アイドルマスターの歴史を徹底解説!驚愕の事実と、その後の爆発的成功への道のり

アイドルマスターの歴史を徹底解説!驚愕の事実と、その後の爆発的成功への道のり

アイドルマスターの歴史を徹底解説!驚愕の事実と、その後の爆発的成功への道のり

はじめに:今最も勢いのあるスマホゲーム「アイドルマスター」

現在、国産スマホゲームの中でも最も勢いのあるタイトルといえば、間違いなく**「アイドルマスター」**シリーズです。リリース2週間で100万ダウンロードを突破し、従来のアイマスに全く接点がなかった新規層も続々とプレイを始めています。

しかし、この成功の裏には、波乱万丈な歴史が隠されています。本記事では、アイマスシリーズの歴史を開発チームや会社にも焦点を当てつつ、徹底的に解説していきます。アーケードゲームから始まり、家庭用ゲーム機、そしてスマホゲームへと進化を遂げたアイマスの軌跡を、重要なポイントを強調しながら紐解いていきましょう。

アイマスの原点:アーケードゲーム「アイドルマスター」の誕生と苦悩

アイマスの歴史は、2002年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)にて開発がスタートし、2005年に稼働開始したアーケードゲーム**「アイドルマスター」**に始まります。

2000年代初頭、ナムコは鉄拳や太鼓の達人などを武器に、アーケードゲーム業界でも屈指のコンテンツ力を誇る企業でした。しかし、家庭用ゲーム機(PS2、ゲームキューブなど)の隆盛に対し、アーケードゲームは衰退傾向にありました。ナムコも新たなヒットタイトルを切実に必要としていました。

そんな中、ナムコが開発に着手したのが、**「ドラゴン・クロニクル」**というアーケードゲームです。このゲームは、リライタブルカード(書き換え可能なカード)を用いることで、プレイヤーのプレイデータを記録し、継続してプレイできる画期的なシステムを採用していました。アーケードゲームでは常識だった「毎回プレイが最初から」という遊び方を革新的に変えたのです。

さらに、当時の高速通信環境が整備されていない中、全国の多店舗プレイヤーがゲームスコアを競えるランキングシステムも標準搭載。まさに新技術満載の挑戦的なタイトルだったのです。

当初は、この新しいシステムがユーザーに受け入れられるか社内でも不安があったと言いますが、「ドラゴン・クロニクル」はまずまずのヒットを記録し、成功を収めます。

アイマス誕生への序章:新たな挑戦と「アイドル育成」という発想

この成功を受け、ナムコは同様のシステムを踏襲した第2弾タイトルの制作を決定します。そして、プロデューサーに抜擢されたのが、後に「戦場の絆」なども手掛けることになる小山順一郎氏です。小山氏のもと、ディレクターとしてゲームを作り上げていったのが、通称「石原P」こと石原彰宏氏でした。

会社から命を受けた彼らは、「ドラゴン・クロニクル」のヒット要因を、リライタブルカードが持つゲームとしての継続性、そして、それによって生まれた「ドラゴンを育成する楽しさ」にあると分析しました。第2弾タイトルでも育成要素を取り入れようと考えた彼らは、「アイドルの育成」という、当時としては斬新な遊び方を思いついたのです。

小山氏は90年代後半から2000年代初頭にかけて流行したギャルゲーブームを見ており、いつかアーケードでギャルゲーを作りたいと考えていたそうです。

こうして、女の子を育成するという軸で企画を模索する中、女子バレー選手や女子プロレスラーといった候補も考えられたものの、当時流行していたハロー!プロジェクトなどの影響を受け、主人公を「アイドル」に据えることを決定しました。

試行錯誤の3年間:アイマスのゲームシステムの確立

2001年9月、「アイドルゲーム(仮)」という名称で開発がスタートしたアイマス。アイドルを育成し戦うというゲームの根幹は決まっていたものの、それを演出としてどのように落とし込んでいくのか、特に「戦う」という遊び方をどう楽しませるのか、全く思いつかなかったようで、結果的には3年もの歳月を要することになります。

