ミニマリズムで幸せと豊かさをつかむ!お金と時間の余裕を生み出す断捨離術

ミニマリズムで幸せと豊かさをつかむ!お金と時間の余裕を生み出す断捨離術

ミニマリズムで幸せと豊かさをつかむ!お金と時間の余裕を生み出す断捨離術

はじめに:なぜいつもお金と時間が足りないのか?

皆さんは、こんな疑問を持ったことはありませんか?

  • なぜいつもお金が足りないのか?
  • なぜいつも時間が足りないのか?

SNS を見ると、みんなお金持ちで幸せそうに見えます。休日を楽しく過ごしているように見えます。なぜ自分だけこうなのか…そう感じている人は多いのではないでしょうか?

私もかつてそう思っていました。しかし、それは間違いでした。お金が足りない、時間が足りないというのは、全て 社会からのすり込み、洗脳 に過ぎなかったのです。

考えてみてください。私たちの文明は今、途方もないスピードで進化しています。100年前だったらありえない生活水準、まるで貴族のような生活を私たちは送っています。なんと20年前と比べても、快適で便利な生活を送ることができています。

それなのに、幸せになっているかというと、そうではありません。むしろ、私たちは20年前より不幸になっているようにすら感じます。

なぜでしょうか?それは、企業が余計な物にあなたの注意を向けさせようとしているからです。「これがないとダサい」「これを買ったら幸せになれる」「ブランド物を所有していれば優越感に浸れる」…もっと買え、もっと買えと、企業はマーケティングを仕掛けてきます。

それは、企業が儲けたいからです。一度冷静になって考えてみてください。本当に必要な最低限の、毎日使う物しか買わなかったとしたら、1ヶ月あたりどれくらいの支出で済むでしょうか?

私たちには、お金の余裕も、時間の余裕も、既にあります。既に豊かな生活を送っています。私たちは想像以上に、余計な物を買わされています。余計な物を買うからこそ、お金も無くなるし、それに費やす時間も失われていくのです。

物を減らし、そういった生活から解放されましょう! ミニマリズム的な思考を取り入れるのです。

ミニマリストへの誤解:断捨離は苦行ではない

私たちはミニマリストをどう勘違いしているでしょうか?ミニマリストと言われると、何か6畳一間のアパートで座禅を組んで独坐している人をイメージしませんか?

確かにそういう全てを捨て去った人もいますが、それはかなり極端な例です。ミニマリズムはもっとカジュアルに取り入れられるものです。

ミニマリストとは、あれこれ構わず捨てる冷たい人なんかではありません。物を手放す、つまり引き算を行うことによって、本当に大切なものだけを身の回りに置く人のことです。

今回、動画を作るにあたって参考にさせていただいたベストセラー本『より少ない生き方―物を手放して豊かになる』(著:ジョシュア・ベッカー)でも、物を減らすことによって本当の生き方を見出せるようになったと言っています。

なぜ物が増えてしまうのか?3つの思い込み

では、なぜ私たちは物が増えてしまうのでしょうか?これがこの動画の中で最も重要なところです。

物が多すぎると不幸になりやすい、物を手放すことは効果がありそうということは分かった。よし、自分もやってみようと思った方も多いと思いますが、まずは私たちの周りに、なぜ物が増えてしまうのかというメカニズムを知らなければ、仮に年末の大掃除ですっきりしたとしても、新年の初売りでまた余計な物を買って逆戻りになります。

私たちが物を不必要に買ってしまってしまうのは、原因があります。私はミニマリストの本を何冊か読みましたが、どの本にも書いてあって、どうやらこれが原因であるということが分かってきました。

それは、私たちが 3つの思い込み をしているということです。

1つ目の思い込み:加えれば加えるほど刺激が得られる

それは、私たちが「加えれば加えるほど刺激を得られる」という間違った思い込みです。私たち人類は全員、刺激中毒です。私たちは常に新しい刺激を求めて動きます。

しかし、最初は楽しいと思っても、直ぐに飽きがやってきます。そして飽きが来ると、また新しい刺激を求めます。そういう風に私たちの脳はプログラムされています。

刺激を求めること、これはもうプログラムされていることなので仕方の無いことです。ただ、この「刺激」というのがポイント。ほとんどの人は、この「刺激」を誤解しています。だから物を不必要に買ってしまいます。

皆さんは、「刺激の量が大きければ大きいほど、実際に感じるものも多くなっていく」と思ってませんか?加えれば加えるほど刺激が得られると思っていませんか?

