意味不明だけど中毒性抜群!K-POP「トンチキソング」の魅力を徹底解剖!

意味不明だけど中毒性抜群!K-POP「トンチキソング」の魅力を徹底解剖!

意味不明だけど中毒性抜群!K-POP「トンチキソング」の魅力を徹底解剖!

K-POPの世界では、歌詞の意味はよく分からないのに、なぜか耳に残ってリピートしてしまう不思議な楽曲が存在します。通称「トンチキソング」。今回は、そんな中毒性の高いトンチキソングを代表する楽曲を5組ご紹介し、その魅力を徹底的に解剖していきます!

トンチキソングとは?その魅力とは?

「トンチキソング」とは、日本語で訳すと「頓珍漢(とんちんかん)」という意味で、一見意味不明で支離滅裂な歌詞や、突拍子もない展開の楽曲を指します。しかし、その意味不明さがかえって斬新で、独特のリズムやメロディー、そしてMVの演出が相まって、中毒性のある魅力を生み出しているのです。

トンチキソングの魅力は、以下の3点に集約されます。

  • 予測不能な歌詞: 意味不明な言葉の羅列や、一見関係なさそうな言葉が繋がることで、聴くものを不思議な世界へと誘います。
  • キャッチーなメロディーとリズム: 中毒性が高い楽曲は、必ずと言っていいほど覚えやすいメロディーとリズムを持っています。それが、何度も聴きたくなる理由なのです。
  • インパクトのあるMV: トンチキソングは、歌詞の内容を反映した、奇抜で個性的なMVが多いことも特徴です。視覚的なインパクトも、中毒性の一因となっています。

それでは、代表的なトンチキソングを一つずつ詳しく見ていきましょう!

Stray Kids「N/S」:磁石のN極とS極を表現?

8人組ボーイズグループStray Kidsの「N/S」は、韓国語の歌詞を日本語に訳すと「曲と曲」という意味になります。これは、磁石のN極とS極を表現していると言われています。

歌詞には、「南極と北極のライヴ」「これ違うそれ、それ違うこれ」など、一見意味不明なフレーズが繰り返されます。しかし、それが独特のリズムと相まって、自然と頭の中でリピートされてしまう不思議な中毒性を生み出しています。

Stray KidsはK-POP界でもトップレベルのダンススキルで知られています。「N/S」では、真剣な表情で繰り返されるキスクイスの謎のダンスも、トンチキ要素の一つとなっています。意味不明ながらも、その独特の世界観と高い音楽性、そして洗練されたダンスパフォーマンスが、多くのK-POPファンを虜にしていると言えるでしょう。

SEVENTEEN「Call Call Call!」:電話の着信音を表現した歌詞が斬新!

2023年にリリースされたSEVENTEENの「Call Call Call!」は、まるで携帯電話会社のCMに使われそうなキャッチーなサビで知られています。13人組という大所帯アイドルグループの圧倒的なパフォーマンス力と、切れ味鋭いダンスは、まさにSEVENTEENならではと言えるでしょう。

日本語の発音も完璧で、ラップクオリティも他の楽曲と遜色ありません。しかし、SEVENTEENのトンチキソングの魅力は、かっこいいだけではありません。激しい電話の取り合いを表現した壮大なミュージックビデオ、そしてサビの後に繰り返される「チリンチリン」という電話の着信音を表現した歌詞、そして、メンバーがはっつする「もしもし」… この「もしもし」が、あまりにかっこよすぎて逆に笑えるというファンもいるようです。

トゥバ「ある日、頭からツノが生えた」:成長痛を表現した深い歌詞

2019年にリリースされたトゥバの「ある日、頭からツノが生えた」は、そのタイトル通り、ある日突然頭からツノが生えてしまったという不思議なストーリーが展開されています。

一見、奇抜な世界観ですが、歌詞を紐解いていくと、ツノが生えてくる際の痛みや孤独感などが描かれており、意外に深い意味が込められています。一説によると、ツノは少年たちの成長痛を象徴しているのだとか。歌詞を深く掘り下げるほどに物語が深まっていく、魅力的な楽曲です。

トゥバの「ある日、頭からツノが生えた」:MVにも注目!

「ある日、頭からツノが生えた」の魅力は、歌詞だけではありません。ミュージックビデオに登場するメンバーのかわいらしさも、ファンの心を掴む要因となっています。中でも、ボムギュのかわいさは話題を呼びました。

トゥバは全員がビジュアル担当と言われるほど高い顔面偏差値を誇ります。その中でもセンターポジションを務めることが多いボムギュは、王子様のようなルックスと明るくポジティブな性格がファンから支持されています。彼の放つ王子様スマイルに心を奪われたファンは多く、YouTubeには「可愛すぎてしばらく直視できなかった」というコメントも残されています。

ITZY「Mafia」:ゲームの世界観と中毒性の高い歌詞

2021年にリリースされたITZYの「Mafia」は、マフィアゲームをテーマにした楽曲です。「犯人は誰だ?」「もういつの間にか夜になりました」「また朝が来ました」など、ゲーム内のセリフが歌詞に登場します。

特徴的な歌詞に加え、K-POPファンの中で有名なのが、「役者よりもっと役者」「狼を弄ぶ狐」という衝撃的なワードです。「混乱して混乱して混乱して混乱するんだ君は」など、聴いているこちらまで混乱してしまいそうな歌詞が、トンチキソングに選ばれる理由の一つとなっています。イントロから徐々に上がっていくテンポも緊張感を高め、ドキドキ感を味わえます。この楽曲には、「自分の正体を隠しながら、愛する相手の心を奪う」というメッセージが込められているそうです。

TWICE「Feel Special (Japanese ver.)」:不自然な日本語がトンチキ要素?