当初は、テレビ番組に同時に複数のプロデューサーが育てたアイドルが出演し、視聴率を競うシステム案もありましたが、これは採用されませんでした。

最終的には、テレビ出演自体を目標に、オーディションを突破しながらファンを獲得し、トップアイドルに育て上げるという案が採用されます。これが、現在まで続くアイマスのゲームシステムの根幹となりました。

アーケード版「アイドルマスター」のローンチと、予想外の反応

何とか形になっていったアーケード版アイマスでしたが、ナムコ社内では「人前で遊ぶのは恥ずかしいから売れない」という否定的意見が当初は多かったと言われています。

不安と期待が入り混じる中、開発から3年が経過した2004年12月17日、東京・神奈川の一部ゲームセンターにてテストプレイを実施。ここで初めてゲームとして形になったアイマスは世に公開されました。

ユーザーの反応は、予想をはるかに超える大好評!順番待ちの列ができるほどの盛況ぶりで、本格稼働への期待は一気に高まりました。そして2005年7月26日、満を持してアーケード版「アイドルマスター」が全国稼働開始となります。

アーケードゲームとしては異質なまでの高難易度、そして、担当アイドルからプロデューサー宛てにメールが届くという斬新なシステムは、話題を呼びました。

ニコニコ動画と「箱マス」:想定外のブームの到来

しかし、話題になったものの、実際にプレイする客足は思った以上に伸びなかったと言います。アイドルブームだったとはいえ、ニッチなゲームに反応してくれるのはコアなゲーマーだけだったのです。「恥ずかしくて人前で遊べない」という当初の予想が、結果的に当たってしまったのかも、と思えるほどの反応のなさだったそうです。

また、最新のシステムを搭載した筐体は、再生産ができないゲームセンター側から苦情が舞い込んだりもしました。

それでも、ゲームの世界観や個性的なアイドルたちに惹きつけられたコアファンの熱量は相当なもので、リリース後2回ほど行われた声優イベントは毎回盛況。一部の熱狂的なコアファンに支えられ、1年ほど稼働が続けられました。

そんな中、思わぬ形でアイマスに火が付きました。それは、ニコニコ動画での人気拡大です。

ニコニコ動画は、箱マス(Xbox 360版)リリースの1ヶ月前の2006年12月にオープンしていました。当初は動画投稿機能がなく、YouTubeの動画を引用してコメントを載せて楽しむサービスでしたが、2007年1月30日、箱マス(Xbox 360版)のセクハラシーンをそのまま録画した「セクハラP」という動画がYouTubeに投稿され、これがニコニコ動画で大きな話題を呼びました。

ニコニコ動画と「箱マス」:コアなファン層を超えた人気爆発

高水準のCG技術で動くキャラクターの可愛らしさは、一定の衝撃をもって受け入れられ、箱マスはニコニコ動画において格好の素材となり、MAD動画として投稿されることが急増。「ニコマス」と呼ばれる独自の文化が形成されていきました。

この流行を追い風として、箱マスの売れ行きもじわじわと増え、最終的な販売本数は約10万本に達しました。箱マスは当時、和ゲー全体でもほとんど例がなかった有料ダウンロードコンテンツの販売を取り入れており、その売上はニコマスの後押しもあり、2007年だけでも総額1.5億円に上りました。日本限定発売にも関わらず、この売上は世界第3位という異例の記録です。

こうして、アイマスはアーケード時代には想像もつかなかった形で、ヒットを掴んだのです。

アニメ「アイマス!」と、シリーズの新たな展開

ヒットの最中、2007年4月には、アイマスのメディアミックス企画として立ち上がった「プロジェクトアイマス」の一環として、アニメ**「アイドルマスター Xenoglossia」**の放映が開始されました。しかし、このアニメはあくまでアイマスを元案としているだけで、設定やストーリーはオリジナルであり、制作のサンライズが得意とするロボットアニメ路線で制作された、少々方向性が迷走した作品になってしまいました。

翌2008年2月には、Xbox 360で**「アイドルマスター ライブフォーユー!」**が発売されました。ゲーム性は前作からかなり簡略化され、アイドルたちのライブシーンに特化したファン向けのソフトとして発売されました。ライブシーンの鑑賞が容易であったことなどもあって、MAD動画制作に好まれ、「ニコマス」文化をさらに後押しする形となりました。

