう。

私も、普段は4時間10分程度スマホを触っています。多くはありませんか? 信号待ちや電車待ち、待ち合わせの際、何もせずに過ごすことに違和感を感じ、ついSNSアプリを開いてしまう…そんな経験はありませんか?

多くの人がSNS依存に気づいていない、もしくは気づいていてもなかなか対策を取れていないのが現状です。iPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズですら、自分の子供たちにスマホを触らせなかったという有名な話があるように、成功者と呼ばれる人たちの多くもスマホとの距離を置くことを推奨しています。

しかし、SNSデトックスの効果は一体どうなのでしょうか? 「スマホに触るな」「アプリをアンインストールしろ」と言われても、具体的な変化が分からなければ、なかなか実行する気にはなれませんよね。

ニクラス氏の30日間SNS断ちチャレンジ

そこで、今回注目するのはドイツ人のクリエイター、ニコラス・クリストル氏の30日間SNS完全禁止チャレンジです。YouTube登録者数約100万人を誇る彼が行ったこのチャレンジは、なんと300万回以上も再生された話題の動画となっています。

ニコラス氏のチャレンジルールは以下の通りです。

  • Instagram、YouTube、Facebook、Snapchatなど、あらゆるSNSをスマホからアンインストール
  • PCからもアクセスできないよう、Self Controlというアプリを使用してWeb上での閲覧も禁止
  • ただし、YouTubeへの動画アップロードと、WhatsAppやFacebookメッセンジャーなどのメッセージアプリは使用可能

チャレンジ開始!最初の1週間で起こった変化

チャレンジ開始1日目、ニコラス氏はいつものように動画編集に取り組みますが、早速問題が発生!クライアントから送られてきた動画リンクがYouTubeリンクだったため、禁止アプリのために開くことができなかったのです。

彼はYouTubeダウンローダーを使って動画をダウンロードし、編集作業を進めました。これは、クリエイターである彼にとって、SNS禁止が仕事にも直接影響する可能性を示唆する出来事でした。

最初の1週間、ニコラス氏は編集、撮影、メールの返信などに多くの時間を費やしましたが、それでも時間が余ったそうです。友人と多くの時間を過ごせるようになったと語っています。

ここで、ニコラス氏はSNSデトックスの最初の影響が自分自身に起きたと語っています。 ある日、友人アレックスとハイキングに出かけ、日が沈む直前に山頂に着いた時のこと。

その場所は最高のロケーションでした。以前のニコラス氏なら数百枚も写真を撮り、インスタにアップして「いいね」の反応を待っていたでしょう。しかし、今回はそれができないため、素晴らしい景色を全身で受け止め、本当に楽しむことができました。

「撮った写真にどれくらいいいねが集まるかを気にする必要がなくなりました。とても解放された気分でした。」と彼は述べています。

このように、早速デトックスの効果が現れているようです。

予想外の習慣の反動…そして新たな発見

しかし、長年培ってきた習慣はそう簡単には変わりません。週の後半になると、ニコラス氏は古い習慣に戻ってしまっていました。

SNSが使えないため、Netflixでドラマをイッキ見したり、WhatsAppで友人と連絡を取り合ったり…。SNSに使っていた時間が、他のアプリの活動に変わっていたのです。

完全にデトックスするには、まだもう少し時間がかかりそうです。しかし、7日目、彼の誕生日には、Facebookなどで「誕生日おめでとう」とコメントをくれることを期待していなかった分、リアルな友人からの電話やFaceTimeでの連絡に喜びを感じたと語っています。

「普段のFacebookでの「誕生日おめでとう」だけのコメントより、友人から本当に近況を聞いてくれる、より強い繋がりを感じた」

これはまさにその通りかもしれませんね。1000人のSNS上の薄い繋がりより、1人の現実の親友の方がよっぽど大切ですよね。

2週間目以降の変化と、仕事への情熱を取り戻す

その後、誕生日を祝いに友人たちが集まり、夕食を共にしたそうです。2週間目は一気に進みます。この間に多くのことが起きたそうです。ニコラス氏は新しいドローンを買い、テストするために少し離れた場所まで旅行したそうです。

無駄にしないために旅行中に新しい動画を撮影したり、景色を見ながら自分が考えていることを思い返したりしました。1日がゆっくりと終わりを迎えた時、彼は長い間感じていなかった何かを感じました。

彼は仕事への情熱を取り戻していたことに気づいたと言います。気が付けば作品作りに没頭し、その日は携帯には一度も触らなかったそうです。

ニコラス氏によると、SNSデトックスを始める数週間前、正直に仕事にマンネリを抱えていたそうです。インスピレーションも創作意欲もなく、ひたすらベッドの上で過ごしていたそうです。

