イントマックス(INTMAX)徹底解説:プライバシー重視のLayer2ブロックチェーンとマイニング方法
- 2024-12-28
イントマックス(INTMAX)徹底解説:プライバシー重視のLayer2ブロックチェーンとマイニング方法
皆さん、こんにちは!クリプトベビーです!
今日は、皆さんもご存じの方も多いであろう、プライバシーに特化したLayer2ブロックチェーン、「イントマックス(INTMAX)」について詳しく解説していきます。
イントマックスとは?注目を集める理由
イントマックスが注目されている理由の1つとして、イーサリアムの共同創設者であるVitalik Buterin氏が「イントマックス、クッルってておもろいやん!」と発言したことが挙げられます。これは単なるジョークではなく、この発言は複数のイーサリアムカンファレンスでも話題となり、業界の開発者の間でも高い注目を集めていることを示唆しています。
プライバシーブロックチェーンとは?そのメリットとデメリット
皆さんがプライバシーブロックチェーンとして思い浮かべるのは、MoneroやZcash、Tornado Cashなどでしょう。 プライバシーブロックチェーンのポジティブな面は次の通りです。
- プライバシーの向上: トランザクションの送受信者、取引金額といった情報を隠蔽することで、プライバシー保護を実現します。DeFiを使っていると、自分のアドレスが特定され、誰がどのくらいの量を取引しているかなどが容易に把握されてしまうため、プライバシーを重視するユーザーにとって大きなメリットとなります。
- 取引の自由度の向上: 規制からの逃避手段となり、取引の自由度が増す可能性があります。
- イノベーションの促進: 新しい技術やプライバシー保護方法の開発を活性化させる可能性があります。
一方で、ネガティブな面もあります。
- 悪用の可能性: 資金洗浄や不正活動の隠れ蓑になるリスクがあります。
- 技術的な複雑さ: 高度な技術が必要で、理解が困難なため運用コストが高く、取引時間が長くなる可能性があります。
- 規制リスク: 法規制の対象となり、利用制限の可能性が高いです。
特に、Tornado Cashの制裁措置は、プライバシーブロックチェーンの規制リスクを浮き彫りにしました。2020年、2022年と北朝鮮のハッカー集団による利用が原因で制裁を受け、44のアドレスが制裁リストに追加され、アメリカ人はそれらとの取引を禁止されました。さらにTornado Cashのユーザーアドレスは他のDeFiプロジェクトでブロックされ、ユーザーに多大な被害が出ました。開発者の逮捕やフロントエンドの削除、制裁アドレスの使用禁止といった事態も発生しました。
しかし、2024年11月27日のトランプ大統領の当選をきっかけに、状況は変化しました。制裁措置が解除され、Tornado Cashの利用再開の可能性が出てきたのです。この出来事は、プライバシー保護と法規制のバランスに関する議論を再び活発化させています。
イントマックスの独自性:ステートレスなアプローチとゼロ知識証明
イントマックスは、これらのプライバシーブロックチェーンの問題点を踏まえ、独自の対策を講じています。
イントマックスはステートレスなLayer2ブロックチェーンです。これは、取引データブロックチェーンに保存しないという技術的アプローチに基づいています。通常のブロックチェーン(ステートフル)は、各取引の詳細やアカウントの状態を保存しますが、イントマックスは取引実行に必要な情報のみを保存し、取引完了後にその情報を破棄します。これにより、プライバシーが大幅に向上します。
イーサリアムはこれまでステートレス化に幾度か挑戦してきましたが、実現できていませんでした。イントマックスの登場は、この技術的な課題を克服した可能性を示唆し、Vitalik Buterin氏をはじめとするコア開発者たちが注目している理由でもあります。
ステートレスなアプローチに加え、イントマックスはゼロ知識証明を採用しています。これは、取引の検証をプライバシーを維持したまま行う技術です。ゼロ知識証明によって、取引の検証を可能にしつつ、取引の詳細を公開する必要がなくなります。
イントマックスのトークンと経済モデル
イントマックスのトークンエコノミーは、次の5つの特徴が挙げられます。
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ゼロ知識証明計算の無料化: イントマックストークンをステーキングしたユーザーは、ゼロ知識証明の計算を無料で利用できます。スマートフォンでは30~60秒、ノートパソコンでは約3秒で完了します。
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取引手数料の削減: イントマックストークンをステーキングしたユーザーは、1時間あたり5件の取引手数料が無料になります。ステーキング量と無料取引件数の関係性は、まだ公式に発表されていません。
