ポケモン・ギガリークス2024：衝撃のデータ流出事件と隠された世界観

ポケモン・ギガリークス2024：衝撃のデータ流出事件と隠された世界観

2024年10月12日、ゲームフリーク社がハッキング被害に遭い、大量のデータが流出する大事件が発生しました。この事件は「ポケモン・ギガリークス」と呼ばれ、海外を中心にインターネットを騒がせています。流出したデータは約数ギガバイトにも及び、2000件以上の従業員の個人情報や、ポケモンの開発段階のデータ、未発表ゲームの情報などが含まれていました。その中には、これまでのポケモンのイメージを覆すような衝撃的な内容も含まれており、現在、海外のネットでは大騒ぎになっています。一体何が起こっているのでしょうか？この記事では、その詳細について詳しく解説していきます。

衝撃のデータ流出：ポケモン・ギガリークスの概要

今回の事件は、大手のゲーム会社がハッキング被害に遭った事例としては初めてではありません。2020年には、任天堂を標的とした大規模なデータ流出事件「ギガリークス」が発生しています。その際、マリオやゼルダなどの開発資料、未発売ゲーム、コンソールに関する情報が被害を受け、開発中止に追い込まれたゲームもありました。

驚くべきことに、この2020年のギガリークスで、ポケモンも被害を受けており、ポケットモンスター 金・銀のベータ版ROMが流出していました。これは1997年に開催されたスペースワールドで体験版として出展されていたゲームです。

今回のポケモン・ギガリークスで流出したデータには、以下の情報が含まれていたとされています。

• 約2000件以上の従業員の個人情報
• ポケモンの開発段階のデータ（初期設定、デザイン案など）
• 未発表ゲームの情報
• 過去作のボツ設定

特に注目を集めているのが、過去作のボツ設定です。これらのデータは、1997年のスペースワールドに参加した人だけが体験できた、いわば幻のデータでした。そのため、データが流出した際には、その希少性から多くのポケモンファンの注目を集めました。

2020年のギガリークスとの比較：さらに深刻な状況

今回の被害は、2020年の任天堂のギガリークスよりもさらに深刻であると言われています。これらのハッキング被害は、ゲーム業界全体が抱えるサイバーセキュリティの脆弱性が原因だと考えられています。

ゲームフリーク社の公式発表とXでの情報拡散

10月13日、ゲームフリーク社は第三者による不正アクセスによって従業員の情報を含む機密性の高いデータが漏洩したことを認め、サーバーセキュリティの強化に取り組んでいることを発表しました。

流出した情報は、海外を中心にX（旧Twitter）などで公開されています。あるXアカウントは、リークによって明らかになったポケモンの世界観に関するストーリーや、今後のポケモンゲームに関する注目すべき情報を投稿し始めました。このユーザーは、ルビーサファイアのベータ版の情報やコンセプトアート、ポケモン世界の創造に関する裏設定なども投稿しています。

リークされたコンセプトアートと初期設定：驚きのデザイン案

Xでは、あるアカウントがリークで明らかになったポケモンのコンセプトアート約2000点を16分間の動画にまとめて投稿しました。この動画はわずか1日で5万件以上のいいねと2万件以上のブックマークを獲得するなど、大きな反響を呼びました。

リークされたファイルの中には、ポケットモンスター ルビー・サファイアの最初の3匹のポケモンが描かれたコンセプトアートが含まれていました。

初期設定では、最初の3匹はそれぞれ キモリ、フィオコ、ワラビット という名前のポケモンでした。

• キモリ: 名前は現行版と同じで、目の色とお腹の色以外はほぼ同じ見た目です。
• フィオコ: 頭の両サイドにトサカがありますが、現行版は後頭部にトサカがあるデザインになっています。見た目もほぼ同じです。
• ワラビット: 現行版のミズゴロウとはデザインが全く異なります。水タイプという事でベースの色は近いですが、ワラビットは浮き輪を身につけたウサギのような見た目です。2002年のゲーム発売直前にボツになったようです。

