LoLの歴史に残るバグとエクスプロイト:Riot Gamesを悩ませた数々の珍事件

LoLの歴史に残るバグとエクスプロイト:Riot Gamesを悩ませた数々の珍事件

LoLの歴史に残るバグとエクスプロイト:Riot Gamesを悩ませた数々の珍事件

League of Legends(LoL)は世界中で愛される人気MOBAですが、その歴史は数々のバグやエクスプロイトと密接に絡み合っています。この記事では、LoLの歴史を彩った、信じられないほどのバグやエクスプロイトの数々を、年代順に振り返ります。開発側であるRiot Gamesを悩ませ、プレイヤーを歓喜と混乱の渦に巻き込んだ、衝撃的な出来事を詳細に解説します!

黎明期のぶっ壊れエクスプロイトたち

LoL初期、エクスプロイトは比較的単純ながらも強力なものでした。

  • ハイマーディンガーのミニオン無限湧出: ハイマーディンガーが自陣の塔を限界まで設置し、ミニオンの出入りを妨げることで、塔を撤去すると止まらないミニオンの波を生み出し、勝利を掴むという戦法が存在しました。
  • ブリッツクランクのグローバルフック: ブリッツクランクのフックがグローバル(マップ全体)に届くというバグ。このバグは、現在に至るまで完全に修正されていないとされています。
  • ポッピーのバロン押し戻し: ポッピーのEスキルを用いて、バロンを自陣ベースまで押し戻すという驚きのテクニックがありました。

2012年:ダーイウスのベース召喚

2012年、LoLの歴史に大きな衝撃を与えたエクスプロイトが登場しました。

  • ダーイウスEスキルの超強力な牽引: 通常、ダーイウスのEスキルは攻撃対象を彼の位置まで引き寄せますが、特定の条件下では、テレポートを使用中のEスキル発動によって、敵を自陣ベースまで一気に引き寄せることが可能でした。この結果、敵チームは一瞬で全滅という事態に陥りました。

このダーイウスのエクスプロイトは、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。同時に、ゲームのバランスを完全に崩す可能性を示した象徴的な出来事でもありました。

2014年:アソル無限タワー

2014年10月、新たなゲームブレイキングなエクスプロイトが発見されました。

  • アソル無限タワー: プレイヤー「Owned by Hyvan」が、レーンにアソルの塔を無限に設置できるエクスプロイトを発見しました。彼は、このエクスプロイトを用いて22連勝を達成し、ランクをシルバー5からプラチナまで一気に駆け上がりました。Riot Gamesはこのエクスプロイトを迅速に修正し、プレイヤーをBAN処分としました。

この事件は、Riot Gamesのエクスプロイト対策の重要性を改めて浮き彫りにするものでした。

2015年:LeBlancとシンドラの驚愕の連携

2015年は、LeBlancとシンドラを絡めた驚愕のエクスプロイトが報告されています。

  • LeBlancクローン復活: シンドラのアルティメットをLeBlancのクローンに当てることで、クローンを永久に復活させることができました。このクローンは、クリティカル、ライフスティール、フルアタックダメージを持つため、事実上無敵状態となりました。
  • シンドラのバロン強奪: 信じられないことに、シンドラはバロンを強奪することが可能でした。Riot Gamesはこの可能性は極めて低いと主張しましたが、それでも修正を余儀なくされました。

これらのエクスプロイトは、LoLの複雑なゲームシステムを逆手に取った巧妙なものでした。

2016年:様々なチャンピオンの異常な挙動

2016年も、様々なチャンピオンのバグが報告されました。

  • ジェイスの塔2発破壊: ジェイスがタワーを2発で破壊できるバグ。
  • エズリアルQスキルの巨大ヒットボックス: エズリアルのQスキルのヒットボックスが異常に大きくなったバグ。
  • アソルの壁際Rスキルの異常な挙動: アソルのアルティメットが壁際で異常な挙動を示すバグ。

これらのバグは、ゲームバランスに直接的な影響を与え、特定のチャンピオンが圧倒的に有利になる状況を生み出しました。

2017年:ケイトリンの無限射程とリー・シンの不可視化

2017年は特に多くの問題を抱えた年でした。

  • ケイトリンの無限射程: ケイトリンがトラップと特定の操作を組み合わせることで、無限の射程でオートアタックを行うことが可能になるバグ。
  • リー・シンの不可視化: リー・シンのQスキルの挙動と敵のノックアップを組み合わせることで、約50秒間不可視になるエクスプロイト。