実は、それは間違いなのです。刺激とは刺激の量ではなく、刺激の差によって体感大きくなるという事です。

例えば、90点の物を既に持っていたとして、そこから100点の物を買ったとしても、差は10点なので、そこまで刺激を感じない。ただ、スタートが0点であれば、50点の物だとしても、差が50になるので、めちゃくちゃ喜びを感じられる。

今日朝から何も食べてない、お腹が減ったというマイナスの状態からスタートすれば、たとえ100円のカップ麺でも美味しい、幸せと感じられますが、もう何も入らない状態で三ツ星レストランに連れて行かれて最高級の料理を食べても幸せには感じない。こういうことです。

刺激が差であることを理解していないと、とにかく足していけばその分刺激が得られると思ってどんどん物を買ってしまいます。

老舗が買っても買っても満足しないのは、足していくだけで刺激の差が生まれていないからです。逆にミニマリストが少しの物でも満足できるのは、普段ない状態から本当に欲しい物だけを買った時の刺激の差が大きいからです。

だから皮肉なことに、高い物を所有しているはずの老舗の方が実は刺激が少なく、ミニマリストの方が多くの刺激を感じているということです。さっきのカップ麺と三ツ星レストランという食べ物で例えると私たちは理解できるのに、物に関しては加えれば加えるほど良くなると勘違いしてしまう。まずはこの思い込みから消していきましょう。

2つ目の思い込み:高い物を買えば多くの刺激が得られる

2つ目の思い込みは、「高い物を買えば多くの刺激が得られる」という間違った思い込みです。私たちはつい、高い物を買えばその分多くの刺激が得られる、その分幸せになれると思ってしまいます。

しかし、それは幻想です。物の価格と刺激の量は比例しません。例えば、普通のTシャツとその10倍高いブランドのTシャツを買った時、果たして10倍の刺激があるのか?そうではありません。

たとえ他の人より10倍高い物を買っても、100倍高い物を買っても、刺激は10倍、100倍にはならないのです。これをわかってないと、高い物を買えば幸せになれると思ってしまいます。

物の価格というのは、幸せの数値を表しているわけではありません。ブランド、需要と供給、利益…こういったものを基準に企業が決めた数値に過ぎません。なのに私たちはなぜか、高いもの=幸せという結びつけてしまっている。この思い込みも絶対に気をつけたいところです。

3つ目の思い込み:物=自分の価値

3つ目の思い込みは、「物=自分の価値」という思い込みです。これはブランド物を買ってしまったり、ブランド物が欲しいと思ってしまう時にありがちな考え方です。

ブランド物を所有していれば、まるで自分が価値があるように見える。「俺はこんな車に乗っているから価値のある人間だ」こう思ってしまっていませんか?それは間違った価値観です。企業の幻想に踊らされています。

他人がそういう感じだった時、見栄を張ってブランド物を所有している人を見た時、「惨めだな」と思ってしまうのに、なぜ自分事になると同じことをやってしまうのか?SNSで明らかに無理をして高級車に乗っている投稿を見た時、「ああ、はいはい、分かったよ」と苦笑いで思うのに、なぜ自分だけは高級車に乗りたいと思ってしまうのか?

それは、持っている物が自分の価値になるという勘違いをしてしまうからです。本来他人から評価されるのは、その人がやってきた実績だったり、その人の人柄だったり、能力だったりそういうもののはずです。ちょっとしたスパイスにはなっても、持っている物で評価されることはまずないはずです。

マイザーさんが高級車に乗っていたら「すげえ」となりますが、よく分からない人が無理して高級車に乗っていたとしても「ダサい」と思ってしまうのと同じです。これはブランド物だけではありません。

「僕たちに、もう物は必要ない」と有名なミニマリスト佐々木典子さん(注:原文では「佐々木ふみお」とありますが、正しくは「佐々木典子」と思われます)が言っていたのは、本とかも同じだという事。「本を所有することで、まるで自分に知識が付いていると錯覚してないか?本棚に多くの本を入れることで満足してないか?」こう言っていました。

申し訳ありません、これ完全に私です。完全に本をいっぱい積み重ねている本棚を自慢していました。なんと動画にもしてしまいました。本がいっぱいあるのを見て、めちゃくちゃ満足していました。めちゃくちゃ錯覚していました。エラそうにすみません。