このワラビットは、一度しか世に出ていないにもかかわらず、多くのファンアートがネット上に投稿されるなど、ファンから注目を集めています。

トレーナーのデザイン案：ジェニファー・ロペスを参考にしたフウロ

リークにはポケモンだけでなく、トレーナーのデザインに関する情報も含まれていました。例えば、ポケットモンスター ブラック・ホワイトのジムリーダーであるフウロは、セクシーなパイロットをコンセプトにデザインされており、アメリカの歌手ジェニファー・ロペスを参考に、胸の大きなラテン系の女性というイメージで制作されていたことが明らかになりました。

ネット上では、フウロのコンセプトが判明した後、彼女をラテン系の女性としてからかったり、小馬鹿にしたりするファンアートやミームが急増しました。あるユーザーはジェニファー・ロペスの衣装を着せたフウロのファンアートを投稿し、1600件以上のリツイートと1万件以上のいいねを獲得しています。

衝撃の伝承：バクフーン、オクタン、ケッキング

多くのリーク情報の中でも、特にネット上で大きな話題になったのが、ポケモンの伝承に関する物語です。ここではその中から3つを紹介します。

バクフーンの伝承：人間とポケモンの子供

おそらく最も多くの注目を集めているのが、バクフーンに関する伝承の物語です。バクフーンはポケットモンスター 金・銀で最初に貰えるポケモンの1匹である、ヒノアラシの最終進化形です。

ある少女が森の中で道に迷っていると、1人のハンサムな男が現れました。男は少女を大きな洞窟に案内して匿い、しばらくそこで木の芽を食べながら2人で生活していました。洞窟で暮らすうちに、少女は家族や家のことが心配になってきました。しかし、男が大きなあくびをした後、少女の頭を軽く叩くと、彼女はすっかりそのことを忘れてしまいました。

やがて、少女は男と暮らすうちに、男の正体がバクフーンが人間に化けた姿であることに気づきます。それでも少女は男と生活を続け、いつの間にか2人の間には子供が生まれていました。

ある日、男に化けたバクフーンは少女にこう言いました。

「君を両親が探している。でも君は私の妻だから返すことはできない。行くつもりなら君の両親と戦わなければならない。」

少女はバクフーンに両親を殺さないよう懇願したため、その日は2人で洞窟の中に留まりました。

次の日、少女が吹雪の中で薪を探していると、バクフーンが不思議な歌を歌っているのが聞こえました。歌の内容は以下の通りです。

「もし私が殺されたら、私の目、声、心臓を持って行きなさい。そして私が死んだ場所に火を灯してそれを燃やし、歌を歌い続けなさい。」

少女はバクフーンを止めましたが、彼は二度と会うことはないと言い残して出ていきました。しばらくすると大きな音がしたため、少女が外に出ると、バクフーンはすでに少女の両親に捕まっていました。少女はバクフーンの歌の通り、彼の目、声、心臓を火に投げ入れました。

その後、少女と子供は村にある小さな小屋に住み始めますが、村人にいじめられるようになります。いじめはどんどんエスカレートし、ある日、若者たちは2人にバクフーンの毛皮をかぶせました。その瞬間、少女たちは大声で叫んだ後、森の奥深くへ消え、二度と村に戻ることはありませんでした。こうして村人たちは、バクフーンが半分人間であることを徐々に理解するようになったのです。

人間とポケモンの間で子供が作られるという物語は、ネット上では奇妙でぞっとするといった反応を呼んでいます。10月13日、Xのあるユーザーがこの物語について投稿すると、1日で約4万5000件以上のいいねが集まりました。この物語のベースとなっているのは、日本の神話に登場する「むじな」という妖怪ではないかと思われています。「むじな」はアナグマに似た姿を持ち、日本の神話の言い伝えでは姿を変えることができるといわれています。