2019年にリリースされたTWICEの「Feel Special (Japanese ver.)」は、その日本語バージョンがトンチキソングと呼ばれています。昨年末の紅白歌合戦でも披露されたこの楽曲ですが、一体どこがトンチキなのでしょうか?

その答えは、不自然な日本語にあるようです。しかし、この曲はTWICEにとっても、ファンにとっても、とても思い入れのある楽曲なのです。この曲が作られた当時、メンバーのサナはネット上で酷い誹謗中傷を受け、苦しんでいました。そんなサナをTWICEのメンバーたちが支えている姿をみてJYPが楽曲を制作。歌詞を完成させ、紙に書き、楽譜に入れてサナにプレゼントしたそうです。

「世界が私を叩しても、辛い言葉が胸刺しても、君がいれば笑う」…確かに自然な日本語表現かと言われればそうではないかもしれませんが、まっすぐな言葉だからこそ心に刺さるものがあります。「どれだけ辛いことがあっても、あなたが居るから笑えるんだよ」という愛と優しさが込められた、現代の応援歌と言えるでしょう。

OH MY GIRL「Banana (Japanese ver.)」:バナナアレルギーの猿が幸せ?

2018年にリリースされたOH MY GIRLの「Banana (Japanese ver.)」は、OH MY GIRLのデビュー曲を日本語にアレンジしたものです。「バナナが食べられない猿、バナナジュース飲んで幸せ」という不思議なサビが特徴的です。猿なのにバナナアレルギーでバナナが食べられない、という物語が展開されており、「欲しいものが手に入らなくても、違うものでいくらでも幸せを感じられる」というメッセージが込められています。

ミュージックビデオでは、メンバーが猿の耳と尻尾をつけて登場し、猿がお尻をかく「お尻かきダンス」を披露するなど、キュートでチャーミングな世界観を作り出しています。リリース当時は、「この曲で日本デビューなの!?」と驚く声もありましたが、メンバーのかわいさが光り、日本のファンを確固と掴みました。その後もコンセプトはよく分からないものの、「何度も聴きたくなる」というコメントがYouTubeに残されていたりと、アイドルらしいポップな楽曲としての地位を確立しています。メロディーもどこか日本のアイドルソングに似たものがあり、耳馴染みが良いですね。

BIGBANG「뱅뱅뱅 (BANG BANG BANG) (Japanese ver.)」:伝説のトンチキソング!

2006年にデビューした男性アーティストグループBIGBANG。パンチの効いた楽曲が人気を博し、K-POPのグローバル化を牽引したともいわれています。そんなBIGBANGですが、日本語バージョンの楽曲制作にあたり、トンチキ化を避けられなかったようです。

「一撃で卒倒 BANG BANG BANG」…日本語ではなかなか聞かない表現にファンは騒然となりました。2016年に発売されたこの曲は、現在でも伝説のトンチキソングとしてK-POPファンに記憶されているようです。ちなみに元の韓国語の歌詞は、「銃で撃たれたようにバンバンバン」という意味だとか。全く違う意味になってしまっています。しかし、リズム感やサビで繰り返される「バンバンバン」「パンヤパンヤパンヤ」の歌詞が中毒性を生み、この曲がキッカケでK-POPにハマったという声や、「何となく聴きたくなる」というファンの声が多く上がっていました。

MAMAMOO「gogobebe (Japanese ver.)」:コミカルな表現が魅力!

高い歌唱力とパフォーマンス力で、デビュー当時から「新人らしくない新人」と評価されてきたMAMAMOO。自立した女性像と色気溢れるかっこよさで、多くの女性ファンを虜にしています。2019年にリリースされた「gogobebe」では、MAMAMOO特有のポジティブなエネルギーが込められています。「終わった愛や出来事にこだわらず、前へ向かって進んでいこう」というメッセージが込められています。

イントロの幻想的な歌声と繰り返される「こっちにおいで」という意味の韓国語の歌詞が中毒性を生み、人気を博しました。トンチキソングと呼ばれているのは、日本語バージョンの終盤に登場する「みんなでワイワイ、みんなでワイワイ」という歌詞です。かっこいい曲の中に突如現れるコミカルな表現に、思わず耳を疑ったファンも多かったようです。

SHINee「View (Japanese ver.)」:美しい景色を表現する歌詞の意外な日本語訳

2016年にリリースされたSHINeeの「View」は、メンバーのジョンヒョンが作詞した楽曲です。メンバーのテミンからインスピレーションを受けて制作されたとのことで、美しいという意味の韓国語がふんだんに使われています。

原曲では「ノム アルムダウ ダウ ダウ ダウ ビュー」というように、同じ言葉を繰り返すことで余韻を残すような歌詞になっています。教養科学的表現の良い例として、韓国の教科書にも載ったことがあるそうです。しかし、日本語バージョンでは「アラワアルン ダウ ダウ ダウ ダウ ビュー」となり、美しい景色を表現している原曲とは全く異なるものになっています。日本語の表現には疑問が残りますが、聴いている分には違和感はありません。むしろ、爽やかな曲調とメンバーの歌声に癒されること間違いなしの一曲です。

まとめ

今回は、様々なK-POPアーティストのトンチキソングをご紹介しました。意味不明な歌詞や表現、独特なメロディー、そしてインパクトのあるMV…これらの要素が合わさることで、中毒性のある魅力的な楽曲が生まれていることがわかります。一見意味不明でも、その裏にはアーティストの深い想いやメッセージが込められていることも多いので、ぜひ歌詞にも注目して聴いてみてください。

今回の記事が、皆様のK-POPへの理解を深める一助となれば幸いです。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!コメントやチャンネル登録、高評価もぜひよろしくお願いします!