まとめると、「加えれば加えるほど刺激が得られる」という思い込み、「高い物を買えば多くの刺激が得られる」という思い込み、「物=自分の価値」という思い込み。この3つの思い込みは絶対にしては行けない思い込みです。この考えを持っているだけで、不幸への最短距離を突き進むことになる。ここまで話すともう分かると思います。

企業や社会は全く逆のことを言っています。動画の冒頭でも話しましたが、企業は利益を上げるために、「高い物を買えば幸せになれる」「買えば買うほど幸せになれる」という広告をしてきます。全て幻想です。物なんかなくてもあなたの価値が変わることはありません。むしろ余計なものでカビに覆われたことで、あなたの価値は下がる可能性すらあります。

物を手放す3ステップ

私たちは物を買う前に、もっと集中すべきことがある。さあ、物を手放す準備は整いました。具体的にアクションに移っていきましょう。物を手放すのは3つのステップです。1つ目から見ていきましょう。

ステップ1:簡単なものから捨てる

物を手放すステップ1は、簡単な物から捨てていく事です。まずは簡単な物から捨てていきましょう。ミニマリストになることは難しくはありません。よく言われるのは、「物を捨てれる人ってそういう性格でしょ?自分は物を捨てれない性格だから」こういうのです。これは違います。

物を手放すというのは性格ではなくテクニック。誰でも実践できることです。「物を捨てれない」というのは思い込みです。物を手放すことが出来ない人は、いきなり思い出の物から捨てようとする。それは準備運動をせずにいきなり全力疾走するのと同じです。

まずはウォーミングアップ。明らかなゴミを捨てていくことで、捨てるという行為をしやすい心の状態に持っていきます。床や机の上にゴミ落ちていませんか?食べ終わったお菓子の袋、ティッシュ、風呂場にある使い終わったシャンプーの容器。まずは明らかなゴミをゴミ箱の中に入れましょう。

ステップ2:仕分けする

明らかなゴミを捨てて準備運動が終わったら、部屋ずつ物を仕分けていきます。仕分けをする時は、まずは3種類に仕分けしましょう。

  • 残すもの
  • 別の場所にうつすもの
  • 処分するもの

ここで重要なのは、目標に向けて明確に基準を設けるということです。よく見る大豪邸のように綺麗に片付いている部屋が良いのか?物を完全にゼロにするのではなく、自分の好きな物だけに囲まれている部屋が良いのか?それとももっと修行僧のようにがっつり物を手放すのか?なりたい姿を明確にしておくことです。

捨てるか捨てないか迷った時、なりたい姿を基準にして判断してください。後はもう一つ、期限の基準を設けることです。どのミニマリストの本にも書いてあったのが、「1年使わなかったものは捨てなさい」ということです。

捨てる時、最も厄介な相手が「いつか使うかもしれない」という感情です。何かよく分からないインテリアも「使うかも」という理由で残しておいたりありますよね?冷静になって考えてみてください。「いつか使うかも」と思ったやつで、実際に使ったことあるやつ、どれくらいありますか?

5年前にもしもの時に残していたあれ、今日使いました!っていう現象ありますか?1年使わなかったら、おそらくその先も使うことはありません。特に服がそうです。1年着なかった服はこれからも着ません。本当に気に入っていたら普段から着ているはずです。

他には基準としては、何個もあるやつは1個になるまで捨てる。これもやってみましょう。なぜ同じものが複数ある時がありますよね?特に文房具とかそうです。ボールペンとか何本ありますか?なぜか3つあるハサミ。スマホの充電器の線も絶対そんないらないはずです。複数あるやつは必要な数まで減らしてみる。これもやってみてください。

こうやって残すもの、処分するものが決まりました。では別の場所にうつすものとはどんなものでしょうか?部屋が散らかっている原因として、あるべき場所にその物がないというのがあります。ベッドの上に服がいくつも落ちていたら散らかっているように感じますよね?服はクローゼットにしまう、本は本棚に入れる、書類は一箇所にまとめる。あるべき場所に戻すだけでも部屋は案外綺麗になります。

そして、あるべき場所に物がないと余計に買ってしまいます。「絶対に使わないのに、なんでハサミが3つあるのか?」というと、前回使う時にハサミが見つからなかったからです。「買って見たら後から出てきた」という経験は皆さんあると思いますが、あるべき場所にちゃんとあるようにするだけでその事態を防ぐことができる。