このようにアイマスは、2007年から2008年にかけて、ゲームを限定しつつも、ニコニコ動画を中心に知名度を急速に拡大しました。これが、現在まで続く人気の下地となっていきます。

アイマスSP、そしてアイマス2:転換期と大きな波乱

2009年2月にはPSPで新作**「アイドルマスターSP」**が発売されました。本作では、ナムコプロのライバル事務所である「黒井プロ」が初めて登場。アイマスをベースにした作りではありましたが、「ライバルアイドルとの対戦と交流」を軸にしたストーリーが展開される「ストーリープロデュースモード」が初めて実装されました。

しかし、箱マスから人気キャラクターだった星井美希がナムコプロから黒井プロに移籍し、プレイアブルキャラクターから外れたことや、ソフトが3バージョンに分かれている分割販売を採用したなど、ファンから賛否が分かれる点も出ています。

一方、我那覇響と四条貴音の初登場や、ついにメジャーな携帯ハードで気軽にプレイできるようになったことで、人口拡大に一役買った点は、アイマス史において重要な出来事でした。

2009年5月にはライブツアーが開催され、そこで「プロジェクトアイマス セカンドビジョン」と題し、新作ゲームプロジェクトが坂崎プロデューサーから発表されました。同9月には、セカンドビジョン第一作目として、DSで**「アイドルマスター デアリースターズ」**が発売されました。

本作では、キャラクターデザイン担当が過去作までの窪岡氏からバンダイナムコゲームスのバンナムタミヤ氏に変わったり、新興事務所のバンナムプロダクションが登場するなど、シリーズの外伝的な立ち位置として新たな展開を見せた作品でした。

アイドルを育成するプロデューサーの視点から、アイドル自身の視点へと変更を試みられた点も大きな特徴です。しかしながら、従来の育成スタイルのゲームを求めるシリーズファンにはあまり受け入れられず、売上自体は振るわなかった作品でした。

アイマス2と918事件:シリーズ存続の危機と大きな分岐点

2009年9月18日に開催されていた東京ゲームショウにて、アイマス2が公式より初公開されたのですが、その内容があまりにもファンの反感を買い、ついには「918事件」と呼ばれる大炎上騒動へと発展します。

何が起きたのでしょうか?

原因の一つは、既存アイドルのNPC化発表でした。ナムコプロ所属の天海春香、三浦あずさ、双海亜美、秋月律子の4人中、春香、あずさ、亜美の3人がライバルユニット「竜宮小町」となり、律子はアイドルを引退して竜宮小町のプロデューサーになると発表されたのです。

つまりこれは、一気に4人もゲーム上のプロデュース対象から外れることを意味しており、過去作でそれぞれを推していたプロデューサーたちから当然大反発を招きました。

男性アイドル「ジュピター」の登場と、その賛否両論

そして炎上したもう一つの理由は、男性アイドルユニット「ジュピター」の登場です。

ナムコプロのライバル事務所として登場した、まさかの男性3人組ユニット。全く事前情報がないどころか、ある種のギャルゲー要素もあるアイマスに、男性アイドルの登場はありえないことで、当時のファンたちは困惑しました。

ジュピターは、竜宮小町をオーディションで圧倒的に負かした存在として、ラスボス的に登場する設定になっており、竜宮小町を駒として扱うような立ち位置にするなど、なぜ無理やりに男性アイドルを追加したのか、これもまた批判の対象となります。

その他にも、アイマス2の主題歌を歌うことができる3人をAKB的な選抜選挙で選ぶという「選抜レース」の開催発表など、9月18日に発表されたこれらの内容は、ファンにとって受け入れがたいものばかりで、ネット上で大炎上し、一大事件となりました。

ゲームを引退する者も続出したり、しまいには署名運動にまで発展する事態に。発売されてみてもアイマス2の売上は前作箱マスには遠く及ばず、この一連の騒動はアイマス全体に深い影を落としました。

アニメ「アイマス!」とデレマス:シリーズ再起の兆し

既にアイマスSPで危うかった状況に、これだったのです。IP自体の存続すら危ぶまれる空気が当時になっていたとか。そもそも、そんな設定変更をしたら明らかに炎上しそうだと予想はつきそうなものですが、開発陣の中でも反対する声はあったようです。

