2024年Netflixおすすめ映画ランキングTOP10!必見のスリル満点作品から感動巨編まで
- 2025-01-18

2024年Netflixおすすめ映画ランキングTOP10!必見のスリル満点作品から感動巨編まで
Netflixで2024年に配信された新作映画の中から、特に面白かったおすすめ作品をランキング形式で10作品ご紹介します! 全てNetflixオリジナル作品なので、配信終了の心配もありません。年末年始の映画鑑賞の参考にしてみて下さい。
10位:パッズ・インサイド
スリラー映画好きにはたまらない、予測不能な展開が魅力!
20代の大学生時代の友人7人が、結婚を翌日に控えた友人の屋敷に集まり、彼の独身最後の夜を祝うパーティーから物語は始まります。 そこに、かつて大学で揉め事を起こし、退学していた友人の1人が突然現れます。彼は現在、IT発明家になっていて、スーツケースに入った奇妙な装置を持ってきました。
その装置はなんと、人の体を取り換えることができるものでした!8人の友人たちは、体を入れ替えて誰が誰に入れ替わったのかを当てるゲームを楽しむのですが、次第に事態は思いもよらぬ方向へ進んでいきます。
見どころは、独創的なコンセプトと巧みな映像表現。 人狼ゲームのような遊びを通して、大学時代の友人たちの恋愛模様や嫉妬、欲望や本性が徐々に露わになっていく様子が面白いです。危険なゲームが最悪の結末を引き起こすという展開はホラー映画の定番とも言えますが、本作は怖さはほとんどなく、軽い心理スリラーとして楽しめる作品です。
登場人物8人の人間関係が予想以上にドロドロしていて、彼らがゲームを通して何度も体を入れ替えるので、顔と名前を覚えていないと混乱しそうになります。一方で、映像表現が工夫されているので、なんとかついていける絶妙なバランスが保たれていて、まるで自分もゲームに参加しているような感覚で楽しめます。
物語の最後には予想外の展開が待ち受けていて、明確な落ちもあるので、スッキリとした終わり方になっています。気軽に楽しめるスリラーとして、十分に魅力的なおすすめ映画です。
9位:オリオンと暗闇
不眠症を抱える少年の、美しくも不思議な夜への冒険!
極度の不安症を抱えた11歳の男の子、オリオンが主人公。オリオンは暗闇が最も苦手で、寝る時も部屋中が明るくないと眠れません。そんなある夜、停電して暗闇に突き当たると、オリオンの前に暗闇を具現化した「ダーク」という存在が現れます。
ダークは、暗闇に対する恐怖心を克服させるため、オリオンを夜の旅に連れ出します。そこでダークは、夜の仕事仲間である「睡眠」「静寂」「不眠」「不思議な雑音」「甘い夢」の5人を紹介します。オリオンは彼らと共に夜を旅する中で、忘れられない体験をしていく、という物語です。
本作は、『シュレック』や『ボス・ベイビー』、『ヒックとドラゴン』などで知られるドリームワークス製作の新作アニメーション作品です。『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』、『もう終わりにしよう』などで知られるチャーリー・カウフマンが脚本を担当しています。
カウフマンは奇想天外な語り口でも知られる脚本家で、このアニメも子供向けの作風ながら、非常にユニークで意外性のある展開となっています。この作品は、ディズニーアニメの名作『インサイドヘッド』と『モンスターズ・インク』をかけ合わせたような設定になっていて、不条理な恐怖におびえる不安症の主人公が、夜を具現化した存在との冒険を通して成長する様子を描いています。
児童書を原作としていて、絵本を見ているような楽しさと、アニメーション表現の美しさ、意外性満載の後半の展開が、大人でもしっかり楽しめる物語になっています。子供が抱える不安とその向き合い方について、心が安らぐような優しさを描いたアニメ映画です。
8位:ジョイ 奇跡が生まれた時
体外受精の歴史に光を当てた、感動的な実話に基づくドラマ!
