京都異世界体験談:謎の紙切れと、ゲラゲラ笑う医師の真実

京都異世界体験談:謎の紙切れと、ゲラゲラ笑う医師の真実

京都異世界体験談:謎の紙切れと、ゲラゲラ笑う医師の真実

2ちゃんねるに投稿された、ある異世界体験談が、今、ネットを騒然とさせている。一見、現実世界との違いは感じられないが、青い空が広がる謎の文字で溢れた異世界に迷い込んだ「イッチ」の体験は、想像をはるかに超える、衝撃と恐怖、そして不可解な謎に満ち溢れている。

本記事では、その異世界体験談を詳細に解説し、読者の皆様にその驚愕の事実を余すことなくお伝えする。

はじまりは、日本語の紙切れから

イッチは、日常と変わらない風景が広がる異世界に迷い込んでいた。そこで見つけたのは、日本語で書かれた奇妙な紙切れ。そこには、たった一言、「ずっとそこに」と書かれていた。この言葉が、イッチの運命を大きく変える、最初の伏線となる。

MRIのような検査と、始まる異次元体験

その後、イッチはMRIのような装置で検査を受けるが、痛みは感じなかった。しかし、その直後、彼の視界に異常が起こる。まるでフラッシュバックのように、記憶の断片と、見知らぬ光景が次々と脳裏を駆け巡ったのだ。

フラッシュバックした映像には、イッチの実家、小学校、大学など、彼自身の記憶が混在していた。しかし、それだけでなく、白人で金髪の女性が荒地で立っている光景や、真っ黒なクレーターのようなものの淵に立って下を見ている光景など、全く見覚えのない、不気味な映像も含まれていた。

これらの映像は完全にランダムに映し出され、その入れ替わりは徐々に速度を増していった。最終的には、目が開いているのか閉じているのか分からなくなるほど、容赦なくフラッシュバックが続いたという。

視覚の限界を超えたイッチは気を失い、気がつくとベッドに戻っていた。しかし、彼の目には装置が装着され、視界は真っ暗。まばたきすらできず、目は全く動かなかったという。

止まらないフラッシュバックと、謎の医師

だが、それでもフラッシュバックは続き、意味不明な映像が続く中で、イッチは自身が忘れかけていたような場面も目撃する。

その最中、イッチは、ゲラゲラと笑いながらわけのわからない言葉を話す医師の声を耳にする。同じ部屋にいて、移動しながら笑っているようだったという。医師は時折イッチの頭を触り、彼は恐怖を感じた。

そして、笑いが突然止んだ後、医師はイッチの耳元で、またあの言葉、「ずっとそこに」とささやいたのだ。

緊急事態と、逃げ場のない恐怖

突然の恐怖の展開に、周囲の人々は驚きを隠せない。医師は「ずっとそこに」という言葉を残して、部屋を出て行ってしまった。

その直後、建物が揺れ、爆発音が響き渡る。煙の匂いも漂い始める。視界を失ったままのイッチは、ベッドから降りることを決意する。

スレ民(スレッドの住民、2ちゃんねるの書き込みユーザーのこと)は、「つまりこっち側の言葉もある程度分かるって事か?『ずっとそこに』ってちゃんと言えるんだろ?」と疑問を呈する。

逃げられない部屋、そして脱出

イッチは部屋から出ようとするが、ドアは開かない。監視カメラがあった方向に手を振ってみるが、反応はない。煙の匂いは濃くなり、緊迫した状況が続く中、ドアが開く音が聞こえた。誰かに抱え上げられ、移動させられてしまう。

爆発と煙で視界が遮られた中、彼を運んだ人物は「なんかわろた」と軽薄な態度を見せる。スレ民の中には、助けを求める者もいる。

記憶と、再びフラッシュバック

運ばれたイッチは、「ずっとそこに」という言葉が頭をよぎり、両手両足を広げ、暴れたという。誰かが怒鳴るような声が聞こえるが、何を言っているのか分からなかった。

数人に手足を抑えられ、部屋から運び出される。部屋を出ると、あちらこちらから悲鳴や叫び声が聞こえた。口と鼻をタオルで押さえられ、階段を降りている最中、また建物が揺れ、爆発音が響き渡る。