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ブロックプロデューサーへの追加報酬: トークンをステーキングしたブロックプロデューサーには、追加報酬が支払われます。
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プラズマフリーのネイティブトークン: イントマックストークンは、EVMプラズマのネイティブトークンになります。
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手数料の一部をシステムに還元: 取引手数料の一部がシステムに還元され、イントマックストークンの価値向上に繋がります。これは、取引手数料(0.0005ドル)と、ユーザーがLayer2からトークンを引き出す際に支払うプライバシー手数料から得られます。これらの収益は、イントマックスのトレジャリーに送られ、Uniswapを介して自動的にイントマックストークンを買い戻し、バーンするのに使用されます。これにより、全てのステークホルダーの価値が向上します。
自動バーン機能は、価格安定化に役立つと期待されます。
イントマックスは、Layer2の高速性と低コスト性、そしてプライバシーブロックチェーンの高いプライバシー性を両立させることを目指しています。取引手数料は平均0.79円(1円未満)を維持し、イーサリアムのようなガス代の高騰を防ぐ可能性があります。
イントマックスのマイニング方法:CLIによる実践ガイド
イントマックスのマイニングは、比較的容易に始めることができます。0.1ETHとコンピュータがあれば誰でも参加可能です。 ただし、実際には資産を使うため、注意深い作業が必要です。
マイニング手順は、以下のステップに従います。
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準備: 2つのアドレスを作成し、1つのアドレスにマイニングに使用するETHとガス代用のETHを用意します。メタマスク等、お使いのウォレットで作成してください。
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Alchemy APIキーの取得: AlchemyというWeb3開発プラットフォームのアカウントを作成し、APIキーを取得します。 Alchemyのウェブサイトでアカウントを作成し、新規アプリケーションを作成します。EthereumとBaseを選択し、適切なプランを選択してAPIキーを取得します。APIキーは秘密情報なので、他人に共有しないように注意してください。
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CLIのダウンロード: イントマックスのCLI(コマンドラインインターフェース)をPCにダウンロードします。イントマックスのGitHubリポジトリから、自分のPC環境に適したバージョンをダウンロードしてください。 最新バージョンをダウンロードすることを推奨します。
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マイニング開始: イントマックスプライバシーマイニングを開始します。 CLIを起動し、指示に従って作業を進めます。
CLI操作手順
CLIを起動すると、ネットワークの選択を促されます。Baseを選択し、利用規約に同意します(Yを入力)。RPCプロバイダーとしてAlchemyを選択し、先ほど取得したAlchemy APIキーを貼り付けます。ガス代とマイニング回数、ウィズドローアドレスの秘密鍵を設定します。 秘密鍵の入力には十分に注意してください。
その他、CLIには以下の機能があります。
- Claim: イントマックストークンのクレーム(請求)を行います。
- Exit: 途中でマイニングを中断し、デポジットしたETHを返金します。
- Export: イントマックスのデポジットアドレスの秘密鍵を確認できます。
マイニング報酬は、2週間後に33.3%、3ヶ月後に66.6%受け取ることができます。ビットコインのような半減期システムが導入されているため、早期参加が有利です。競争相手が増える前に、今すぐマイニングを開始することをお勧めします。
現在、26,000人以上のユーザーがイントマックスのプライバシーマイニングに参加しており、非常に競争が激しくなっています。
まとめ:イントマックスの未来
イントマックスは、プライバシー保護と効率性を両立させた革新的なLayer2ブロックチェーンです。ゼロ知識証明やステートレスな設計により、高いプライバシー性と低い取引手数料を実現しようとしています。
ただし、まだテストネット段階であり、完璧ではありません。 不明な点や問題が発生した場合は、公式Discordに参加して質問することをお勧めします。
イントマックスの今後の発展に注目しましょう。
免責事項: この記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。 投資は自己責任で行ってください。