Minecraftチートの歴史:進化と対策の攻防15年

Minecraftチートの歴史:進化と対策の攻防15年

Minecraftチートの歴史:進化と対策の攻防15年

Minecraftというゲームは、その自由度の高さから世界中で愛されています。しかし、その人気ゆえに長年に渡り付きまとう問題、それがチートです。 本記事では、Minecraftにおけるチートの歴史を、初期の単純なものから高度なAIを用いたものまで、時系列に沿って詳しく解説していきます。さらに、チート対策の進化と、チート開発者とのいたちごっこについても深掘りします。

Minecraftチートのはじまり:2009年

2009年5月17日、Minecraftは一般ユーザー向けにリリースされました。初期のMinecraftは、現在の完成度とは程遠い、非常にシンプルなものでした。そのため、チートツールを作る必要性もほとんどありませんでした。しかし、中には既にMinecraftの可能性に気づき、改造に情熱を燃やすプレイヤーも存在しました

最初のチートツール「World of Minecraft」の登場

そして、マルチプレイヤーテスト段階だった2009年6月、Minecraft初のチートツール「World of Minecraft」がリリースされました。その機能は、驚くほどシンプルでした。 高速で飛び回るだけです。サバイバルモードの実装前であり、当時Minecraftは知名度も低かったため、この程度の機能しか提供されていなかったのは、ある意味当然と言えるでしょう。

サバイバルモード実装とチート需要の増加:2009年10月

2009年10月、サバイバルモードが実装されました。ゲーム性が大きく広がったことで、チートの需要も急増し、新たなチートツールが開発され始めます。

この頃よく使われていたのがインベントリ書き換えチートです。チートツールを開いて好きなアイテムを自由に手に入れることができる、まさに夢のようなツールでした。

ダイヤ無限に手に入る!俺最強すぎワロタ!

こんな具合に、遊びのためにチートを使うプレイヤーが増えていきました。シングルプレイでのチート利用が中心だったため、この時点での影響は限定的でした。

マルチプレイヤーの到来とチート問題の深刻化:2010年8月

しかし、2010年8月、サバイバルモードのマルチプレイヤーがリリースされたことで状況は一変します。当時最強のチートツールとして知られていたMCチートが登場し、サバイバルサーバーで問題になり始めます。

MCチートは、インベントリ書き換え、飛行、無敵モードなどの機能を備えており、チーターたちはサーバーを荒らし放題にしました。

当時のサーバーでは、効果的なチート対策がほとんど施されていなかったため、一般ユーザーはチーターに一方的に苦しめられるしかありませんでした。さらに、当時のMinecraftはPvP(プレイヤー対プレイヤー)が実装されておらず、戦闘能力のない平和なゲームだったため、チーターたちは単に他人を困らせるために荒らし行為を行っていました。

Mojang社の対策と新たなチートの出現:2011年

2011年、MCチートなどのチートツールが大きな問題となっていたことを受けて、Minecraft開発元のMojang社は、サーバー管理を従来のクライアントサイドからサーバーサイドに移行することに成功しました。これにより、多くのチートが対策されました。

しかしながら、ハッキングやチートの問題を根本的に解決することは難しく、2012年にはさらに高性能なチートツール、ノードアスが登場します。現在の多くのチートツールはノードアスから派生して開発されており、その作りはよく似ています。

ノードアスと「ヌーカー」:2012年

ノードアスは、ゲーム内の表示メニューからチートを選択して使用できる、非常に使いやすいツールでした。

・水上歩行 ・飛行 ・壁登り ・追跡 ・透視 ・エイムボット

といった便利な機能を無料で提供していたため、ノードアスは急速に普及していきました。さらに、最悪なことに、多くのユーザーがこのツールを荒らし行為のために利用していました。

その理由は、ノードアスに**「ヌーカー」**という強力なチートが含まれていたからです。このチートを使えば、一度に大量のブロックを消去し、他人が作った建造物を高速で破壊することが可能でした。

うわああ!