「コナン呼んだ方がいい」というスレ民が現れる。別のスレ民は、イッチの話を夏目漱石の『夢十夜』を思い出す、という文学的な書き込みをする。

謎の医師と、再び現実世界へ

爆風の中、床に倒れたイッチはなんとか逃げようとするが、捕まって再び運び出される。周囲の空気が変わり、施設の外に出たことを察知する。しかし、すぐに移動は止まる。

ゆっくりと地面に下ろされるが、手足は抑えられたまま。彼らはわけのわからない言葉で話し、イッチの目のギア(医療用の眼帯か、何らかの装置と考えられる)のあたりを触り始める。

そして、再び開いた目

何度も「タムカラ、タムカラ」と繰り返されるが、意味は分からず、ギアを外される。しかし、イッチの瞼は開かない。目の横が冷たく感じ、痛みと共に、突然目が開いた。

まぶしい光に目がくらみ、すぐに目を閉じる。一瞬、ナイフを持った手が目に映る。「タムカラ、タムカラ」の声が続く中、ゆっくりと目を再び開けると、そこにいたのは、心配そうに彼を見つめる3人の男だった。

奇妙な再会と、新たな謎

イッチが目を開けると、3人の男は興奮して騒ぎ立てる。周囲はアスファルトの駐車場のような場所で、ビルに囲まれていた。1つのビルから煙が上がっている。

男たちに抱え上げられ、移動させられた先はもうすぐ近くのビルだった。大阪の梅田スカイビルのようなビルの中央の開放された空間にいた。エレベーターに乗り、上へ、そしてなぜか下へ降りる。

駐車場に着くと、車に乗せられ、どこかへ出発する。煙が出ているビルから離れると、助手席からあのゲラゲラ笑う医師が現れた。

ゲラゲラ医師の衝撃的な告白

謎の展開にスレ民たちは驚愕する。ゲラゲラ笑う医師が何者なのか、という疑問が浮上する。

ゲラゲラ笑う医師はイッチに優しく微笑み、「もう大丈夫だよ」と流暢な日本語で言った。

混乱の末、イッチは「うぇえ」と変な悲鳴を上げ、左右のおっさんを見るが、反応はない。「え?あ?ことは?分かる?すか?」と、動揺して日本語が不自由になるイッチ。

「私の言葉、分かりますか?」と医師に聞かれると、「はい」と答える。

異世界と、追われる理由

「今からあなたを元の世界に戻します。いいですか?」と聞かれ、「ふい」と答えたかったイッチだが、発音を忘れてしまうというハプニング。

スレ民たちはイッチに起こった急展開に驚き、ゲラゲラ笑う医師が何者なのか、結末が気になるなど、様々な反応を見せる。

同時に、イッチが戻れることに安堵する優しいスレ民もいた。ゲラゲラ笑う医師は、イッチに住所を尋ねる。

そして明かされる真実

「京都府京都市〇〇区〇〇の〇〇マンションですね」と医師。ゲラゲラは、イッチと別れた後、運転手のおっさんにわけのわからない言葉で何か説明を始める。

ゲラゲラ笑う医師について補足説明があり、スレ民のテンプレートでもある、髭もじゃでテンパでロンゲの油ギッシュなおっさんだったことが判明する。

車はかなりのスピードで走り、現在地は都心の真ん中らしい。現代の日本とほとんど変わらないが、緑が少ないという。

イッチいわく、大阪市を比較して見た感じだったという。

異世界からの脱出、そして残された謎

高速道路のような道に入り、ゲラゲラはイッチに語りかける。「差し て いる」と、おそらく「刺している」と言いたかったらしい。「あなたは今追われています。ただ、もう大丈夫でしょう。」と。