舞台は1960年代から70年代のイギリス。物語は、看護師のジーンがケンブリッジ大学の科学者、エドワーズ博士の研究室に雇われる場面から始まります。エドワーズ博士は生殖学の教授で、人間の体外受精に関する研究を進めていました。
彼は不妊治療を可能にする新たな技術を確立するため、不妊外科の権威であるステップトウ医師を共同研究に誘います。計画はこうです。まず、ステップトウ医師が女性から卵子を受精し、その後、エドワーズ博士とジーンが体外受精を成功させ、それを再びステップトウ医師が女性の子宮に戻し、妊娠を成立させるというものです。
このプランは、子供を授かる可能性の低いカップルに希望をもたらすためのものだったのです。ところが、研究が順調に進むわけではなく、資金不足や宗教的な反発といった数々の壁が彼らの前に立ちはだかります。
この映画は、世界初の体外受精によって誕生した赤ちゃん、いわゆる試験管ベビーの誕生を描いたドラマです。注目すべきは、主人公が体外受精を成功させた博士や医師ではなく、看護師のジーンであることです。この視点が本作の大きな特徴となっています。
本作の見どころは、科学の偉業の裏にある人間ドラマに焦点を当てている点です。看護師のジーン、エドワーズ博士、ステップトウ医師の3人は、不妊に悩む女性たちを救いたいという強い信念のもと、困難な道を歩み続けます。
ところがその道のりは決して平坦ではなく、世間の批判や偏見に晒され、研究に打ち込むほどに、彼ら自身の生活はすり減っていきます。それでも、子供を持つこと、あるいは持たないことを自分で選べる自由の重要性を信じ、その実現のために全力を注ぎます。
実話に基づいた感動的なドラマですが、ドラマチックになりすぎず、研究者たちの真摯な姿を丁寧に描いた人間味あふれるストーリーが詰まった、おすすめの一本です。
7位:ポップスが最高に輝いた夜
We Are the Worldレコーディングの裏側を映し出した、貴重なドキュメンタリー!
1980年代前半、アフリカ、特にエチオピアにおいて大規模な飢餓が猛威を振るっていました。そんな中、音楽を通してアフリカの飢餓救済のために支援を呼びかけるチャリティ活動「USA for Africa」が始まります。
We Are the World
の作曲をしたのはライオネル・リッチーとマイケル・ジャクソン。映画は、2人がどうやって作曲していったのか、音楽界のスーパースターたちをどのようにして集めていったのか、そして全員でWe Are the Worldを完成させるまでの様子を映しています。
この映画は、ドキュメンタリー映画というよりも、記録映像のような形で当時の様子を豊富な映像で届けているので、タイムスリップしてレコーディング風景を覗いているような感覚になりました。
司会を務めたクインシー・ジョーンズがレコーディングスタジオの入り口に「エゴは入り口においていけ」という張り紙を書いていたのですが、これだけ多くのミュージシャンが集まれば、当然トラブルもあって、アーティストたちのエゴが出る場面や、その表情、関係性も印象的で、まるで学校の授業を見ているような面白さもありました。
一方で、レコーディングの様子は緊張感があって、レジェンドミュージシャンたちが同じ場所に居る様子を見るだけでも貴重で、見応えのある映画でした。
6位:セキュリティー・チェック
クリスマスイブの空港を舞台にした、息詰まるアクションスリラー!
舞台はクリスマスイブのアメリカ、ロサンゼルス国際空港。物語の主人公は空港保安局の職員、コーペック。彼には同じ空港で働く妊娠中の恋人、ノラがいます。
コーペックはかつて警察官を目指していましたが、そんな彼にノラはもう一度夢を追いかけてみることを提案します。その言葉に奮起したコーペックは、まず今の仕事で成果を出そうと決意し、上司に自分の実力を示そうとします。
こうして手荷物検査の管理を任されることになったコーペックですが、勤務中に謎の男から連絡を受けたことで状況は一変します。その男はノラの命と引き換えに、ある荷物を検査で見逃すよう脅迫してきます。
コーペックは同僚や上司の目を欺きながら、恋人の命と空港の安全を守るため孤軍奮闘することになる、という物語です。
この映画は空港を舞台にしたアクションスリラーです。監督は『エッサ・フライトゲーム』で知られるジャウム・コレット=セラ。主演は『キングスマン』シリーズで注目を集めたタロン・エガートンが務めています。
この映画の見どころは、空港という限られた空間で展開される、緊張感たっぷりのアクションです。クリスマスを背景にした物語と、冴えない職員が妻を人質に取られてテロと対峙することになる展開は、かなり『ダイ・ハード』に近い印象がありました。
一方で、『ダイ・ハード』のマクレーンほどマッチョなキャラクターではなく、ある種の平凡さがあることで、「あなたならどうする?」と思わせる物語になっています。「トロッコ問題」のように究極の選択を迫られた主人公が、どのようにして危機を乗り越えるのかを、工夫を凝らした演出で描いてます。
タロン・エガートンが空港内を全力疾走するシーンや、バックヤードを映したアクション、すごい撮影方法のカーアクションシーンなど、見応えもたっぷりあります。後半の展開はかなり大胆で突っ込みどころも多いですが、テンポの良い展開とスリルの満点のアクションで、誰でも楽しめる作品となっています。
5位:イベリン 彼が生きて証
若くして亡くなったゲーマーの生を、感動的に描いたドキュメンタリー!
