海外移住後の日本の銀行口座はどうなる?賢く選択する5つの銀行とWiseマルチカレンシー口座
- 2025-01-20

海外移住後の日本の銀行口座はどうなる?賢く選択する5つの銀行とWiseマルチカレンシー口座
はじめに:海外移住と日本の銀行口座
海外移住を検討中の方、あるいは既に海外に移住した方にとって、日本の銀行口座の扱いは大きな課題の一つです。移住後に口座を放置すると、口座が凍結されるリスクがあります。この記事では、海外移住後も利用できる日本の銀行口座について、詳しく解説します。さらに、海外送金やATM利用を頻繁に行いたい方には、Wiseマルチカレンシー口座も合わせてご紹介します。
海外移住後に口座を維持できる銀行とできない銀行
日本の銀行口座は、大きく分けて2種類に分類できます。
1. 海外移住後に口座を維持できる銀行:
これらの銀行では、海外居住者向けに特別なサービスを提供しているため、移住後も口座を維持できる可能性が高いです。ただし、手数料や利用可能なサービス内容が、国内居住者向けと異なる場合があります。
2. 海外移住後に口座解約が必要な銀行:
多くのネット銀行では、海外移住により非居住者になると、口座の解約が必要になります。
以下は、具体例です。
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解約が必要な銀行の例: イオン銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行、PayPay銀行、セブン銀行など。多くのネット銀行は、非居住者となった場合、口座解約が必須となります。一部の銀行では代理人を立てることで口座維持が可能ですが、利用制限がある場合があるので注意が必要です。
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解約が不要な銀行の例: 三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、SMBC信託銀行、ソニー銀行など。これらの銀行は、海外居住者向けサービスを提供しており、口座維持が可能です。ただし、オンラインバンキングのみの利用となる場合もあるため、注意が必要です。
海外移住後も利用できる5つの銀行の詳細比較
以下では、海外居住者向けサービスを提供する5つの国内銀行を比較し、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。
1. みずほ銀行
メリット:
- 月額利用料無料
- 国内振込手数料が安い
デメリット:
- 海外送金サービスがない
- 海外ATM利用不可
みずほ銀行は、非居住者でも追加費用なしで口座を維持できる点が魅力です。海外移住に伴う経済的な負担を軽減したい方にとって有効な選択肢と言えます。国内振込手数料も比較的安価なため、国内での定期的な支払いなどがある場合、月額利用料無料である点も大きなメリットとなります。
しかし、海外送金サービスや海外ATM利用ができない点がデメリットです。海外で日本と同様に銀行を利用することは難しいと覚悟しておきましょう。
2. 三菱UFJ銀行と三井住友銀行
メリット:
- 充実した海外サービス(グローバルダイレクト)
- 国内振込手数料が安い
デメリット:
- 月額利用料が必要(200〜300円程度)
- サービス利用制限がある
三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、グローバルダイレクトというサービスを提供しています。インターネットバンキングからの海外送金、残高照会、入出金明細の照会、振込、振替などが制限なく行えます。デビットカードを作成すれば、海外ATMの利用も可能です。メガバンクとしての安心感も高く、海外での利用に適しています。
しかし、月額利用料が必要な点と、サービスの利用に制限がある点に注意が必要です。グローバルダイレクトは、日本の企業の駐在員として赴任する場合、海外留学する場合、またはそれらと同伴する家族しか利用できません。海外で会社を設立してビジネスを行う場合などは、サービスを利用できないため注意が必要です。また、三井住友銀行は振込手数料が高めなので、頻繁に振込を行う方には向かないかもしれません。
3. SMBC信託銀行
メリット:
- 条件を満たせば手数料無料
デメリット:
- 月額料金が高い(2200円)
SMBC信託銀行は、月額2200円の手数料が発生しますが、一定の条件を満たせば、様々な手数料が無料になります。具体的には、外貨の取引額が20万円以上、残高平均が1000万円相当以上、または資産運用残高が300万円相当以上の場合、月額料金が無料になり、振込手数料、海外送金手数料などが無料になります。
高額な資産運用を行う方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。しかし、そうでない方にはコストが高いため、注意が必要です。
4. ソニー銀行
メリット:
- 月額利用料無料
デメリット:
- 海外送金サービスがない
- 国内振込手数料が高い
- 振込手続きが複雑
ソニー銀行は口座維持の月額料金が無料である点は魅力です。しかし、海外送金サービスがないこと、国内振込手数料が高いこと、オンラインバンキング以外の振込手続きが複雑である点がデメリットです。他の銀行と比較すると、それほどおすすめできる選択肢とは言えません。
Wiseマルチカレンシー口座:海外送金やATM利用に最適な選択肢
海外送金やATMでの現金引き出しを頻繁に行いたい場合は、Wiseマルチカレンシー口座の利用を検討してみましょう。Wiseは、低コストで海外送金が可能なサービスです。Wiseのマルチカレンシー口座を利用すれば、50種類以上の通貨を管理でき、国際送金、通貨交換、ATMでの現地通貨引き出しなどが可能です。
特に、みずほ銀行のように海外送金やATM利用ができない銀行と併用することで、海外での生活の利便性を高められます。Wiseは海外で一般的なサービスであり、日本語のホームページもあるため、使い勝手も良好です。
まとめ:自分に最適な銀行口座を選びましょう
海外移住を検討されている方は、それぞれの銀行のサービス内容や手数料を比較検討し、自身の状況に最適な銀行口座を選択することが重要です。
この記事で紹介した銀行のメリット・デメリットを改めてまとめると
銀行名 | 月額利用料 | 海外送金 | 海外ATM | 国内振込手数料 | その他 |
---|---|---|---|---|---|
みずほ銀行 | 無料 | 不可 | 不可 | 安い | 国内送金に最適 |
三菱UFJ銀行 | 有料 | 可 | 可 | 安い | グローバルダイレクト利用制限あり |
三井住友銀行 | 有料 | 可 | 可 | 高い | グローバルダイレクト利用制限あり、振込手数料高め |
SMBC信託銀行 | 高額(条件付無料) | 可 | 可 | 条件付無料 | 高額資産運用者向け |
ソニー銀行 | 無料 | 不可 | 不可 | 高い | 手続きが複雑、あまりおすすめしない |
海外移住後の銀行口座選びのポイント:
- 送金頻度: 頻繁に送金する必要がある場合は、海外送金サービスが充実した銀行を選びましょう。
- ATM利用頻度: 現地でATMを頻繁に利用する場合は、海外ATM利用可能な銀行を選びましょう。
- 資産規模: 高額資産を運用している場合は、SMBC信託銀行などの条件を満たせば手数料が無料になる銀行を検討しましょう。
- 国内取引頻度: 国内での取引が多い場合は、国内振込手数料が安い銀行を選びましょう。
これらの点を踏まえ、自分に最適な銀行口座を選んで、スムーズな海外生活を実現しましょう。また、Wiseなどの多通貨口座も併用することを検討するのも良いでしょう。
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