海外移住前に日本で済ませておくべき11の手続きと注意点|後悔しないための完全ガイド

海外移住前に日本で済ませておくべき11の手続きと注意点|後悔しないための完全ガイド

海外移住前に日本で済ませておくべき11の手続きと注意点|後悔しないための完全ガイド

海外移住を検討中の方、夢に描いた海外生活に向けて準備を進めている方も多いのではないでしょうか?しかし、海外移住は国内の引っ越しとは比べ物にならないほど多くの手続きが必要で、準備に手間取ってしまうことも少なくありません。特に、手続きを怠ると、税金の問題や年金受給の問題、さらには犯罪に抵触する可能性すらあります。

この記事では、海外移住経験21年、世界約10か国以上に居住経験のある筆者が、過去の失敗談も踏まえながら、海外移住前に日本で済ませておくべき手続きを11個に厳選し、分かりやすく解説します。移住前に準備を怠って後悔しないよう、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事で分かること

  • 海外移住前に日本で済ませておくべき11個の手続き
  • 年金受給に関する注意点
  • 税金に関する注意点
  • 銀行口座・クレジットカードの扱い方
  • スマートフォンの契約に関する注意点
  • 海外旅行保険の重要性
  • 国際免許証の取得
  • 英語力向上について
  • 親孝行の大切さ

1. 公的手続き:住民票と国民年金の移転・脱退

海外移住前に必ず済ませておくべきなのが、公的機関への手続きです。中でも重要なのは、住民票の異動届と国民年金に関する手続きです。

住民票の異動届

原則として、3ヶ月以上の海外滞在を予定している場合は、住民票を転出届(転出届出)を出す必要があります。手続きは、戸籍のある市区町村役所に、パスポートや航空券などの渡航を証明する書類を提出することで行います。手続きは、出発日の14日前から当日までに済ませておきましょう。

マイナンバーカードも忘れずに! マイナンバーカードも役所に返納する必要があるため忘れずに行動しましょう。

国民年金

海外転出時に国民年金の支払いをどうするか悩む方も多いのではないでしょうか?国民年金は、日本に居住していなくても任意加入できます。

  • 3ヶ月未満の滞在:一時的に日本を離れる場合は、手続きは不要です。
  • 3ヶ月以上の滞在:原則として、国民年金の脱退届を提出する必要があります。ただし、将来年金を受給したい場合は、任意継続を検討しましょう。

重要なポイント! 住民票を抜き(転出届を出さず)海外に移住してしまうと、年金の支払義務が継続します。筆者の知人の例では、数年以上に渡り海外に滞在しながらも、住民票を移さずに高額な年金を払い続けていたケースがありました。彼女は海外転出届を出すことで支払いをしなくて済むことを知り、大変驚いていました。

2. 税金:所得税と住民税の申告・納付

海外移住前に、日本で納税義務のある税金をきちんと処理しておくことは非常に重要です。特に、所得税と住民税の申告は必ず行いましょう。

所得税の申告

海外移住前の1月1日から引っ越し日まで、日本で得た所得について、日本の所得税法に基づいて申告する必要があります。

住民税の申告

所得税と同様に、住民票がある市区町村に引っ越しする前までに申告する必要があります。

税金申告をしないと? 所得税や住民税の申告を怠ると、追徴課税に当たり、場合によっては税務法違反として刑事罰の対象となる可能性があります。税務署から送られてくる納付書で指定された期日までに納付しましょう。

3. 銀行口座:海外移住後も利用できる口座

日本国内の銀行口座は、日本に住む人向けのサービスです。海外転出届を出した場合、原則として銀行口座は解約されます。しかし、海外在住者でも口座を維持できる銀行もあります。

海外居住者でも口座を維持できる銀行

代表的なものとしては、三菱UFJ銀行、ソニー銀行、プレミアSMBC信託銀行などがあります。しかし、海外送金が可能なのはプレミアSMBC信託銀行のみで、三菱UFJ銀行やソニー銀行は海外送金ができません。

海外送金におすすめの方法

Wiseなどのオンライン送金サービスを利用すると、銀行より最大8倍速く送金できます。世界1500万人以上が利用しており、手数料も安く、手軽に利用できる点が魅力です。スマホ操作と書類アップロードだけで登録が完了し、日本の銀行口座に送金するだけで完了する手軽さも魅力です。

証券口座の扱い方

日本の証券会社で口座を保有している場合、海外転出届けを提出すると、原則として取引ができなくなります。ただし、数年で帰国予定など、出発予定の期間によって取引継続の可能性があります。証券会社によって対応が異なるため、事前に確認しましょう。例えば、SBI証券や楽天証券では、条件付きで口座の維持が可能です。

