婚約者の正体…!? 5年間付き合った彼女が別人だった!?衝撃のミステリー
- 2024-12-31
婚約者の正体…!? 5年間付き合った彼女が別人だった!?衝撃のミステリー
「もうすぐ結婚するはずの彼女が、別人にすり替わっていたら…あなたは信じられますか?」
この衝撃的な事実から始まる、不可解なミステリーが、あるスレッドで語られました。2011年12月12日、投稿者である「イッチ」さんは、5年間交際した彼女にプロポーズ。順風満帆なはずの結婚準備中に、信じられない事態が彼を襲います。
婚姻届に書かれた、見知らぬ名前…
イッチさんは、役所で婚姻届を受け取り、必要事項を記入して彼女に渡しました。そして翌日、返ってきた婚姻届を見て、彼は言葉を失います。妻となる欄に書かれていた名前は、なんとイッチさんが知らない名前だったのです!
その不可解な出来事に対し、スレッドの住民たちは困惑を隠せません。いったい何が起こったのでしょうか?
混乱の中、浮かび上がる矛盾…
イッチさんと彼女は大学の同級生。普段は愛称で呼び合っていましたが、携帯の連絡先にも愛称で登録していました。決して本名を知らなかったわけではありません。大学の名簿を見比べて、「同じクラスだね!」と笑った記憶もあるといいます。
仮に彼女の本名を「佐藤花子」とすると、婚姻届に書かれていた名前は「伊集院エリザベス」。全く異なる、どこかドッキリ番組のような名前です。
この異常事態に、イッチさんはまず彼女に確認を取ります。
イッチ:え、何この名前?
彼女:何って?私の名前だよ!
イッチ:お前名前佐藤花子だろ?
彼女:何言ってんの?
彼女の反応に、自分がとんでもない勘違いをしているのではないかと疑い始めたイッチさん。万が一自分が間違っていたら取り返しのつかないことになるため、まずは落ち着いて過去の写真を確認することにします。
写真に写る、見知らぬ顔…
すると、2人で旅行に行った際に撮影されたツーショット写真に、衝撃的な事実が写っていました。写真のイッチさんの隣にいる女性は、イッチさんが全く知らない、赤の他人の女性だったのです!
この不可解な状況に、スレッドの住民たちは次々と質問を投げかけます。
スレッド住民:イッチの認識では、写真に写っている女性と、さっきやり取りした女性、どっちが彼女だと思ってるの?
イッチ:どっちかって言うと、見覚えのないのは写真に写ってる方の女性。俺の記憶では、伊集院エリザベスと名乗る女性とずっと5年間付き合ってたはずなんだ。佐藤花子がどっかに消えちまった…マジで吐きそうなくらいビビった。
事故にあったのか、記憶障害なのかを自問自答するイッチさん。しかし、大きな事故にあった記憶はなく、バイクで転倒し擦り傷を負った程度だったといいます。
イッチ:名前が変わってることが説明つかないじゃん。在日韓国人で通称と韓国名みたいなんじゃなくて、婚姻届に通名書かねえと思うんだけど…
数々の質問が寄せられますが、決定的な解決策は見つかりません。
彼女の入れ替わり?それともイッチさんの問題?
そこで、スレッドの住民たちは、彼女がいつの間にか入れ替わっていたという可能性よりも、イッチさん自身に何か異常があるのではないかと考えるようになります。そして、イッチさんの状況を共有する友人との相談を提案します。
イッチさんもそれに同意し、当時の同級生に連絡を取ります。
友人へのメールで、イッチさんは、交際していた「まるまる(佐藤花子か伊集院エリザベスか不明)」を覚えている、と書き送ります。返ってきたメールには、
友人:「確か佐藤なんとかじゃなかったっけ?別れたの?」
とありました。
共通の友人の記憶では、彼女の苗字は「佐藤」だったことから、イッチさんが交際していたのは「佐藤花子」である可能性が高まります。しかし、婚姻届には「伊集院エリザベス」と記されているのです。
さらに、イッチさんは友人にある女性の写真を送り、「これ誰だか知ってる?あと、伊集院エリザベスって名前知ってる?」と質問します。
なれそめから紐解く、謎の深まり…
友人からの返信を待つ間、スレッド住民からの要望があり、イッチさんは彼女とのなれそめを語り始めます。
大学1年生の頃から同じクラスでしたが、特に話すこともなかった2人。接点ができたのは、大学2年生の学芸祭。落語をやっていた彼女を見て、「面白い人だ」と思ったイッチさんが、舞台から降りてきた彼女に「佐藤さん、落語だったんだ」と話しかけたのがきっかけでした。
日本文学専攻の彼女は落語に詳しく、イッチさんも彼女がきっかけで落語に興味を持つように。落語の本を借りるなどして親しくなり、距離は急激に縮まりました。そしてその年のクリスマス、イッチさんは告白し、交際が始まりました。