2014年11月、ノルウェーに住む青年、マッツ・スティーン氏がこの世を去りました。彼は「筋ジストロフィー」という、筋力が徐々に衰えていく難病を抱え、10歳になる頃には車椅子での生活を余儀なくされていました。
息子が長く生きられないことを悟りながらも、マッツの両親は、彼の生活が少しでも幸せなものになるよう、彼の興味を尊重して支えていました。それが、マッツとゲームとの出会いでした。マッツはそれからの10年間、人生の半分をオンラインゲームに費やします。
息子の死後、悲しみに暮れる両親はブログを通じて彼の訃報を知らせます。すると世界中のゲーム仲間たちから、マッツと過ごした思い出を語る数多くのメッセージが届きます。両親は知らなかった息子の生きた証を知る、という物語です。
この映画は大きく分けて2部構成になっていて、前半では両親から見た息子、マッツの姿をホームビデオを通じて描かれています。一方、後半ではマッツがオンラインゲーム上で「イベリン」というキャラクターとして過ごした人生が映し出されます。
特徴的なのは、マッツがゲーム内で交わした会話のログデータをもとに、実際のゲーム映像を基にした3Dアニメーションで忠実に再現されていることです。これによって視聴者は、マッツがゲームの中で築いた友情や体験を疑似体験することができます。
この再現が非常に心を動かすポイントで、マッツはゲームを通して初恋や友情、助け合いや衝突といった、まるで普通の子供が辿るような成長の過程を歩んでいたことが明らかになります。ドキュメンタリー映画としてはかなり斬新な作品ですが、構成が非常に優れていて、涙なしでは見られない感動作品に仕上がっています。
4位:アイズ・オン・ユー
実在の事件に基づく、サスペンスフルな犯罪スリラー!
舞台は1970年代のアメリカ。写真家を装い、女性を騙して暴行し、殺害する凶悪犯、「アルカラ」という男が犯行を繰り返していました。一方、ハリウッドで女優として成功することを夢見るシェリル。彼女はオーディションに挑むものの、なかなか結果が出ず、思い悩んでいました。
そんな中、エージェントから人気リアリティ番組「デートゲーム」への出演を打診されます。その番組は、1人の独身女性が3人の独身男性に質問し、最終的にデート相手を選ぶという内容でした。シェリルは番組に出演することを決意しますが、そこで出会った出演者の1人が、なんとアルカラだった、という物語です。
この映画は、人気リアリティ番組に出演した女性が、思いがけず連続殺人犯と遭遇する恐怖を描いた作品です。主演のアラナ・デ・ラ・ガーザが監督デビューを果たしたことでも注目の一本です。
舞台は全米を震撼させた実在の連続殺人犯ロドニー・アルカラが、全国放送の人気リアリティ番組に出演したという衝撃的な事件です。
この映画の見どころは、女性が日常的に受けている差別や、感じる恐怖への描き方です。当時、あからさまな女性蔑視が一般的だったこともあり、シェリルの番組出演を通して、女性たちがどれほど深く危険な状況に晒されていたかを体感させられます。
また、シリアルキラーの恐怖を描く一方で、その残虐さを強調してエンタメ化するのではなく、被害者である女性たちの個性に焦点を当てている点が印象的でした。これによって、警察の怠慢や社会全体の無関心が、いかにして殺害や暴力に加担しているかという批判も込められています。
時系列が入り乱れているので、少し分かりにくい部分もありますが、監督デビュー作とは思えないほどの完成度が高く、アラナ・デ・ラ・ガーザの主演が光る作品でした。
3位:失う
病の父を看取るために集まった3姉妹の姿を描いた、家族ドラマ!