特にリー・シンの不可視化は、ジャングラーにとって非常に厄介なバグでした。

加えて、この年にはWarwickのQスキルを使ったバロンの位置移動、そしてSionのRスキルの完全制御といったバグも確認されています。これらは、ゲームの戦略に大きな影響を与えうるものでした。

2017年のLCSとChronoBreak

2017年のLCS(League of Legends Championship Series)では、FlyQuestとCloud9の試合でミスフォーチュンアルティメットが発動しないというバグが発生しました。Riot Gamesは、このバグを修正するために「ChronoBreak」というツールを用いてゲームを巻き戻し、公平性を確保しました。

2018年:Echo Foxと10,000ゴールドリード

2018年のリーグ・オブ・レジェンド・チャンピオンシップ・シリーズでは、Clutch Gaming対Echo Foxの試合において、32分後にゲームがクラッシュしました。RiotはChronoBreakを使用しようと試みましたが失敗し、10,000ゴールドリードを築いていたEcho Foxに勝利を認めました。この決定はコミュニティから大きな反発を招きました。

2019年:ウォールハックと無限テエモ

2019年、Vandrillというプレイヤーが発見したエクスプロイトは非常にインパクトを与えました。

  • ウォールハック: 2017年から存在していた壁をすり抜けるバグ。これは様々なチャンピオンで発生し、Riot Gamesは2年以上をかけて修正しました。
  • 無限ティモキノコ: 特定の条件下で、ティモが無限にキノコを設置できるエクスプロイト。VandrillはYasuo、Mundoなど、他のチャンピオンでも同様のエクスプロイトが可能なことを証明しました。

これらのエクスプロイトは、ゲームの公平性に大きく影響を与えかねないものでした。

さらに続くLoLのバグの数々

上記以外にも、LoLには数え切れないほどのバグが存在しました。記事冒頭で紹介したシンドラのバロン強奪、そして以下のようなものも存在します。

  • Void Grubの瞬間キル: Void Grubをベースに戻りながら、リジェネレーションを利用してキルするという戦法。
  • Aurelion Solの無限アルティメット: Aurelion Solがアルティメットをクールダウンなしで無限に発動できるバグ。さらに、Wスキルでグローバルダメージを与えることも可能でした。
  • マナスケールチャンピオンの無限ダメージ: 特定の操作を行うことで、マナスケールチャンピオンのダメージを無限に増やすことが可能でした。これは、ビスケットの売買と元に戻す操作を繰り返すことで達成されました。
  • サヤの死後バフ: サヤが死亡した後、Qスキルの速度が向上するバグ。
  • ブリッツクランクのウォールハック: ブリッツクランクが壁をすり抜けるバグ。これは2019年現在でも修正されていません。
  • サイラのバロンワンショット: サイラがアルティメットを最大射程に配置し、フラッシュを使用することでバロンをワンショットキルできるエクスプロイト。リー・シンでも同様のエクスプロイトが可能です。
  • タム・ケンチとヌヌの連携エクスプロイト: ヌヌがリコールをキャンセルし、タム・ケンチが適切なタイミングで捕食することで、ヌヌのアルティメットを移動しながら使用できるエクスプロイト。

これらのバグは、ゲームプレイを大きく変える可能性があり、Riot Gamesは常にこれらの修正に追われていました。

まとめ:終わりなき戦い

この記事では、LoLの歴史における数々のエクスプロイトとバグについて、その影響とRiot Gamesの対応を振り返りました。これらの事例は、ゲーム開発における複雑さと、その維持管理の難しさを示すものです。

LoLは、常に進化し、新しいチャンピオン、アイテム、ゲームモードが追加されていきます。それとともに、新しいバグやエクスプロイトも発生し続ける可能性があります。Riot Gamesは、こうした問題に対処するために、継続的な努力を続けていく必要があります。

また、プレイヤーにとっても、バグやエクスプロイトの存在を理解し、適切に対処することが重要です。不正な行為は厳しく禁止されています。

この音声ファイルの情報をもとに、LoLの歴史におけるバグとエクスプロイトの面白さ、そしてその裏側にある開発陣の苦労を改めて認識することができました。 今後、LoLがさらに進化し、より安定したゲーム体験を提供してくれることを期待しましょう。

そして、最後に、音声ファイル投稿者である「Legend of Poro」の今後の動画にも期待したいですね!