リーグ・オブ・レジェンド:シーズン1から13までの驚異の進化史

リーグ・オブ・レジェンド:シーズン1から13までの驚異の進化史

リーグ・オブ・レジェンド:シーズン1から13までの驚異の進化史

この記事では、2009年のリリースから現在に至るまで、世界中で愛されるMOBAゲーム、「リーグ・オブ・レジェンド (LoL)」の13シーズンにわたる進化を徹底的に解説します。単なる年表ではなく、各シーズンの重要な変更点、メタゲームの変化、eスポーツシーンにおける歴史的瞬間を、豊富な画像や動画を交えながら詳細に紐解いていきます。LoLプレイヤーなら誰もが共感できる、懐かしさと興奮に満ちた旅にご一緒しましょう!

シーズン1:黎明期と混沌の時代 (2010年~2011年)

2010年7月13日、LoLは最初の競技シーズンに突入しました。しかし、ゲームの歴史はそれ以前の2009年10月27日の正式リリースにまで遡ります。 ハードコピー版には、10ドル相当のRP、ユニークなスキンコード、オリジナルチャンピオンが描かれたマップなどが同梱されていました。

LoLの起源は、Defense of the Ancients (DotA)というWarcraft IIIのカスタムマップにあります。Mark MerrillとBrandon Beckという2人の若いゲーム開発者(Riot Gamesの創設者)は、DotAの可能性に着目し、独自のMOBAゲームを開発することを決意しました。 DotAのキーモッダーであったSteve “Guinsoo” Feak氏の貢献も大きく、彼はDotAの進化に大きく貢献し、LoLの礎を築きました。2005年にはGuinsoo氏が開発から離れた後も、IceFrogやNeichusといったモッダーたちがDotA Allstarsマップを進化させ続け、100万人を超えるプレイヤーを獲得するほどの人気ゲームとなり、2008年には商業的な注目を集めるようになりました。様々なMOBAゲームが誕生する中、Riot GamesのLoLは、その洗練されたゲーム性と魅力的な世界観で頭角を表すことになります。

LoLは当初17体のチャンピオンでスタートし、「Clash of Fates」という副題を付ける予定でしたが、Riotは「Silly」だと判断し、最終的に「リーグ・オブ・レジェンド」というシンプルな名前に落ち着きました。

シーズン1の主要ポイント:

  • ランク戦の導入 (5v5)。ブロンズからプラチナまでのランクシステムが導入されました。
  • 29体の新チャンピオンのリリース。一部はランク戦では使用不可でした。Riotはこれを「インシーズンローテーション」と説明し、新しいチャンピオンの追加やメタゲームの変化に対応するための措置としていました。
  • 3v3のランク戦「Twisted Treeline」の追加。
  • ランページなシステム:ルーン、マスタリー、サモナースペルが現在のものとは大きく異なっていました。
    • ルーン:グリフ、マーク、シール、精髄の組み合わせで、最大9個を装備。
    • マスタリー:現在のシャードシステムとは異なる、プレイヤースキルに影響を与えるシステム。
    • サモナースペル:現在のものとは全く異なるユニークなものが複数存在。
  • 世界選手権(DreamHack Summer 2011)開催。FnaticがAgainst All Authorityを2-1で破り、優勝。賞金は5万ドルでした。

シーズン2:新たなチャンピオンとモードの登場 (2011年~2012年)

2011年11月22日、シーズン2が開始。このシーズンでは20体の新チャンピオンが追加され、多くのプレイヤーのお気に入りとなったキャラクターが数多く含まれていました。

シーズン2の主要ポイント:

  • 20体の新チャンピオンの追加。
  • 新モード「Dominion」の追加。新しいマップ「クリスタルスカール」が登場しました。
  • 「ハウリングアビス」の前身となる「プルービンググラウンド」のリリース (チュートリアル用)。
  • ダリウスがリコールアニメーションを実装された最初のチャンピオンとなりました。現在では、ほぼ全てのチャンピオンがリコールアニメーションを持っています。
  • 世界選手権開催。Taipei Assassins (TPA)が優勝し、世界選手権スキンを獲得。Fnaticの世界選手権スキンは2014年にリリースされました。リヴンチャンピオンシップスキンが最初のチャンピオンシップスキンとしてリリース。

シーズン3:レジェンドの誕生とSKT T1の台頭 (2012年~2013年)

シーズン3は、LoLにとって飛躍的な成長を遂げた、極めて重要なシーズンでした。FakerとRyuの伝説的なZed対決はこのシーズンで発生し、LoLの歴史に刻まれました。

シーズン3の主要ポイント:

  • ルーンとマスタリーのシステム、サモナースペルなど、ゲームの様々な要素に大きな調整が加えられました。
  • Faker vs RyuのZed対決。
  • SK Telecom T1 (SKT T1) の台頭と世界選手権制覇。

シーズン4:召喚師峡谷の変貌とSKT T1の支配 (2014年~2015年)

シーズン4は、召喚師峡谷の全面的なアップデートが実施され、マップが現在のものへと大きく変貌を遂げたシーズンです。

シーズン4の主要ポイント:

  • 召喚師峡谷のアップデート。視認性、視界、ショップ、オーディオエンジンなどが改善されました。
  • 10体のチャンピオンのアップデート。
  • 新チャンピオンのリリース (アジーラ、ブラウム、ナサス、ヴェルクス、ヤスオなど)。
  • 新モードの追加、アイテムの大規模な変更。
  • 世界選手権開催。Samsung Whiteが優勝し、SKT T1を破りました。

シーズン5:新たなチャンピオンとメタシフト (2014年~2016年)

シーズン5は、数多くの新チャンピオンとアイテムの追加、そして既存のチャンピオンのリワークが目立ったシーズンでした。

シーズン5の主要ポイント:

  • 新チャンピオンのリリース (カリスタ、レクサイ、バード、エコー、タムケンチ、キンドレッドなど)。
  • チャンピオンマスタリーの導入。
  • アイテムの追加と削除。
  • Rift Heraldの導入。
  • Doom Botsモードの導入。
  • Hextechクラフティングの導入。
  • 世界選手権開催。SKT T1が3年連続で優勝。

シーズン6:エレメンタルドラゴンの登場とメタゲームの変化 (2015年~2017年)

シーズン6では、メタゲームを大きく変えるエレメンタルドラゴンが導入されました。

シーズン6の主要ポイント:

  • 新チャンピオンのリリース (イラオイ、ジン、オーリアンスオール、タリヤ、クレッド、イバーンなど)。
  • 大規模なチャンピオンリワーク。
  • アイテムの追加と削除。
  • マスタリーシステムのリワーク (獰猛、狡猾、決意)。
  • エレメンタルドラゴンの導入。
  • Rift Heraldの強化。
  • 新モード「Doombots」の追加。
  • 世界選手権開催。FPXがG2 Esportsを3-0で破り優勝。

シーズン7:チームファイトタクティクス (TFT) の登場 (2016年~2018年)

シーズン7は、TFT(チームファイトタクティクス)がリリースされたシーズンとして知られます。

シーズン7の主要ポイント:

  • 新チャンピオンのリリース。
  • レベルアップシステムの変更。
  • 新アイテムの導入。
  • 視界ワードの変更。
  • ジャングル植物の導入。
  • 世界選手権開催。Samsung GalaxyがSKT T1を破り優勝。

シーズン8:キーストーンルーンとゲームプレイの変化 (2017年~2018年)

シーズン8では、キーストーンルーンシステムが導入され、チャンピオンビルドにおける柔軟性が増しました。

シーズン8の主要ポイント:

  • 新チャンピオンのリリース (ゾーイ、カイサ、パイクなど)。
  • キーストーンルーンシステムの導入。
  • アイテムの追加と削除。
  • 新ゲームモードの導入。
  • グリフ、マーク、シール、精髄の廃止。
  • エッセンスショップの導入。
  • 世界選手権開催。Invictus GamingがFnaticを3-0で破り優勝。

シーズン9:LoLの進化と新たな挑戦 (2018年~2019年)

シーズン9は、LoLがさらに洗練され、多様なプレイスタイルに対応できるようになったシーズンです。

シーズン9の主要ポイント:

  • 新チャンピオンのリリース。
  • 新アイテムの導入。
  • 新ゲームモードの導入。
  • ランクシステムの変更。
  • アニメシリーズ「Arcane」の発表。
  • 世界選手権開催。FunPlus PhoenixがG2 Esportsを3-0で破り優勝。

シーズン10以降:新たな時代とArcaneの成功 (2019年~現在)

シーズン10以降は、新型コロナウイルスの影響もあり、開発ペースがやや落ち着きましたが、「Arcane」の成功により、LoLの世界的な人気はさらに高まりました。

シーズン10以降の主要ポイント:

  • エレメンタルリフトの導入。
  • 新チャンピオンのリリース(リルリア、セラのフィン、サミラなど)。
  • 新アイテムの導入と削除。
  • 新ゲームモードの追加と削除。
  • 「Arcane」の大ヒットとLoLへの更なる注目。
  • LoLの開発体制に変化が見られる。
  • 世界選手権開催。DRXがT1を破り優勝。
  • シーズン12は比較的新しいチャンピオン、ゲームモード、アイテムなどが少ない年となりました。

結論:進化し続けるリーグ・オブ・レジェンド

13シーズンにわたるLoLの歴史を振り返ると、その進化の凄まじさが改めて分かります。Riot Gamesは、常にゲームバランスの調整や新たなコンテンツの追加を繰り返すことで、プレイヤーを飽きさせない工夫を凝らしています。今後、LoLがどのような進化を遂げるのか、非常に楽しみです。 この進化の過程は、単なるゲームのアップデートではなく、プレイヤーコミュニティと開発者たちの共同作業によって築き上げられた、壮大な歴史です。

この記事が、LoLプレイヤーの皆様にとって、楽しい思い出とこれからの期待を膨らませる一助となれば幸いです。 新たなシーズンへの期待とともに、LoLの未来に注目しましょう!