4. クレジットカード:海外ヘルプデスクの有無を確認

海外でクレジットカードを使うなら、海外ヘルプデスクのあるカード会社を選ぶことが重要です。カード紛失や盗難に遭った際に、日本語で相談できるメリットがあります。

筆者の経験では、海外旅行中に航空券の買い直しが必要になった際、クレジットカードで支払いをしようとしましたが、限度額の条件があり、支払いができませんでした。しかし、海外ヘルプデスクがあったおかげで日本語で相談でき、無事に帰国できました。

海外移住前にクレジットカードで確認すべきこと

  1. 住所変更:国内でカードが使えるよう住所変更を済ませておく。
  2. ウェブ明細化:紙の明細をウェブ明細に変更する。
  3. 利用限度額の確認・変更:必要に応じて限度額を引き上げる。
  4. 有効期限の確認:更新手続きが必要かどうかを確認する。

5. スマートフォン:契約の継続・一時停止・解約

海外移住前に、日本で契約しているスマートフォンをどうするか決める必要があります。

選択肢は3つ

  1. 解約:電話番号とメールアドレスを維持する必要がない場合は、解約するのが最もシンプルです。
  2. 契約継続:帰国後すぐに利用したい場合は、契約を継続します。毎月の支払いは発生しますが、番号とメールアドレスを維持できます。プランを見直すことも検討しましょう。
  3. 一時停止サービス:契約を維持しつつ、一時的にサービスを停止するサービスです。手数料と月額料金は発生しますが、契約継続より金額を抑えられます。ただし、サービス停止中は電話番号とメールアドレスは使用できません。

長期滞在の場合は、現地でSIMカードを購入するのが一般的です。

6. 保険:海外旅行保険の重要性と医療保険

海外移住にあたって、医療保険は必須です。国民健康保険を脱退した場合、海外での医療費の自己負担は大きくなります。

海外旅行保険

クレジットカードによっては、海外旅行保険が付帯されている場合があります。しかし、適用期間が短い(通常、90日間程度)ものが多いため、長期的な海外移住を検討している場合は、専用の海外旅行保険に加入することをおすすめします。

重要なポイント

海外旅行保険を選ぶ際には、キャッシュレス決済で治療を受けられるかどうかを必ず確認しましょう。そうでないと、高額な医療費を先払いする必要が出てきます。筆者の経験では、ハワイでカメラの盗難に遭った際に、海外旅行保険が役に立ちました。

7. 国際免許証の取得

海外では、日本の運転免許証だけでは運転できない場合があります。国際免許証を取得しておけば、多くの国で運転できます。

日本の免許証だけで運転できる国もありますが、言語の問題などから不便が生じる場合があります。国際免許証は、各都道府県の運転免許センターで取得可能です。

8. 英語力向上

海外移住では、英語力が必要になる場面が多くあります。水道の手続きや銀行手続き、不動産関連など、様々な場面で英語ができないと困る場面に遭遇します。

隙間時間を使ってオンライン英会話などを利用して英語力を高めておくことをおすすめします。記事の最後に、筆者おすすめのオンライン英会話教室を記載しておきます。

9. 親孝行

海外移住で忘れがちなのが「親孝行」です。残念ながら、別れは予測できません。海外にいる間に何かあった時、そばにいてあげられないという事態もゼロではありません。

美味しいものを食べに行ったり、旅行に行ったり、楽しい時間を共有しておきましょう。

まとめ:海外移住は計画的に!

この記事では、海外移住前に日本で済ませておくべき11の手続きを解説しました。準備不足によるトラブルを避けるためにも、この記事を参考に、計画的に手続きを進めていきましょう。

この記事で紹介した内容をまとめると

  1. 住民票の異動届
  2. 国民年金の手続き
  3. 所得税と住民税の申告・納付
  4. 銀行口座の整理
  5. クレジットカードの手続き
  6. スマートフォンの契約の変更
  7. 海外旅行保険への加入
  8. 国際免許証の取得
  9. 英語力向上のための学習
  10. 親孝行

最後に、もっとも重要なこと

海外移住を検討されている皆様にとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。海外移住チャンネルでは、海外移住を目指す皆様に役立つ情報を発信しています。公式LINEではさらに詳しい情報も発信しているので、ぜひ登録して悩みを解消してください。動画が役立った方は、いいねボタンとチャンネル登録をお願いします!