そしてこうやって片付けをしていくと、最後に強力なラスボスが出てきます。それは使うわけじゃないけどどうしても捨てられない物たちです。ただこれも解決法があります。

ステップ3:デジタル化する

ここからがミニマリストがよく使う必殺技です。それはデジタル化することです。必要な書類、思い出の物、写真…こういったものは全てデジタル化して捨てましょう。

デジタル化することによって、私たちは物質から解放されました。1万枚の写真はデータ化することによって、物理量をゼロにすることができた。最終的にはこういったものはデジタル化してスマホの中、クラウドの中にすれば全て捨てることができます。

「そんな思い出の物なんて捨てられないよ!」「捨てたら人として何か大切な物を失う気がする」そういう声、確かに聞こえます。気持ちはめちゃくちゃ分かります。私も小学校の時の図工で作ったやつを捨てるとき、泣きながら捨てました。「グッバイ、僕の力作」

冷静になってみてください。そういった思い出の物、大切なのは物そのものではなくその記憶じゃないですか?大切な人からもらった手紙、実物で見ようがスマホで見ようが変わらないですよね?物そのものを捨てたところで、その楽しかった記憶が消えるわけではありません。ここが重要です。

わざわざ実物で残しておく必要はない。むしろスマホの中に入れておくことで、思い出を見る回数は増えるかもしれない。あの時の思い出の写真、手紙。実物で持っていたらわざわざ実家に帰って自分の部屋の中から引っ張り出さないと行けない。しかしスマホの中に入れていたらいつでもすぐに見返すことができる。

「思い出の物を捨てる人は冷たい人だ」という声もありますが、むしろ実物で持っていて数年一回程度しか見ない人より、スマホに入れて定期的に見返している人のほうが温かい人だと思いませんか?物より記憶、この基準さえ持っていればデジタル化することに抵抗はなくなるはずです。

私はこの考えを持ったことによって、バンバン写真撮って捨てることができました。どうしても捨てられない、でも使い道もないというものはデジタル化しましょう。

ステップ1で簡単な物から捨てていく。ステップ2で仕分けして更に厳選していく。必要であればデジタル化していく。この2つのステップを踏めばあなたもミニマリストです。かなりの物から解放されているでしょう。

断捨離の注意点:フリマアプリと収納ボックスは使わない

ここからは私の実体験の話ですが、断捨離をしていく時の注意点について話していきます。1つ目は、特に他の人はあまり言ってないことなので驚く方もいるかもしれません。

1つ目は、フリマアプリは基本使わないということです。ミニマリストの本や動画を見ていると、決まって「捨てられないものはメルカリやその他のフリマアプリで売りましょう」と言っていますが、個人的にはそれはあまりお勧めしません。

理由は、そこに掛ける時間とコストが合わないからです。仮にメルカリに出品してもいつ売れるか分かりません。すぐ売れるかもしれないし、何ヶ月も売れないかもしれない。つまり出品している間は、ずっとそれは家の中にあることになります。そこにずっとコストを掛け続けるのは、物から手放すという目的からはかなりズレてしまう。結局、物から解放されていないことになります。

例えば、ブランド物だったり明らかに一瞬で売れそうなものは出品しても良いと思いますが、売れそうな物だからといってなりふり構わず出品することはやめた方が良いです。それならリサイクルショップに行って買い取ってもらった方が効率は良いです。確かに買取価格は低いのかもしれませんが、売れない物は店側で処分してくれるので、コストを掛けずに手放すことができます。

2つ目の注意点は、収納ボックスは絶対に買わないということです。片付けをする時によくあります。「物が多すぎるからそれを入れる収納ボックスを買おう」絶対にやめてください。収納ボックスを使うということは、問題の先延ばしをしているに過ぎません。

確かに良い感じの収納ボックスを買ってきて、そこに種類ごとにぶち込んでいく。片付いた気にはなります。しかしどうでしょう?それはゴミが目に入らなくなっただけで、物自体は減っていません。むしろ収納ボックス分の物が増えています。収納ボックスを買うことは根本の解決にはならないのです。

だからこそ、今から大掃除をしようと思ったそこのあなた、私は約束してください。Amazonで収納ボックスポチらないでください。ポチったら終わりです。

収納ボックス以外にも、適当な箱にぶち込んで奥にしまう。これもやめてください。ここから先、あなたの家からは「使うかもしれない」というものは一切なくなります。収納ボックスや空き箱に入れておくということは、普段から使わないということです。つまりそれは処分すべきもの。今回の掃除を機に手放してください。