オクタンの伝承：海辺で出会った不思議な関係

人間とポケモンの関係について書かれた伝承は、少女とバクフーンの物語だけではありません。例えば、オクタンをテーマにした物語では、ある海岸沿いにいた一人の男が浜辺に打ち上げられたメスのオクタンと関係を持ちました。すると、男は夢の中でそのオクタンに「私たちの子供をあなたに届けましょう」と語りかけられます。翌日、オクタンが打ち上げられた場所に行くと、そこには一人の男の子がいました。その子供は男に育てられ、青年になるというストーリーです。

10月13日、Xのあるユーザーがこの物語を参考に描いたオクタンのファンアートを投稿し、1日で780件以上のリツイートと5700件以上のいいねを獲得しました。同じ日に別のユーザーは、オクタンが男性との子供を紹介する様子を描いたファンアートを投稿し、大きな注目を集めています。

ケッキングの伝承：残酷な遊びの果て

さらにダークな設定のストーリーがあります。それはケッキングの伝承にまつわる物語です。ある女性とその友人が森でナマケロを捕まえ、残酷な遊びをしていました。ある日、女性はナマケロを見つけて捕まえようとしたが、転んで怪我をしました。その時、耳の裂けた悪党が現れ、彼女を襲いました。女性は気を失い、目を覚ますと湖の前にいました。その周りには傷を負ったナマケロや悪党がいて、中には彼女たちが手にかけた死体もありました。恐怖に駆られた彼女は逃げようとしたが、ケッキングが現れ、再び気を失ってしまいました。意識を取り戻した彼女は友人たちに運ばれて家に帰りました。その後、彼女はナマケロの子供を出産しますが、友人たちがそのナマケロを殺してしまいます。悲しみに打ちひしがれた彼女はナマケロの遺体を抱えて森の奥に逃げ込み、湖に身を投げました。彼女の最後の瞬間を目撃した友人たちは、その後ナマケロを仲間として扱うようになりました。

先ほども述べたように、これらのストーリーが奇妙でダークだったため、インターネット上でファンを含めた多くのユーザーの関心を集めています。この物語でも直接的な表現こそないものの、ケッキングと女性の間にそういうことがあったと暗示されているのは明らかです。このようなテーマはネット上で注目を集めやすく、多くのミームが作成される流れになりました。

これらの物語の謎：制作意図とは？

これらの物語はゲームフリークの誰かが書いたと予想されていますが、なぜ流出したファイルの中に含まれていたのか、どういう意図で制作されたものだったのかは未だに分かっていません。

ポケモンの世界観の深淵：ダークな設定と神話からのインスピレーション

今回の事件でリークした情報の中には、今のポケモンを知っている人からすると奇妙に感じるものもありましたが、これらは全てキャラクターや世界観を構築していくためのアイデアです。そもそもポケモンには少なくないダークな設定がありました。例えば、カラカラが被っている骨は亡くなった母親のものという設定があり、ミミッキュのポケモン図鑑の説明では「布の下を見た学者はショックでこの世を去った」と書かれています。

ポケモンはもともと神話からのインスピレーションを多く受けて制作されているため、このような裏設定があっても不思議ではないのかもしれません。

なぜ今回のリークがこれほど話題になったのか？

なぜ今回のポケモンのリークがこれほどまでに話題になったのでしょうか？Xのあるユーザーは、「リークは最終的にリリースされた製品だけでは得られない、重要な歴史や時系列的な背景を私たちに与えてくれる」と語っています。

まとめ：ポケモン・ギガリークスの影響と今後の課題

多くの注目を集め、ミームが作られ続けているゲームフリーク・ポケモンギガリークスですが、このリークによって制作会社は多大な被害をこうむり、業界全体に悪影響を及ぼしたことは明らかです。また、従業員の個人情報も公開されたことで、彼らは非常に弱い立場に置かれています。リークした情報がどれだけ魅力的であっても、このようなプライバシーの侵害は許されるべきではないと思います。

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