徐々に日本語を思い出すイッチ。「おれ、追われてんですか?」と尋ねる。

「そう、あなたは今…」と言うゲラゲラに、「もう普通に話してもらって大丈夫です」と、状況が落ち着いた様子。「回復したようですね」と安堵するゲラゲラ。

イッチは「俺は何で追われてるんですか?」と問いかける。

二つの世界、そして未来の可能性

ゲラゲラは、「分かっていると思います。あなたは、この世界ではなく、異世界から来ましたね。京都のそちらの住所かどこかから、あなたは突然この世界に来た。違いますか?」と説明する。

「いや、ちょっとよく分からないんですが…」と答えるイッチ。

スレ民たちは謎解きパートに差し掛かったと気づき、ワクワクを隠せない。

「いいですか?この世界はあなたがいた世界ではないんです。同じ人間はいますが、言葉も通じない、微妙に違う世界なんですよ」と説明される。

イッチが原因不明で別の世界に来てしまったため、詳しく調査されたこと、脳をいじられたりしてはいるが、元に戻したなどの説明が続く。

未来のイッチ?衝撃の事実

ゲラゲラは、「とにかく元の世界に今すぐ戻すから、もうこの世界に来るきっかけになったであろう場所には行くんな。そんな行動はするな」と、警告する。

スレ民たちは「すごい話だな」と呟きつつ、ゲラゲラを天才だと感じつつも偏見で見られているような反応を見せる。

マンションの中庭からの異世界行き

イッチはマンションの中庭からこの世界に来てしまったことをゲラゲラに伝える。ゲラゲラは、そのマンションに近づかない方がいいと言う。

イッチが泣きついたおじいさんとおばあさんについては、ゲラゲラはおそらくイッチがこの世界に来たきっかけを作った何かだろうと推測したとのこと。

子供に耳から手を突っ込まれたことについてはゲラゲラにも分からないようだった。

ゲラゲラ医師の正体と、さらなる謎

スレ民たちは、ゲラゲラが何者なのか、なぜ日本語を知っているのか、などの疑問を呈する。

あるスレ民は、「日本語が話せるという事は、言語としては存在してるのだろうから、全くの別世界というわけでもなさそうだ」と推論する。

イッチがゲラゲラから説明されたことは、異世界はこっちの世界より文明がわずかに進んでいること、異世界の人間はこっちの世界を知っていること、異世界には古くから亜人と呼ばれる、生まれながらに少し変わった人間がいるが、生まれてすぐに隠されるため詳細は分からないこと、異世界人はこっちの世界に行こうとしていることなどだった。

亜人については、あの子供ではなかったかとイッチは推測する。

2012年滅亡説と、イッチの選択

異世界の人間が自分の世界に来ようとしていることに同意するスレ民もいた。それに関して2012年滅亡説は、こいつらに滅ぼされるのではと言いだしたり、こんな奴らが来たら絶対滅ぼされるだろうと怯えるスレ民もいた。

ゲラゲラの説明の中には、イッチが理解できないものもあったという。イッチは真面目に、ゲラゲラが何者でなぜ日本語を理解できるのかを質問する。

元の地球に戻れない事を条件に、教えてもいいとゲラゲラは言うが、元の地球に戻りたいイッチはそれを断る。

ゲラゲラの衝撃的な真実

するとゲラゲラは、衝撃的な事実を告げる。

「私もあなたの世界の出身なんですよ」

さらに、スレ民たちのざわめきは止まらない。ゲラゲラが日本語を理解してイッチに親切にする理由はわかるが、異世界に残った理由がわからない。その理由を聞いてしまうとイッチが戻れないということに、謎が残る。

そして、異世界の京都へ

車は異世界の京都に入る。異世界の京都は、看板などの文字は全く違うものの、基本的な建物や街並みは同じだった。

ゲラゲラにマンションに案内され、道順を説明される。異世界で初めて見たコンビニと花屋を抜け、ようやく家に帰還する。

そして、結末へ

「ここぞとばかりに、点と線が繋がった」というインテリぶるスレ民や、ゲラゲラも昔同じような目に遭い、理由を聞いて残ることを選んだのではないかと推測するスレ民も現れる。