本当に幸せになるお金の使い方:経験、他人への投資、時間を買う

ここまで見たあなたは、社会の洗脳から解放されました。これから行われる掃除はこれまでの大掃除とは次元が違うほどの断捨離を達成できるでしょう。物が減り、物欲も抑えられ、お金が余るようになります。

そのお金を貯金するのも良いでしょう。最近噂のNISAに投資するのも賢明な判断だと思います。しかし、ためるだけではお金を最大限活用できたとは言えません。お金とは何かと交換できるもの。使わないとその効果は最大限発揮できません。

では何に使えば良いのか?後半は今回私たちにミニマリズムの効果を教えてくれたジョシュア・ベッカーが、では彼自身が何にお金を使っていて、何にお金を使うと幸福度が上がるのかを教えてくれます。

これはジョシュア自身の感想だけでなく、ハーバード大学を始めとするいくつかの有名大学の研究者も効果があると謳っていることです。実際に学術誌でも研究が発表されました。この研究では、3つのお金の使い方で幸福度が高くなると言っています。特に3つ目は予想がつかない意外なものがランクインしています。早速1つ目から見ていきましょう。

幸福度が上がるお金の使い方1:経験に使う

幸福度が上がるお金の使い方1つ目は、経験に使うことです。これは聞いたことある人結構いるのではないでしょうか?私もチャンネルの中で何回か経験に投資した方がいいと言っていますし、海外の成功者の話を聞いていても、経験にお金を使った方がいいというのはよく聞く話です。

スポーツ観戦、旅行、新しいコミュニティに入って見ること、レストランのディナーに行くこと、子供と動物園に行くこと。特に他人と共有できる経験にお金を使うことは、物を買うことよりも長く幸福感をもたらしてくれます。

この研究では、物は買った瞬間をピークにすぐに幸福度が下がっていきましたが、経験を購入した時に関しては、消費の前、消費中、消費後、どこを切り取ってもより多くのポジティブな感情をもたらすことがわかったそうです。

世界的名著『ダイ・ウィズ・ゼロ 人生が豊かになり過ぎる究極のルール』では、経験にお金を使うことは「記憶の配当」を得られることができると言っています。

記憶の配当とは、経験による喜びはその瞬間だけで無く、時間が経っても株の配当のように思い出として幸福感を与えてくれるもの。思い出は何年経っても消えることはなく、むしろ時間が経つにつれて味わい深いものになっていきます。

Googleフォトを使っている人はわかると思いますが、たまに3年前の今日こんなことがありましたというメッセージと共に写真が表示されることがあります。それを見た人は「ああ、そういえばこういうことあったな」と懐かしい気持ちになる。その気持ちは決して物を買った時には味わえないものです。

経験にお金を使うことは、何も大金を使う必要はありません。小額のお金でも十分に記憶の配当を受け取ることができます。若い頃の貧乏旅行でも、金を稼ぎ出した今よりむしろ楽しかったという人多いのではないでしょうか?

重要なのは金額ではなくタイミングです。一刻も早く経験にお金を使わなければ、記憶の配当の効果が薄くなっていく。死ぬ直前のよぼよぼの体で旅行に行くことと、まだ体が動く若い内に旅行に行くことでは、だいぶ話が変わります。明日から経験のお金はケチらないようにしましょう。

幸福度が上がるお金の使い方2:他人へ使う

幸福度が上がるお金の使い方2つ目は、他者へ使うことです。例えば、友人と食事に誘ったり、誰かにプレゼントをしたり、寄付をしたりすることは、自分のために物を買うことよりも、持続的に幸福感をもたらします。

研究ではこう結論付けています。他人にお金を使った人々はより大きな幸福感が報告されたが、それに対して自分自身のために使ったお金の額は幸福感とは無関係だったと。つまり、自分自身でご褒美として何か物を買うより、誰かにプレゼントしたり寄付をした方がむしろ幸福度が上がると言うことです。

「それはアメリカの研究だからだろう、アメリカ人はそういう文化だからだろう」と思うかもしれません。この研究ではそれはアメリカ特有の文化ではなく、全世界の人間に見られる根源的なものだったと言います。