ゆくゆくは男性アイドル主体のパロディ作品を生み出すことで女性層を取り込むことが狙いであったとされ、ジュピターの登場はその伏線だったようです。しかし、それは社内政治的なものが絡んだ結果、上から決定されたものであったという情報もあります。

発表後も、既存ファンをないがしろにするような発言があったりと、開発チームのそういった対応の拙さも火に油を注ぐ結果になりました。

ニコマス文化とアニメ「アイドルマスター」の相乗効果

しかし、そこに救世主が現れます。それは、アニメ版**「アイドルマスター」**(通称:アニマス)の放送開始でした。

アニマスは、およそ2008年頃から企画が進んでいたとされ、監督を務めたのは「グレンラガン」でキャラデザインを担当し、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」でも作画監督を務めることになる錦織敦史氏です。錦織氏が元々アイマス好きだったこともあり縁があり、当時の上司を介してバンダイナムコゲームスの坂崎氏、石原氏と交流したことがアニメ制作のきっかけとなりました。

2011年7月に放映がスタートしたアニマスは、錦織監督をはじめとしたスタッフによるアイマス愛が結集した見事な作りで、既存ファンのみならず新規のアニメファンも大量に取り込むことに成功しました。

ニコマスを基軸とした二次創作による相乗効果もあり、918事件で窮地に立たされていたアイマスへの信頼が一気に回復しました。

デレマスの登場とスマホゲーム時代の到来:アイマスのさらなる発展

もし、このタイミングでアニマスがなければ、アイマス自体が終わっていたとも言われるほど、アニマスは救世主的だったのです。

アニマスの存在によって知名度が一気に拡大したアイマス。しかし、その一方で、「アイマスの最新ゲームはXboxでしか出てないの?」という新規ファンが増えていました。さすがにXboxを買うのは…とみんなが思っていたその時、絶好のタイミングで登場したゲームが、モバゲーの**「アイドルマスター シンデレラガールズ」**(通称:デレマス)でした。

デレマスはバンダイナムコとサイゲームスが開発、キャラデザインはアイマスでお馴染みの安田朗氏が担当。過去作を凌駕する80名以上のアイドルが登場するカードタイプのゲームでした。

当時流行していたソーシャルゲームのフォーマットに乗っかったことで、深いゲーム性があったわけではありませんでしたが、個性的なアイドルをコレクションしていく楽しさ、そして敷居が低く、時間があってもなくても遊べる手軽さがマッチし、プレイ人口が急激に増加しました。

2011年は7月から12月にかけてアニマスの放送、10月にアイマス2のPS3版、11月にデレマスの配信と、新規ファンの受け皿になるには最高のタイミングでコンテンツを提供することができました。間違いなく、アイマスがバンダイナムコを代表する一大コンテンツになる基盤が整ったタイミングだったと言えるでしょう。

アイドルマスターシリーズの多様な展開と今後の展望

2012年10月にはPSPで**「アイドルマスター シャイニーフェスタ」**が発売。アニマスの世界観をベースとしたリズムアクションゲームで、本作のために制作された特別なムービーもゲーム内で鑑賞できるなど、アニメから入ったファンにとっても嬉しい作品でした。

翌2013年に入ると、1月にぷちマスのアニメが開始、2月にはモバゲーで新作ソーシャルゲーム**「アイドルマスター ミリオンライブ!」**(通称:ミリマス)の配信が開始されました。ミリマスは本家ナムコプロ事務所を舞台とし、過去作のナムコプロアイドル13人に加え、多くの後輩という形でミリオンスターズ37人が登場。キャラ全員が最初からボイス付きで実装され、CD発売イベントを含むメディアミックスがリリース後すぐに展開されたのも、デレマスとの違いでした。

こうして、アイマスは2017年にかけてゲームを限定しつつも、ニコニコ動画を中心に知名度を急速に拡大していきました。これが、現在まで続く人気の下地となっていきます。

2014年1月にはアニマス初の劇場版**「アイドルマスター ムービー 輝きの向こう側へ!」が公開。2月にはアイマスシリーズ初となる男性アイドルを主軸としたモバゲー「アイドルマスター SideM」**(通称:サイスタ)が配信開始されました。