ケイティー、クリスティナ、レイチェルの3人は、癌を患う父親、ヴィンセントが死の淵にあることで、ニューヨークのアパートで再会します。ケイティーとクリスティナは家庭を持ち、それぞれの場所で暮らしていますが、独身のレイチェルは父と一緒に住んでいます。
ケイティーとクリスティナは交代で父親の介護をしますが、レイチェルは2人が来てから協力しようとせず、父親の部屋にも入ろうとしません。レイチェルのそんな態度に、ケイティーは次第に不満を抱き始め、3人はそれぞれが胸に秘めていた感情をぶつけ合うようになっていく、という物語です。
この映画は、疎遠だった3姉妹が、父親の最後を見届けるために集まり、それぞれの内面が徐々に溢れ出してくる様子を描いた作品です。
この映画の魅力は、家族内のリアルな距離感です。3姉妹はお互いに憎んでいるわけではないけれど、胸の中に抱えているものがあって、それをなかなか表に出せずにいます。本当は言いたいことがあっても、気軽に言い合える関係ではなく、そんな微妙な距離感の中で、親の介護を協力して行う姿は、何ともいえない気まずさが漂っています。
映画は主に会話劇で展開され、ほとんどがアパート内での出来事を映しています。演出も繊細で、父親の心電図の音や部屋の仄暗い使い方など、映像表現にも引き込まれる魅力がありました。
物語はあるきっかけで3人の感情が爆発し、本音をぶつけ合うことになっていきますが、それをきっかけにわだかまりが解けていって、これまで険悪だった家族の絆が修復されていく様子がとても心に響きました。俳優たちの演技も素晴らしく、3姉妹それぞれの性格や心の動きを丁寧に表現していて、ラストシーンもすごく良かったです。
見終わった後もいい映画を見たなと感じさせる、共感性の高い家族ドラマに仕上がっています。
2位:レベル・リッチ
田舎町の警察の腐敗に立ち向かう男の姿を描いた、痛快アクション!
主人公は元海兵隊員のテリー。彼は息子の保釈金を払うため、自転車で田舎町の裁判所に向かっています。ところが途中で2人の警察官に車をぶつけられて不当に逮捕されると、持っていた保釈金も没収されてしまいます。
裁判所では職員のサマーが力を貸してくれますが、この町は警察が支配していることを知ります。テリーの息子は、大物ギャングを密告したことで報復を受ける危険があり、テリーの助けがどうしても必要でした。
テリーは警察署に被害を報告しますが、署長のサンディは取り合わず、嫌がらせをしてテリーを追い詰めていきます。正当な方法が通じないことを悟ったテリーは、強行手段で警察に立ち向かう決意をする、という物語です。
この映画は、警察が牛耳る田舎町の不正に立ち向かう主人公を描いた作品です。最大の見どころは、複数の精神を持つ主人公テリーの姿です。腐敗した警察から陰湿ないがらせを受けながらも、テリーは冷静で寡黙に対抗し、まるで西部劇の主人公のような渋さを持っています。
この作品は、この手の映画によくある、アクション主体で人がゴロゴロ死ぬような映画ではありません。一方で、アクションシーンはちゃんと見応えがあって、テリーは必要に応じて強行手段を取りますが、あくまでも武装解除がメインです。
銃器を使って敵を無力化するシーンは新鮮で、映画的にも面白かったです。また、弁護士を目指すサマーという女性がテリーを助けるのですが、彼女も腐敗した警察に苦しめられています。そんな逆境に立たされた2人が協力して不正に立ち向かう姿はとても魅力的でした。
物語は「民事没収」という、犯罪に関与しているという疑いをかけられただけで財産を没収される制度の問題点をテーマにしていて、そこに人身問題も巧みに絡めています。主演のアーロン・ポールのかっこよく渋い演技も見所で、上質な脚本と一味違ったドラマが楽しめるおすすめの1本です。
1位:雪山の絆
アンデス山脈で起きた飛行機事故の実話を描いた、感動と生存への執念が凝縮された傑作!
1972年、ウルグアイのラグビーチームとその関係者たちがチリでの試合に向かうため、飛行機に乗って出発します。ところが飛行機はアンデス山脈の切れ目を通過しようとした地点で、未確認の山に衝突し墜落してしまいます。
機体は胴体だけとなってしまい、この時点で乗客45人の約半分が亡くなってしまいます。残された28人の生存者たちは、極寒の雪山の中でどうやって生き抜くかという現実と直面する、という物語です。
この映画は、『生きてこそ』や『アライブ』など、これまでも繰り返し映画やドキュメンタリー作品で映像化されてきた実話に基づいた作品です。絶望の淵に立たされた乗客たちが、飢えや寒さ、雪崩などの自然災害に遭いながらも、生き抜くための選択を取る様子を映しています。
映画は、乗客たちが生き抜くために、ある倫理的な問題と直面する様子が描かれていて、その心理的な葛藤を深く掘り下げています。極限状態での人間関係を淡々と描いていて、いつ何が起こるか分からない人生の不確実性と、その時自分がどうするだろうかと考えてしまう映画になっています。
まとめ:2024年Netflix映画、見逃せない作品ばかり!
今回ご紹介した10作品以外にも、2024年にはNetflixで多くの魅力的な映画が配信されました。 様々なジャンル、様々なテイストの作品があるので、ぜひお気に入りの作品を見つけて、充実した映画鑑賞の時間をお過ごしください。次回のドラマ版TOP10もお楽しみに! チャンネル登録もよろしくお願いします!