「成功祝いした後、目黒の三馬」という落語の演目を披露してもらった、というほほえましいエピソードも飛び出します。しかし、その温かい雰囲気の中、友人からの返信が到着します。
友人:「知らない。なんだよ、伊集院エリザベスって…どんな名前だよ!」
手掛かりをつかむべく、イッチさんは友人から佐藤花子の連絡先を入手しようとします。しかし、届いたのは大学時代の彼女の番号。現在使われておらず、不通のアナウンスだけが流れるばかりでした。
カプグラ症候群の可能性…
時間だけが過ぎていく中、あるスレッド住民が**「カプグラ症候群ではないか?」**という考察を始めます。
カプグラ症候群とは、家族や恋人、友人などが、入れ替わった別人であると妄想する精神疾患の一種です。イッチさんの状況に当てはまる症状もいくつか見られます。
その説明文を読んだイッチさんも、「違う気もするけど似ている気もする…」と完全に否定はせず、徐々にイッチさんのカプグラ症候群説が有力になっていきます。
その後、彼女は大学2年生の初詣で「ずっと一緒に幸せに過ごせますように」と書いた絵馬に「佐藤花子」と書いてあったこと、3年生になってゼミの名簿を見た時にも佐藤花子と書いてあった気がする、という曖昧な記憶を語ります。
スレッド住民から「普段エリザベスと大学時代の思い出を話したりしなかったのか?」と聞かれると、イッチさんは「してたと思う。特におかしいと思ったことはなかったはず」と返答します。
混乱の極み…そして次の展開へ…
エリザベスの名前を見たことで、佐藤と過ごしたと思っていた思い出がエリザベスとの思い出のように感じ始め、混乱するイッチさん。スレッド住民からの質問攻めに、彼はこう答えます。
イッチ:「俺の記憶じゃ、今付き合ってる女の子とずっと大学から付き合ってたはずなんだ。でも大学時代彼女の名称は佐藤で、今はエリザベス。大学時代の彼女の写真を見たら見覚えのない女と俺が一緒に写ってる」
その後も、イッチさんは彼女との思い出を語っていきます。3年生で同じゼミになり、メンバーで花見や海に行ったこと、メールした友人と同じゼミの仲間だったことなど。イッチさんが彼女を愛称で呼んでいたことから、ゼミ内でもその愛称が浸透していました。しかし、ゼミでの出席確認では教授は本名で呼んでおり、イッチさんは違和感を感じていなかったといいます。
問題の写真も、その年の夏、京都旅行に行った際に撮られたもの。間違いなく佐藤花子との思い出のはずなのに、写真に写っているのは見知らぬ顔の女性です。
スレッド住民からの質問は続き、イッチさんは順番に答えていきます。
スレッド住民:知らない顔が出てたって言っててけど、佐藤とエリザベスの顔をイッチは知ってるの?
イッチ:今のエリザベスの顔は分かるが、昔の佐藤の顔は誰の顔か分からない状態なのか?佐藤なのかエリザベスなのか分からんけど、写真に写ってる女の顔に見覚えがない。でも、一緒に旅行に行ったのは間違いなく彼女の筈なんだ。大学時代の彼女の写真を見たら見覚えのない女と俺が一緒に写ってる。見覚えのない顔はエリザベスと一致するのか?それともエリザベスと見覚えのない顔はまた別人?登場人物は佐藤アンドエリザベスなのか?佐藤アンドエリザベスアンド見覚えのない顔なのかどっち?見覚えのない女はエリザベスとは違う顔。っていうか、エリザベスのことをずっと俺は佐藤だと思ってた…
要約すると、イッチさんは、彼女だと思っていた佐藤花子の名前が実はエリザベスであり、写真には見覚えのない女性が写っている、という極めて複雑な状況に陥っているのです。
彼は佐藤花子だと信じていた女性の名を尋ねても、「何言ってんの?」と返され、大学時代の友人に確認を取っても佐藤花子だったものの、写真には見覚えのない女性が映っており、混乱を極めています。
結局、イッチさんはスレッドに
イッチ:つかもうつかれた。明日いろいろ確認するよ。ここで吐き出したらちょっと緊張とれてきた。マジでスレ立てする前まで吐きそうなくらい緊張してたんだ。何も解決してないけど、まあ助かった。みんな聞いてくれてありがとう
と言い残し、一旦スレッドを後にします。
未知の深淵…そして続く物語…
ずっと一緒にいたはずの彼女が、いつの間にか別人に入れ替わっていたという、どう考えてもありえない状況に巻き込まれたイッチさん。スレッドで相談しても埒があかず、彼女にさらに詳しく聞いてみることにしましたが、スレッド住民もイッチさんも予測できない展開に発展していくことになります。
彼女の正体とは?そして写真に写る謎の女性と伊集院エリザベスとは一体何者なのか?
後編に続く…