サイスタは2021年8月にサービスを終了していますが、女性アイマスファンを取り込むことに成功し、アイマスIP全体の勢いを加速させました。同年の5月にはPS3で**「アイドルマスター ONE FOR ALL」**が発売されました。これは、ナムコプロ13人全員をプロデュースできる初のタイトルであったため、アイマスシリーズファンにとって記念碑的な作品となりました。

スマホゲームの隆盛と新たな挑戦

2015年に入ると、1月にアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」が放送開始。デレマスの認知度が爆発的に高まり、同年9月にはスマホゲーム**「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」**(通称:デレステ)がリリースされました。

デレステは、スマホでできるリズムゲームとして、ラブライブ!スクフェスが圧倒的な人気を誇っていたものの、3Dで歌って踊るアイドルが見れるという強みで人気を博し、配信1週間で400万ダウンロード、3ヶ月で1000万ダウンロードと、バンダイナムコタイトルでも類を見ないスピードでスマッシュヒットを記録しました。

多数のタイトル展開と、新たな試み

2015年から2016年にはPSハードを中心にソフトがリリースされ、15年12月にPS Vitaで「マスターソングス」、16年7月にPS4で「プラチナスターズ」、同年10月に「シンデレラガールズ ビューイングレボリューション」が発売されました。

これらの連作を最後に、2017年以降は新規アイマスタイトルのほとんどがスマホで登場する形となっています。

2017年6月には、デレステの後を追う形でミリシタ(ミリオンライブ!シアターデイズ)がリリース。こちらも3Dで描かれたキャラクターによるMVやコミュニケーションシーンを楽しめる音ゲーとして大ヒットを記録しました。

2017年8月には、サイスタブランドの最新作「アイドルマスター SideM GROWING STARS」がリリースされました。デレステ、ミリシタに続くリズムゲームで、赤月が開発を担当。10月ごろからはサイスタブランド初のアニメの放映も行われ話題を呼びましたが、ハッピーエレメンツ社が提供する男性アイドルゲーム「あんさんぶるスターズ!」の台頭を崩すには至らず、収益性という点でも苦戦したサイスタは2021年8月にサービスを終了しました。

2017年末にはPS4で「アイドルマスター ステラステージ」が発売。ナムコプロの高木社長と黒井プロの黒井社長が共同する伝説の大型ライブ「ステラステージ」を舞台にしたストーリーが描かれました。

シャニマスと、新たなゲーム性への挑戦

2018年4月には、新規ブランドとして「アイドルマスター シャイニーカラーズ」(通称:シャニマス)がリリースされました。開発プロデューサーは高山雄介氏(通称:パパヤマ)で、バンダイナムコエンターテインメントが株式会社ドリコムと共同で立ち上げたバンダイナムココネクトのブラウザゲームプラットフォーム「enza」のローンチタイトルとして、最初はPCのみ、後にスマホでもリリースされました。

基本的なゲーム性は13年ぶりに初代アイマスに回帰した形となっており、舞台としては他のアイドルマスターシリーズから独立した形態を取り、新しく「翼プロダクション」のアイドルをプロデュースする設定となっています。

スマホタイトルだけでもデレマス、ミリシタ、サイスタ、シャニマスとブランドが乱立してくると、ユーザーが分散していく側面もあったため、PCブラウザのみだったシャニマスは100万ユーザー突破まで4ヶ月ほどかかり、比較的スローペースなタイトルでした。

シャニマス配信以降、2019年、2020年の2年間はアイマスシリーズとしてゲーム作品がリリースされることはなく、各ブランドでコンテンツ力を蓄える充電期間に入りました。

学園アイドルマスター:新たな潮流と今後の展開

そして、2021年1月、2年ぶりの新作ゲームとして**「アイドルマスター ポップリンクス」**(通称:ポップマス)がリリースされました。アイマスシリーズで唯一のパズルゲーム作品であり、無数のアイドルマスター、シンデレラガールズ、ミリオンライブ!、SideM、シャイニーカラーズの5ブランドが集結する初のアプリ作品となりました。

しかし、直後の2月に「ブルーアーカイブ」や「ウマ娘 プリティーダービー」といった最強クラスの話題作とバッティングしてしまい、埋もれてしまい、わずか1年半後の22年7月にはサービス終了となりました。