ただ、これはパッと行動に移せる人は少ないんじゃないでしょうか?そうです。成功哲学でよく出てくる言葉で一番意味が分からない言葉、「寄付しろ」。なんで見知らぬ他人にお金を上げなきゃいけないんだよ?これは俺が何時間も酷使されて稼いだ金だから、全部俺のために使わせろよ。寄付とかそういうのは金持ちが自己満足のためにやってるんだよ。俺だって死ぬほど金持っていたら寄付ぐらいするよ。と思う気持ち、よく分かります。

聞いてください。石油王ロックフェラーは多額の寄付をしていたことで有名ですが、実はまだ成功していない若い頃から収入の1/10を寄付していたと言います。私たちは成功してから寄付をしていると勘違いしてしまっていますが、実は逆なんです。寄付するような人が成功する。実はこっちなんです。

確かに他人のために使うことは自己満足かもしれません。しかし自己満足でも偽善でも、他人のために使っている人と自分のためだけにお金を使っている人、どちらの方が応援されるでしょうか?お金を他人に使うということは、自分の中の幸福度を上げるだけでなく、他人からも感謝される、応援されるようになるという二重のメリットがあることです。

成功するためには、誰かの協力や応援、これが無ければ達成できない。多くの成功者はこれをしっかりと理解しているのかもしれません。ここも大金を使う必要はありません。小額でも良い。誰かにプレゼントを渡してみてください。お釣りが出ればそれを寄付してみてください。そういう行動が、あなたの幸福度だけでなく、その先の結果にも反映されてくると思います。

幸福度が上がるお金の使い方3:時間を買う

幸福度が上がるお金の使い方3つ目は、時間を買うことです。時間を買うとは例えば、家事代行サービスを使うことだったり、Uberを利用することだったり、更には通勤時間を短縮するために職場の近くに住むことなども挙げられます。「そういうのは無駄遣いにならないの?お金に余裕がある人がやることじゃないの?」と思うかもしれませんが、ジョシュアの動画では、ストレスを取り除くこと、そして時間をお金で買うという行為自体が幸福度を上げやすいということを言っていました。

例えば、中心部に職場がある人で、郊外から1時間掛けて通っている人がいるとします。その人が職場から徒歩で行ける範囲に引っ越したとします。当然家賃は少し上がりますが、通勤時間というストレスが減ったおかげで幸福度は逆に上がるということです。

他にお金で時間を買うというマインドを持っていると、自然と体験そのものの時間が増え、その先のの人生全てに良い影響を与えます。簡単に例えるなら、この家電を買うと家事が1時間短縮できるという最新家電があるとします。お金で時間を買う思考がある人は「1時間短縮できるなら」とその家電を買い、浮いた時間を家族と過ごす時間や趣味の時間にしました。

逆に時間を買う思考がない人は、お金が減るのが嫌だったので自分で家事を続けました。両者には年間365時間の差ができました。では1年間でどちらが人生を有意義に過ごしたでしょうか?

この話も贅沢しろという話ではありません。人生の幸福度を上げるということは、1日のうちできるだけ悪いストレスの時間を減らしていくということと同じです。もし1日のうちに通勤時間や家事時間などの面倒くさい時間、ストレスが溜まる時間があり、それがお金で短縮できるのだっだら、積極的に使っていくという話です。

ここだけは履き違えないようにしましょう。経験を買うこと、他人使うこと、時間を買うこと。今後お金を使うとしたら、ここに使うように意識してみてください。人生の幸福度が上がり、質が上がっていきます。

まとめ:ミニマリズムは節約だけではない

今回は世界的ベストセラー『より少ない生き方―物を手放して豊かになる』(著:ジョシュア・ベッカー)の動画から、物を手放すことによるメリットと本当に人生のためになるお金の使い方を学びました。

ミニマリストとはただ節約する人ではありません。本当に重要なところにだけお金を使う、お金の奴隷から解放されている人のことを言います。

私たちは必要な物と時間は既に持っています。しかし、時間もお金も物も足りないように感じるのは、要らないものに囲まれ、本当に大事なものが隠れてしまっているからです。企業は「あれも買え、これも買え」と言ってきました。全て幻想です。

その洗脳から抜け出さないと、回し車の一生走り続けるネズミのように、ゴールのないレースを走らされることになります。これをみているのが年末だとして、めちゃくちゃラッキーです。今回の動画を参考に是非断捨離をしてみてください。私も今から掃除してきます。

あなたも掃除が終わったらどんな気分になったか、感想を是非聞かせてください。では次の動画でお待ちしております。