RISE Sunghoon脱退とSMエンターテインメントボイコット:K-POP業界の闇と国際ファンの抵抗
- 2024-12-31
RISE Sunghoon脱退とSMエンターテインメントボイコット:K-POP業界の闇と国際ファンの抵抗
2024年10月13日、K-POPグループRISEのメンバーSunghoonがグループを脱退しました。これは、彼のプレデビュー時代の交際と喫煙が明るみに出てからの10ヶ月間の活動休止を経てのことです。しかし、彼の復帰はわずか2日間で幕を閉じました。オンライン上での死の脅迫やSMエンターテインメントビルへの弔電など、激しいバッシングに晒された結果、SunghoonはRISEとSMエンターテインメントを守るため、自ら脱退を決断したのです。
この出来事から読み解けるのは、K-POP業界におけるアイドルの交際問題と、ファンの過剰な反応、そしてSMエンターテインメントの対応の甘さです。この事件は、K-POPの暗い一面を浮き彫りにし、国際ファンの怒りを爆発させました。この記事では、Sunghoon脱退の経緯、K-POP業界の抱える問題点、そして国際ファンによるSMエンターテインメントボイコット運動について深く掘り下げていきます。
Sunghoon脱退:2日間の希望と絶望
Sunghoonの脱退劇は、まさにジェットコースターのような展開でした。10ヶ月の活動休止を経ての復帰は、ファンにとって大きな喜びの知らせでした。しかし、その復帰は短命に終わります。再始動への期待感とは裏腹に、一部のファンから激しいバッシングが集中しました。
具体的には、以下の様な事態が発生しました。
- オンラインでの死の脅迫: Sunghoonをターゲットにした、過激な言葉を含む死の脅迫が殺到。
- SMエンターテインメントビルへの弔電: 彼の「死」を悼む弔電が、SMエンターテインメントのビルに送られるという異常事態。
- 48時間の非難轟雨: 復帰後わずか48時間で、Sunghoonは止まらないバッシングの嵐に晒されました。
この非難の集中攻撃は、Sunghoonに大きな精神的負担を与え、最終的に脱退という決断をせざるを得ない状況に追い込みました。彼はグループと事務所を守るために、自らの身を犠牲にしたのです。
K-POP業界の歪んだ現実:アイドルとパラソーシャル関係
この事件の根底には、K-POP業界におけるアイドルとファンの間の「パラソーシャル関係」という歪んだ関係性が存在します。
- パラソーシャル関係とは? 実際には面識がないにも関わらず、まるで親しい関係であるかのように錯覚し、一方的に強い感情を抱く関係のこと。K-POPファンの中には、アイドルをまるで自分の所有物であるかのように考え、私生活にまで干渉しようとする層も存在します。
特に韓国のファンの中には、アイドルの「純粋さ」を過剰に求め、交際を許容しない傾向が強いことが指摘されています。これに対して、国際ファンの多くは、アイドルも人間であり、恋愛をする権利があると主張しています。
この対立は、業界にとって大きな問題です。
- 韓国ファンVS国際ファン: 韓国のファンの強い影響力と、国際ファンの存在感が無視されている現状。
- 経済的影響: 韓国のファンからの経済的影響力が大きい為、SMエンターテインメントは彼らの意見に傾倒しがち。
- 業界の構造問題: K-POP業界のビジネスモデルは、アイドルの「純粋さ」というイメージを維持することに依存している面がある。このため、恋愛問題などへの対応が難しいという構造的な問題点も存在する。
国際ファンの抵抗:SMエンターテインメントボイコット運動
Sunghoonの脱退をきっかけに、国際ファンはSMエンターテインメントに対するボイコット運動を開始しました。これは、単なる抗議行動ではなく、K-POP業界の現状を変えるための重要な一歩と言えます。
ボイコット運動の内容:
- RISE商品の購入停止: RISEのアルバム、グッズなどの購入を一切行わない。
- SNSでの非関与: RISEのSNS投稿へのいいね、コメント、リツイートなどをしない。
- アカウントのブロックとアンフォロー: RISEの公式SNSアカウントをブロックし、フォローを解除する。
- 広告活動の中止: RISEの宣伝活動などに一切関与しない。
- 公式配信サービスでの音楽視聴の中止: 公式ストリーミングサービスなどでの音楽視聴を中止する。CDや再投稿された音源などを利用する。
- ボイコット運動の積極的な発信: ボイコット運動を広く知らせるための積極的な情報発信を行う。
このボイコット運動は、単なる消費行動の制限を超えて、大きな影響力を持ち始めています。
ボイコット運動の成果:
- フォロワー数の減少: 10月17日時点で、RISEは各SNSアカウントから約50万人のフォロワーを失っています。
- K-POPストアへの働きかけ: ボイコット運動の参加を呼びかけるテンプレートが作成され、25カ国、87店舗のK-POPストアがボイコットに賛同。RISEのグッズなどの取り扱いを停止、または注文を停止する動きも出ています。
- ジャーナリストへの働きかけ: ボイコット運動に関する記事の執筆を呼びかけるテンプレートの作成。
- 資金調達: 抗議トラックの運行費用を調達するための資金集めも実施。ラテンアメリカ、タイ、フィリピンなどから既にトラックが運行されています。
ボイコット運動への疑問と反論への回答
ボイコット運動に対して、以下のような疑問や懸念の声も上がっています。
- RISEメンバーへの悪影響: ボイコットが、何も悪くないRISEの他のメンバーに悪影響を及ぼすのではないか?
- 効果の疑問: ボイコット運動は本当に効果があるのだろうか?
これらの疑問に対する回答は以下の通りです。
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RISEメンバーへの配慮: Sunghoonは、悪質なバッシングを受けたにも関わらず、グループと事務所を守るために脱退を選択しました。このボイコットは、彼を含むRISEメンバーが今後同じような被害を受けるのを防ぐための予防措置です。SMエンターテインメントは、今後、メンバーを保護する具体的な対策を示さなければなりません。
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ボイコットの効果: TikTokなどを通じた情報拡散により、K-POPファン以外の層にもこの問題が伝わっています。フォロワー数の減少やK-POPストアの賛同、そして抗議トラックなど、ボイコット運動はすでに一定の効果をあげています。
まとめ:変化への序章
Sunghoonの脱退とそれに続くSMエンターテインメントボイコット運動は、K-POP業界に大きな衝撃を与えました。この運動は、国際ファンがK-POP業界に変化を求める強い意志を示した証であり、今後の業界のあり方を変える可能性を秘めています。
SMエンターテインメントは、この事件を単なる「炎上」として片付けるのではなく、業界全体の構造問題と向き合う必要があるでしょう。アイドルを人間として尊重し、過剰なパラソーシャル関係に終止符を打つための具体的な対策を示さなければ、同様の事件は繰り返される可能性が高いからです。
国際ファンのボイコット運動は、まだ始まったばかりです。この運動の行方を見守りつつ、より良いK-POP業界の実現に向けた議論が、世界中でさらに深まっていくことを期待しています。 このボイコット運動への参加方法、最新の情報などは、本文中に記載されているLinktreeをご確認ください。
この運動は、アイドルの権利を守るため、そして健全なK-POP業界を築くための重要な闘いです。あなたもこの運動に参加しませんか?