フィリピン マニラ首都圏の治安悪化と不動産投資のリスク:日本人観光客・居住者への警告
- 2024-12-24
フィリピン マニラ首都圏の治安悪化と不動産投資のリスク:日本人観光客・居住者への警告
フィリピン、特にマニラ首都圏では近年、日本人観光客や居住者を標的とした強盗事件が急増しています。華やかな観光地としてのイメージとは裏腹に、深刻な治安悪化が現実として存在しているのです。この記事では、具体的な事件事例、その背景にある理由、そしてフィリピンにおける不動産投資のリスクについて、詳しく解説します。
マニラ首都圏における日本人襲撃事件の増加
近年、マニラ首都圏では日本人観光客や居住者を標的とした強盗事件が急増しています。2024年10月19日以降だけでも、7件以上の強盗事件が発生し、その被害者の多くが日本人です。これらは、単なるスリや置き引きではなく、刃物や銃器を所持した犯人による、計画的な強盗事件です。
- 事件事例1: マカティの繁華街で、日本人経営の和食店で食事中、銃器を持った犯人に襲われる事件が発生。貴重品を奪われる被害に遭いました。
- 事件事例2: マカティの比較的治安が良いとされるエリアで、夜20時頃、2人組で歩行中、バイクに乗った男に襲われ、銃器を突きつけられ、所持品を奪われる事件が発生。
- 事件事例3: ルソン島のコリアタウンで、午後2時頃、韓国人が強盗に遭う事件。状況はマカティの事件と酷似し、バイクに乗った犯人による犯行でした。5月には、強盗被害に遭った人が1日後に死亡する事件も発生しました。
- 事件事例4: 6月には、日本人経営の焼き鳥店で食事中、銃器を突きつけられ、金品を奪われる事件が発生しました。
これらの事件は、日本人観光客や居住者が日常的に危険にさらされていることを示しています。フィリピンへの旅行や移住を検討する際には、こうした現実をしっかりと認識しておく必要があります。
なぜ日本人がターゲットになっているのか?
日本人が標的になっている理由としては、以下の点が考えられます。
- 比較的現金を持ち歩いている: 日本人は、クレジットカードよりも現金決済を好む傾向があるため、犯人にとって魅力的なターゲットとなります。
- 警戒心が低い: 日本の治安の良さに慣れているため、フィリピンでの警戒心が不足している可能性があります。
- 服装や言語から日本人と分かりやすい: 服装や言語から容易に日本人だと判別できるため、狙われやすいと言えます。
さらに、犯罪者側が、日本人が比較的裕福であるという認識を持っていることも影響していると考えられます。
フィリピンでの不動産投資のリスク
フィリピンの経済成長は著しく、不動産価格は上昇傾向にあります。しかし、不動産投資を行う際には、治安悪化というリスクを無視することはできません。
- 物件価値の下落リスク: 治安が悪化すれば、その地域の不動産価値は下落する可能性があります。
- 賃貸収入の減少リスク: 治安の悪化により、テナントの減少や家賃の値下げを余儀なくされる可能性があります。
- 投資回収の遅延リスク: 治安問題により、物件の売却が困難になったり、投資回収が遅延する可能性があります。
特に、マニラ首都圏における不動産投資は、リスクが高いと判断せざるを得ません。
クリスマスが犯罪増加の背景に?
驚くべきことに、これらの強盗事件の増加に、クリスマスが大きく関わっている可能性が指摘されています。フィリピンでは、クリスマスは一年で一番重要なイベントであり、親戚一同が集まるなど、非常に費用のかかる行事です。貧困層にとっては、クリスマスにかかる費用を工面するために犯罪に手を染める者も少なくないのです。
筆者の知り合いのフィリピン人メイドさんも、クリスマス前に急に祖父母の訃報を告げられ、故郷に帰国したという例がありました。これは、クリスマス前に高額な費用が必要となるフィリピン社会の事情を反映していると言えるでしょう。
フィリピンの格差と治安悪化
フィリピンは、急速な経済成長を遂げている一方で、貧富の格差も拡大しています。マカティ市は、フィリピンのGDP成長を牽引する経済の中心地であり、一人当たりのGDPはなんと約470万円にものぼります。平均年齢は23歳と若く、経済成長が続いていると言えるでしょう。
しかし、一方で貧困層も多く存在し、その格差が治安悪化の一因となっています。マカティ市でさえ、強盗事件が発生している現状を踏まえると、治安の良さを保証できない地域が多いことがわかります。
永住権取得の是非
フィリピンの永住権を取得するメリットは大きいですが、治安の悪化は大きな懸念材料です。筆者自身も永住権を保有していますが、更新はしないことを検討しています。理由は、更新手続きのために数週間滞在する必要があるからです。その間、事件に巻き込まれるリスクが非常に高いと判断したためです。
どこの国の永住権・居住権を取得すべきか?
安全な国で永住権や居住権を取得する方が、より安心できる生活を送れると考えられます。例えば、ドバイは治安が良く、法整備も整っているため、資産の保管場所としても適しています。ドバイの不動産を購入すると「ゴールデンビザ」を取得することができ、10年更新可能な永住権のようなものです。
まとめ
フィリピン、特にマニラ首都圏の治安は悪化しており、日本人観光客や居住者は十分に注意する必要があります。経済成長や平均所得の高さを鵜呑みにせず、現実的なリスクを理解した上で、旅行や投資、移住を検討することが重要です。
この記事が、フィリピンへの旅行や移住、不動産投資を検討されている方にとって、少しでも役立つことを願っています。 安全で安心できる生活を確保することは、何よりも大切です。
参考情報
この記事は、音声ファイルの内容を元に作成されています。より詳細な情報や最新の情報については、ご自身でもご確認いただくことをお勧めします。 また、個々の状況に応じた判断を、必ず専門家のアドバイスを得て行うようにしてください。
最後に
この記事では、フィリピン マニラ首都圏における治安悪化と、それに伴う不動産投資のリスクについて解説しました。特に日本人観光客や居住者の方々は、十分に注意を払う必要があります。 安全な生活と資産を守るためには、情報収集と慎重な判断が不可欠です。 ご自身の状況を踏まえ、適切な対策を講じてください。