ゲラゲラは「今から異世界のあなたを引き続き部屋から出しますので、その隙に中庭に入り、この世界に来た時と同じようなことをするように」とイッチに言う。

もう一人のイッチと、元の地球への帰還

イッチの部屋のチャイムを鳴らす。出て来たのは、その世界のイッチ自身だった。ドアの間に足を入れ、無理やりその世界のイッチを締め出し、急いで中に入る。

異世界にもイッチがいる事に衝撃を受けるスレ民たち。イッチは中庭へと向かう。

中庭と部屋を繋ぐドアを閉めた途端、ぐるぐると目が回る感覚がする。それを我慢しながら、元の地球に戻るのを待ち続けたという。

そして日常へ

次に気が付くと、イッチはおそらく元の地球だと考えられる、自分の部屋の中庭で倒れていた。

空を見上げると、色は普通の青色。そして、寒かったという。

それが2012年2月。異世界に行った2012年10月から4ヶ月後のことだった。

エピローグ:病院と、残された謎

ワンピースのような白衣だったため、寒さの中、部屋に入ろうとしたものの、鍵がかかって入れない。イッチは「助けて」と叫び、上の階の住人に助けられ、警察に保護されて病院に入院する。

どこで何をしてたのか説明を求められるが、身分証明書を持っていなかったため大変だったという。

携帯電話が使えるようになり、体験を書き込んだ。

あるスレ民は、「異世界側だけがこっちを知っていて文明はこっちより進んでいる方に傾くのは、プギャーしにくると気分が悪い」と、異世界人の侵略計画について意見を述べる。

考察と、今後の展開

「緑を求めてるってことじゃね?支配とか資源とかそういうのが目的なのかな?」などと、それぞれの考察を述べるスレ民たち。

イッチが異世界の自宅を出た時に、異世界のイッチが居なかったのはなぜかという疑問も出るが、「たまたま外出していたのでは?」という単純な答えが返される。

イッチはゲラゲラから受けた説明については、多言しないように厳しく止められているため全部は書けないという。今でもあの体験は怖く、あの時のおじいさんとおばあさんは隠蔽は無いものの、マンションのオーナーではないかと思っているのだとか。

「釣りじゃ無いなら異世界に行ってみたい気もする」と言うスレ民も現れるが、イッチは釣りではなくマジだと答え、ゲラゲラに感謝している事を続ける。

ここから、イッチとスレ民たちの質疑応答のような雰囲気になっていく。

イッチの身体的な異常に気がついたスレ民には、病院で検査を受けたが異常なしだった事を伝える。鏡を見たらめちゃくちゃ痩せていたと言う。

4ヶ月も行方不明者扱いだった事には「そうです」と答える。

あっちの世界にはまた行こうと思えば行けるのか?と聞かれると、「ゲラゲラの話を元に推測しただけだが、多分」と返す。

最後の仮説と、物語の幕切れ

ここで、あるスレ民が一つの可能性を提示する。異世界の人間はこっちに来ようとしているのに言語を理解できない。となると、ゲラゲラは計画の首謀者で、イッチをわざと戻したのではないかと推測する。脳をいじられたのは、こっちの世界の言葉を習得するためではないか、と。

しかしこれに対するイッチの反論はなく、スレはイッチの姿を消して終わる。

その後、イッチの住所を特定しようと新たなスレが立つ。それらしい建物も見つかるが、結局特定には至らない。異世界の言葉を解読しようと奔走するスレ民たちも現れるが、結局解読には至らず、伝説的な異世界体験談スレは幕を閉じる。

そして、あなたへ

いかがでしたでしょうか?2ちゃんねるには多数の異世界体験談が存在しますが、その中でもずば抜けて有名な異世界スレでした。京都にお住まいの方、もしかしたらあなたの近くには、異世界への入り口が存在しているのかもしれません。

それでは皆さん、また次のお話で。