1分で解けたらプロ級?!難解詰将棋問題に挑戦!解説付きで徹底分析

1分で解けたらプロ級?!難解詰将棋問題に挑戦!解説付きで徹底分析

1分で解けたらプロ級?!難解詰将棋問題に挑戦!解説付きで徹底分析

はじめに:伝説の詰将棋問題

皆さん、こんにちは!将棋教室Sugar and Saiです。今回は、青野先生考案の古典詰将棋問題に挑戦します!この問題は、なんと 1分で解けたらプロ級 と言われている、超難問です。1993年4月の問題で、当時、宴会の余興で出題された際に、参加者30人全員が30分かけても解けなかったという伝説の問題です。

果たして、私達Sugar and Saiは解けるのか?そして、その解法を徹底的に分析していきます!

問題:5手詰めの難解な配置

まずは問題の盤面を見てみましょう。

(画像:詰将棋の問題図をここに挿入)

ご覧の通り、非常に複雑な駒の配置となっています。特に注目すべき点は以下の通りです。

  • 香車と角行の配置: 香車と角行が、最初から詰みに繋がるような形になっています。
  • 3四の銀: 3四の銀が、相手の攻めを上手く抑え込んでいるように見えます。
  • 持ち駒の金: 持ち駒の金が、終盤で重要な役割を果たす可能性があります。

この配置から、5手詰めで詰ますという課題に挑みます。一体どのようにすれば解けるのでしょうか?

解法へのアプローチ:様々な着手点の検証

この詰将棋を解くには、様々な着手点から検討する必要があります。動画では主に以下の3つの着手点について検討しています。

1. 持ち駒の金を使う着手

まず、持ち駒の金を使って攻めてみます。考えられる着手は次の4通りです。

  • 2三金
  • 1四金
  • 2五金
  • 3五金

しかし、これらの着手はいずれも詰みに繋がりません。特に、1四金や2五金は、相手の玉が簡単に逃げてしまうため、有効な手とはなりません。

なぜ詰まないのか?

これは、5手詰めで詰ますためには、相手の玉の逃げ道を的確に封鎖する必要があるためです。金単独では、その逃げ道を完全に封鎖できないため、詰まないのです。

2. 司書を使う着手

次に、司書を使った着手について考えてみましょう。考えられる着手は次の2通りです。

  • 3三飛成
  • 2二飛

3三飛成は、相手の玉を直接狙いますが、これも詰みには繋がりません。2二飛も、同様の理由で、効果的な手とは言えません。

なぜ詰まないのか?

司書は強力な駒ですが、この配置では、相手の玉がうまく逃げ道を作り出すため、詰ませることができません。

3. 銀を使う着手

最後に、盤面上の銀を使った着手について考えてみます。これは、3四の銀を動かす着手です。具体的には以下の3通りが考えられます。

  • 2五銀
  • 2三銀成
  • 3三銀成

このうち、2五銀や2三銀成は、相手の玉が逃げるため、詰みには繋がりません。しかし、3三銀成 は、重要な手がかりとなります。

正解への道:3三銀成から始まる連鎖

動画では、3三銀成が正解の最初の1手であると結論づけています。 一見すると、相手の玉が簡単に逃げてしまうように見えるかもしれませんが、実はこの一手によって、相手の玉をじわじわと追い詰める連鎖が始まるのです。

3三銀成から始まる、正解の手順はこうです。

  1. 3三銀成: これにより、相手の玉の逃げ道を狭めます。
  2. (相手の応手) 玉が逃げる: 玉は、様々な方向に逃げようとします。
  3. 適切な応手: 相手の玉の逃げ道に合わせて、的確に駒を動かしていくことで、最終的に詰ませることができます。

動画では、この後の手順を丁寧に解説しています。

意外な盲点と人間の心理

この詰将棋問題の驚くべき点は、多くの経験豊富な棋士ですら、初手から間違った方向に思考を誘導されやすい点です。

具体的には、

  • 持ち駒の金に目が行きがち: 強力な持ち駒である金に意識が集中し、他の着手を見落としてしまう。
  • 直感的な攻め: 一見有力に見える、玉を直接狙うような攻めに目が行きがち。

これらは、人間の心理的な盲点と言えるでしょう。

詰将棋の奥深さ:5手詰めの戦略

この詰将棋は、5手という短い手数の中に、巧妙な戦略が凝縮されています。一見すると、単純な配置に見えるかもしれませんが、その奥には、熟練の棋士でさえも翻弄する深みがあります。

  • 玉の逃げ道を予測する力: 相手の玉がどのような手を打ってくるのか、正確に予測する能力が求められます。
  • 駒の連携: 複数の駒を連携させ、相手の玉を確実に詰ませる必要があります。
  • 先読み力: 何手も先を読んで、最終的に詰むことができるかどうかを見極める必要があります。

5手という短い手数の中で、これらの要素が複雑に絡み合い、この詰将棋問題の難しさを生み出しているのです。

まとめ:プロ級の詰将棋を体感!

この動画では、一見単純に見える詰将棋問題を、徹底的に分析することで、その奥深さと難しさを改めて認識することができました。 1分で解けるのは、まさにプロ級の実力と言えるでしょう。

皆さんも、この問題に挑戦し、詰将棋の世界の奥深さを体感してみてください。 そして、解けた方はぜひコメントで教えてください! また、他の詰将棋問題の解説動画もアップしていく予定ですので、チャンネル登録と高評価をお願いします!

今後の展望:詰将棋動画とチャンネルについて

今回の動画では、非常に難しい詰将棋問題を分析しましたが、今後も、視聴者の皆様に役立つような将棋に関する情報を提供していきます。チャンネル登録者数は9000人を超え、誠にありがとうございます。来年は11000人を目指して頑張ります!

特に、後半からは前ナビ出版さんから書籍の紹介依頼をいただけるようになり、書籍作成にも力を入れています。将棋の解説を分かりやすくまとめた書籍も作成中ですので、こちらもぜひご期待ください。 この詰将棋の解説動画のように、将棋の様々な側面を紹介していくので、チャンネル登録していただき、今後の動画にもご期待ください。

特別付録:元々の問題と作者の意図

実はこの詰将棋問題は、1978年11月号の付録として、青野先生(当時五段)によって発表されたものとは、若干形が違います。元々の問題では、角と香車がなく、代わりに桂馬と歩が配置されていました。

(画像:元々の詰将棋問題の図をここに挿入)

この違いは、単なる配置変更ではなく、作者の意図が反映されていると考えられます。元々の問題では、桂馬と歩の配置によって、より複雑で、解きにくいものになっていたと考えられます。

作者の青野先生は、この問題で、人間の心理的な盲点を利用し、直感的な攻めを封じる巧妙な仕掛けを仕掛けています。 まさに、詰将棋の「芸術性」が際立つ作品と言えます。

さいごに:あなたも詰将棋の虜に?

今回の動画を通して、5手詰めの詰将棋の奥深さ、そして人間の心理的な盲点を感じ取っていただけたでしょうか? 難解な詰将棋問題に挑むことで、将棋の新たな魅力を発見できるかもしれません。

ぜひ、コメント欄で、あなたの感想や、この問題に対する挑戦結果をお聞かせください。そして、今後の動画もご期待ください! ありがとうございました!