まさに、そんな感じでしたね。

ノードアスが悪用されたサーバーでの荒らし行為は深刻な問題となっており、当時対処できる手段はほとんどありませんでした。

チート対策プラグイン「NoCheatPlus」の登場:救世主

そんな状況の中、チート対策プラグイン**「NoCheatPlus」**が開発されました。このプラグインをサーバーに導入することで、チートを抑制することが可能になります。

NoCheatPlusの効果は絶大で、ノードアスの主要なチートを封じ込めることに成功、Minecraftの世界に再び平和が訪れました。

イタチごっこは続く:2013年以降

しかし、その平和も長くは続きませんでした。基本的にどのゲームでも、チート対策を施しても、また新たなチートが作られるといういたちごっこが続きます。Minecraftも例外ではなく、2013年には、キルオーラノークノックバックといった、PvP用の戦闘チートが登場しました。

キルオーラは、自動で周囲の敵を攻撃するチートで、人間では対応不可能な反射速度で敵に照準を合わせて攻撃します。そのため、複数の敵を相手にしても簡単にいなしてしまいます。

これらのチートは、NoCheatPlusのようなチート対策プラグインで検知されない上に、第三者の視点からチート使用の判別が困難だったため、非常に悪質なチートとされていました。こうして、Minecraftは再び混沌とした無秩序状態へと突入しました。

ワーストの台頭とインパクト:2014年~2016年

2014年には、ワースとと呼ばれる新たなチートツールが登場し、これまでの歴史をガラリと変えていきます。簡単に言うと、ワースとはノードアスの上位互換で、洗練されたインターフェース、多彩な機能、そして無料という三拍子が揃った優秀なツールでした。たちまちこの時代の覇権ツールにのぼりつめました。

特に注目を集めた点は、これまで検知されて使えなかった飛行チートが、検知されずに使えることでした。

その後数年は、新たなチートが作られてはサーバー側が対策し、また作られるというプロセスが何度も繰り返されました。しかし、そんな中で、対策がされていなかったチートもありました。それがキルオーラです。

キルオーラは2013年に登場してからも2016年まで検知できず、野放しにされていました。ようやくプラグインで自動banが可能になったのです。ユーザーたちは3年間にも渡る悪夢からの解放を喜びました。

しかし、諦めの悪いチーターたちは、キルオーラの性能を少し下げて検知回避するという裏技を発見します。

なんてずる賢いんだ!

ハッカーやチーターは、どの時代、どのゲームでも抜け目がなく狡猾なのです。

ワーストの終焉と新たなチート:2016年

2016年、次々と開発される無料チートツールの数に押され、ワースの独走時代は終わりを告げようとしていました。この年は、インパクトというチートツールがリリースされた年でもあります。

また、2016年はCombat Update 1.9がリリースされ、戦闘システムが大幅に変更されたことで、チート開発者たちは戦闘チートの開発に苦戦を強いられるようになりました。しかし、すぐにアップデートに対応したチートをリリースしました。

バリトン:AIチートの登場:2018年

時は流れ2018年、革命的なチートが開発されました。それがバリトンです。バリトンは、自動操作チートで、様々な命令を実行してくれます。

・家の建築 ・遠距離移動 ・自動採掘

まるで忍者のように移動することも可能です。

何もせずにパソコンを眺めているだけで何でもやってくれるようになるのも時間の問題かもしれません。まあ、そうなってしまえばゲームをする意味がないのですが…

Minecraftチートの歴史:まとめ

今回はMinecraftのチートの歴史を見てきました。初期のしょぼいチートから、高性能なAIチートまで、かなり進化しましたね。次にどんなチートが生まれるのか、すごく気になりますね。

あ、皆さん、チートはやってちゃダメですよ! やるにしても、PvP対応のサーバーなど、利用が許可されているサーバーでやってくださいね。

それでは、また次回の動画でお会いしましょう。チャンネル登録、高評価を忘れずにお願いします!では、では!