ポップマスリリースからおよそ半年後の2021年10月には、新作タイトルが立て続けにリリースされ、10月5日にサイスタブランドの新作「アイドルマスター SideM GROWING STARS」、10月14日にPS4とPCで「アイドルマスター スターリットシーズン」(通称:スタマス)がリリースされました。スタマスは家庭用タイトルとしては2017年発売のステラステージ以来となり、アイマス、デレマス、ミリマス、シャニマスの4ブランド合同プロジェクト「プロジェクトルミナス」をプロデュースすることが目的となっています。

高レベルなグラフィック、シナリオの分量の多さなど、シリーズの中でもずば抜けており、スマホ以外のハードでがっつりとアイマスをやりたい人には一番オススメできる作品となっています。

スタマス以降の展開と、シリーズの未来

スタマスリリースからは2年間、新作が提供されることはなく、初代デレマスのサービス終了などもありましたが、時は流れていきます。

その沈黙を破ったのは、23年11月にリリースされたスマホタイトル「アイドルマスター シャイニーカラーズ SONG FOR PRISM」(通称:シャニソン)です。シャニマス正統続編で、リズムゲームタイトルとなっています。

シャニマスブランドでは、2024年4月~6月と2024年秋以降の2シーズンのアニメ展開もされており、ゲームとアニメでユーザーを循環させる好循環戦略で、ユーザーの繋ぎ留めができるかが注目ポイントです。

アイマスシリーズの複雑な分岐:その理由とは?

ここまで、壮大なアイマスシリーズの解説をしてまいりましたが、バンダイナムコがアイマスシリーズをここまで複雑に分岐させていった最大の理由は、アイマスの新規顧客層を獲得することにあったと言われています。

初代無数のナムコプロのアイドル13人だけで20年以上コンテンツを続けるのは無理な話で、新しいキャラクターを生み出し、世界観を横展開していくことで、ここまでの一大コンテンツに成長してきたのです。

しかし、アイマス史の中で最大に盛り上がったタイミングといえば、2015年にデレステがリリースされた時です。この時の勢いと比べると、近年のアイマスのダウンロード数、販売本数にはやや衰えが見えてきています。

これは、既存ファンの繋ぎ留めには一定成功しているものの、新規層の獲得には長い間苦慮しているという事でもあります。

そして2024年、そんな状況を大きく覆す新作がリリースされました。それが、6ブランド目となる新作**「アイドルマスター スターリットシーズン」**です。

学園アイドルマスター:新たなゲーム性と成功の秘訣

本作は2018年から開発がスタートし、6年という歳月をかけて生み落とされた意欲作です。

基本的な遊び方としては過去作で続いていたリズムゲームではなく、ローグライクカードゲームの要素を取り入れた新たな試みがなされているのが最大の特徴です。この作りが、今までアイマスに全く接点がなかったゲーマ新規層を大きく取り込む結果となりました。

キャラクターグラフィックも魅力の一つで、スマホゲーム全体で見てもトップクラスの力が入れ込まれた作りになっています。

当初の目標ダウンロード数は1年で100万ダウンロードだったようですが、リリースからわずか2週間で達成し、その勢いは現在も衰えることを知りません。

個人的な意見としては「アイドルマスター スターリットシーズン」というネーミングも良かったなと感じました。既存シリーズとは異なり、完全新作であるという感覚が持ちやすく、始める心理的なハードルも低かったですね。

全体を総評すると、本当にとてもよくできているアプリなので、「ゲームは好きだけどスマホゲームはあまりやらない」という人こそ一度遊んでみてほしいタイトルです。

アイマスシリーズでは今後、「アイドルマスター2」を皮切りに、初代アイマスぶりのアーケードゲームの稼働も予定されており、ここで新規層開拓ができるかが注目される所です。

来年でアイマスは誕生20周年。スタマスの登場によって久々にブームが起きている今、新たにプロデューサーになるには絶好のタイミングです!

おわりに:アイドルマスターの歴史と未来

アイドルマスターの歴史、いかがだったでしょうか?

今回の動画は以上となります。

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このチャンネルでは、時代時代に記録を残したゲームを作った会社、チームに焦点を当て、徹底解説した動画を投稿しています。

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それでは最後までご視聴ありがとうございました!