しかし、SNSデトックスを始めて3週間、全てが変わりました。活力を取り戻し、いつもより活動的になったのです。

この動画は2020年のコロナ禍に撮影されたもので、ニコラス氏は8週間実家に帰っていたそうですが、このタイミングで彼はミュンヘンへの移住を決意します。

ミュンヘンでの生活とSNSへの再接触

20日目、彼はミュンヘンで7日間過ごした感想を述べています。

「すごく良い気分で、生産的だった。この週は、目標通り1本ではなく2本のYouTube動画を公開した。たくさん動画を作りたくなったんだ。でも、何か変わったことがあった。実家で両親と過ごしていたときは、常に誰かが周りにいた。母や兄弟など、話せる人がいつもいた。でも、今は自分だけだ。だから、他の人と交流したいという強い必要性を感じ、SNSアプリにもっとアクセスしたくなった。だから、LinkedInで少しだけアクティブになった。真面目にはやってないけど、それでも他の人々の生活で何が起こっているかを見るという深いニーズがあると感じているんだ。」

数日間、ニコラス氏はほとんどの時間をPCの前で過ごし、動画編集に没頭することができました。やる気があり、集中していて、気が散ることがほとんどなかったと言います。

**没頭状態(フロー)**と呼ばれる状態に完全に浸っており、非常に生産的に過ごせたと語っています。

しかし、生産的に過ごしている一方、まだ何かが欠けていると気付きます。それは、夜、仕事を終えた後、ベッドに座っていることが多く、何をしたら良いのか分からなくなっていたということです。いつもならSNSに没頭してしまう一日の最後の時間をどう埋めるべきか分からなかったのです。

SNSデトックス後の生活と、得られた4つのメリット

この悩みを変えるために、ニコラス氏は本を読んだり、ランニングを始めたり、様々な友人や昔の同僚と会ったり、時には公園で一人時間を過ごしたりしました。その結果、この1週間でこれまでにないほど活発になったと言います。ちなみにランニングは自己新記録を更新したそうです。

確実にデトックスは進んでいるようですね。さあ、いよいよ30日が近づいてきました。SNS断ちを30日間やってみて、どんな感想になるのでしょうか?

30日目、ニコラス氏はSNSを再開しますが、もうSNSに戻りたいとは思っていなかったと語ります。動画のためにアプリをダウンロードし、メッセージに返信したり、Instagramを閲覧したり、YouTube動画を見たりしましたが、1時間半で飽きたそうです。

「30日間、SNSに触れていないことで、情報へのアクセスが少なかったため、頭がオーバーロードした。面白いことに、SNSで話題になったことは何もなく、何も変わっていなかった。何も見逃していなかったのに、私の心は再び自由に動き回り、気が散って集中できなくなっていた。だから、少なくとも今日はSNSを使わないことにした。」

最後に、ニコラス氏は30日間のSNS禁止チャレンジで何を学んだのかをまとめて話してくれました。大きく分けると4つのメリットがあったと言っています。

  1. 本当の友人と過ごす時間が増えたこと
  2. 他人と自分を比較することをやめたこと
  3. 生産性があがったこと
  4. 今この瞬間を意識できるようになったこと

1. 本当の友人と過ごす時間が増えたこと

スマホを使う時間が減った分、リアルで関わる人との時間が増えたそうです。何年も会っていなかった人と再会し、とても大切な人間関係を深めることができたと言います。

確かに私たちは普段、会っていない人との関係に気を使い、最も大切にするべき周りの人に対してつい雑になってしまったりします。大切にするべきなのはネット上の薄い繋がりではなく、毎日顔を合わせる人なのかもしれません。

2. 他人と自分を比較することをやめたこと

ニコラス氏の以前は、SNSを見ていると常に自分より素晴らしいクリエイターの作品が流れてきて、「どうして自分はうまく動画を作れないんだろう」と考えていたそうです。

しかし、デトックス中にこれらの疑問は消え始め、再び動画制作の情熱を取り戻したと言います。この期間中に毎週新しい動画を公開し始めると、再生回数とチャンネル登録者が急上昇したそうです。

他人と比較しないこと。これは私たちの幸福度を上げるために本当に必要なことです。これほど便利な世の中になっているのに、うつ病がかつてないほど増えているのは、SNSの影響が大きくあると考えられています。

誰もが全世界に発信できるようになり、比較対象が周りの数十人ではなく世界中の数十億人になりました。しかしSNSに投稿されるのはその人の最高の瞬間です。その最高の瞬間と自分の現状を比較して「どうして自分はこうじゃないんだろう」と悩んでしまう人がかなり増えています。

1年に数回の最高の瞬間と、日々の日常を比較したら落ち込んでしまうのは当たり前です。ちなみに、最もメンタルを悪くするSNSのランキング一位はInstagramだそうです。

ニコラス氏が他人と比較することをやめてメンタルが安定するようになったのは、Instagramをやめたからかもしれませんね。

3. 生産性があがったこと

ニコラス氏はSNSをやめて仕事に没頭できるようになったそうです。気が散ることがなくなり、より集中力が増し、頭がクリアになったと言います。

先ほども少し触れましたが、これはフローと呼ばれる没頭状態に入っていると考えられます。フローに入ると、いつも以上に集中力がまし、余計な雑念が入らずに数時間作業に没頭できると言われています。

このフロー状態に入る条件の一つに、「気を散らすものを視界からなくす」というものがありますが、ニコラス氏はスマホから距離を取っている状態だったため、フローに入りやすい状況だったのでしょう。

4. 今この瞬間を意識できるようになったこと

ニコラス氏は、この4つ目が彼自身が最も感じた変化だったと語っています。SNSデトックスをする前は、時間があっという間に過ぎ、次から次へと終わりのない感覚が常にあったそうですが、デトックスを始めて数週間が経った時、周りの全てが遅くなり始め、頭の中から雑音が消えるのを感じたそうです。

この感覚は、私も最近はっきりと感じています。私はニコラス氏のように完全な30日間のSNSデトックスはやっていませんが、特に数年前にTikTokやYouTubeで発信を始め始めてから、時間の流れが非常に遅くなった感覚があります。

それまでの私は、ルーティンをこなす仕事をしていたので、そこに創造性はありませんでした。毎日同じ時間に起きて、毎日同じ道を通り通勤し、毎日同じ作業の繰り返し。家に帰った後や休日は読書をしたり作業をしたりしていましたが、それでも1週間の半分は変わりばえのない同じ作業の繰り返しだったので、この時は1年がめちゃくちゃ早く感じていました。

しかし、YouTubeという本当にやりたいことを見つけてからは、作業に没頭できるようになり、さらに没頭を繰り返すことで今この瞬間に集中できるようになってからは、本当に1年が長く感じています。皆さんは子どもの頃、1年がとても長く感じていたと思います。私は今、またその状態に入っています。

今、時間がとても早く流れていると感じている人は、未来のことや過去のことに行動が引っ張られているかもしれません。

ニクラス氏の結論と、私たちへの提言

ニコラス氏は、この30日間でSNSを確認できないデメリットよりも、SNSに触れないメリットの方が大きいと感じました。彼はもう以前の状態に戻ることは考えられないようです。

そのため、チャレンジ後もアプリの通知をオフにし、本当に使いたい時だけアクセスできるようにしました。そして、毎朝30分、スマホも音楽もなしで散歩する習慣を作ったそうです。

彼はこの習慣は心を解放し、今この瞬間に意識を向けられるようになるのでかなりお勧めだと言っていました。

さらに、ニコラス氏は「No Social Media Sunday(ノーソーシャルメディアサンデー)」というルールを作り、毎週日曜日をSNSに全く触れない日にして、現実の世界と繋がるようにしているそうです。

「この30日間のデトックスは、当初予想していたよりもずっと大きなプロジェクトとなった。SNSとの関わり方と、周りの出来事の認識が本当に変わった。みんな、この種のデトックスをして、SNSとの関係を見直して、現実世界とオンライン世界の時間の優先順位をつけるべきだと思う。試してみてほしい。今後30日間はSNSを使わないようにしてみよう。自分自身に厳しくして、きっと私と同じくらい多くのメリットを経験できると思う。皆さんにとって素晴らしい一日になりますように。」

今回の30日間SNSデトックスチャレンジを通して、ニコラス氏が得たメリットは私たちにも大きな示唆を与えてくれます。SNSをやめるだけでこれだけのメリットがあるなら、私たちもやる価値は十分にあると言えるでしょう。

私は、ニコラス氏が30日ぶりにSNSを開いても、特に見逃しているものはなく何も変わっていなかったというところが刺さりました。私たちは何も見逃さないように毎秒毎秒SNSをチェックしてしまいますが、正直、本当に役に立った情報はほとんどなく、ほぼ100%はゴミみたいな情報だったりします。

私も一時期インスタにはまりすぎていた時期があり、アプリを数ヶ月間アンインストールしていた時期がありますが、数ヶ月ぶりに戻っても特に変化がなかったこと、そして消している間は特に困ったことがなかったことを今でも鮮明に覚えています。

ニコラス氏のように30日間完全にやめるというのは難しいかもしれませんが、アプリをアンインストールしてブラウザからのみ入れるようにしたり、スマホをグレースケールにしたりと、やり方次第で十分に同じ効果を得られると思います。自分用にチャレンジしてみるのも良いと思います。

私たちが本当に欲しいものはSNS上にはありません。現実世界にどれだけ影響を及ぼせるかが最も重要だとニコラス氏の言うように私も思います。とにかくスクリータイムを減らせるように私も頑張ります。

まとめと今後の動画について

今回はいつものようなテクノロジーの話とは少し違う、海外のVlog系の動画に触れてみました。コメントは全て見ているので、その反響を見てまた作っていきます。その他にもやってほしい内容があればお願いします。

こういった海外の有益な情報や私の実体験ベースの話聞きたい方は登録していただけると日々最新の動画がアップロードされていくので、ぜひ注目してみて下さい。では、次の動画でお待ちしております!