2025年から始めるならiDeCo?それともNISA?徹底比較で賢く資産形成!

2025年から始めるならiDeCo?それともNISA?徹底比較で賢く資産形成!

2025年から始めるならiDeCo?それともNISA?徹底比較で賢く資産形成!

はじめに:iDeCoとNISA、どちらを優先すべき?

皆さんは、2025年からの資産形成で、iDeCo(個人型確定拠出年金)とNISA(少額投資非課税制度)のどちらを優先すべきか悩んでいませんか? どちらも税制優遇のある魅力的な制度ですが、それぞれ特徴が異なり、最適な選択は個人の状況によって大きく変わってきます。

この記事では、2024年12月時点でのiDeCoの改正内容を踏まえ、iDeCoとNISAを徹底的に比較し、どちらがあなたにとって最適な選択肢なのかを明確にします。 さらに、iDeCoの活用方法や注意点についても詳細に解説していきます。 あくまで私個人の意見に基づく解説となりますので、一つの意見として参考としてお聞きください。

iDeCoの改正内容:使いやすさが向上!

2024年12月からのiDeCoの主な改正点は以下の3点です。

  • 拠出限度額の引き上げ: 確定拠出年金(DC)などの他の制度に加入している場合のiDeCo拠出限度額が、月額1.2万円から2万円に引き上げられました。 これにより、これまで会社員や公務員など、掛け金の上限に差があった人たちも、月額2万円、年間24万円まで拠出できるようになります。 節税効果がさらに高まりました!

  • 事業主の証明書の廃止: これまで会社員や公務員は、iDeCoに加入したり変更する際に事業主の証明書が必要でしたが、それが不要になりました。 社内手続きの手間が省けるため、加入のハードルが大幅に低くなりました。

  • 掛け金を拠出できなくなった場合の退出場金受給: DCなどの他の制度に加入している場合、iDeCoの掛け金の上限が小さくなったり、最低掛け金(5000円)を下回って拠出できなくなってしまう場合があります。今回の改正で、資産額が25万円以下など、一定の条件を満たせば、退出場金を受け取れるようになりました。

これらの改正によって、iDeCoはより使いやすくなり、利用者増加が期待されています。

iDeCoの魅力:税制優遇の恩恵を最大限に!

iDeCoの最大の魅力は、その税制優遇です。掛け金、運用中、受取時の全てで税制優遇が受けられます。

iDeCoとは何か?簡単に解説!

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、個人型確定拠出年金のことです。個人で準備する私的年金で、老後の生活資金を準備する制度です。

日本の年金制度は、国民年金、厚生年金、私的年金(iDeCoや企業型DCなど)の3階建て構造になっています。iDeCoは、この3階層のうち、私的年金に該当します。

iDeCoの良い点は、個人型であるため、転職や退職後も継続して運用できる点です。まさに「自分のための年金」と言えるでしょう。

iDeCoの具体的なメリット

iDeCoには、金銭的なメリットがたくさんあります。

  1. 掛け金が全額所得控除される: 積み立てた掛け金分だけ、税金が安くなります。例えば、年収500万円の会社員が月2万円(年間24万円)拠出する場合、所得税と住民税を合わせて年間4万8000円の節税効果があります。これは、Nintendo Switchとソフト2本くらい買える金額です!

  2. 非課税で運用できる: NISAと同様に、iDeCoで発生した利益は非課税です。 長期運用によって大きな資産形成のメリットが期待できます。例えば、30歳、年収500万円の会社員が月2万円を65歳まで35年間積み立て、年利5%で運用した場合、運用額は2216万円になります。投資額840万円に対し、運用益は1376万円。35年間の非課税効果はなんと279万円にも上ります!これは車1台買える金額です!

  3. 受取時にも税制優遇: iDeCoの受取方法は、一時金、年金、またはその両方から選べます。一時金で受け取る場合は退職所得控除、年金で受け取る場合は公的年金等控除が適用され、税負担が軽減されます。

iDeCoの注意点:60歳まで引き出せない!

iDeCoの大きなデメリットは、原則60歳まで資金を引き出せないことです。 急な出費に備えることができないため、計画的な運用が必須です。 ただし、障害や死亡といった例外ケースでは、例外的に引き出しが可能です。

iDeCoの掛け金は人によって異なる!

iDeCoの掛け金は、加入者の状況によって異なります。

  • 自営業者・フリーランス: 月6.8万円(年間81.6万円)まで拠出可能
  • 会社員・公務員: 改正前は月1.2万円~2.3万円でしたが、改正後は月額2万円まで拠出可能
  • 専業主婦: 夫の扶養に入っている場合でも、年間27.6万円まで積み立てが可能です。

iDeCoの運用商品:幅広い選択肢!

iDeCoで選べる商品は多岐に渡り、投資信託、保険、預貯金、債券などから選択できます。インフレに負けないためには、**投資信託(特にインデックスファンド)**を選ぶのがおすすめです。

おすすめ証券会社:楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券

どの商品が良いかは人それぞれですが、以下のような証券会社がおすすめです。

  • 全世界株式: 楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券
  • 米国株式: 楽天証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券

ただし、SBI証券は、iShares CORE MSCI 全世界株式(オールカントリー)を取り扱っていない点に注意が必要です。

iDeCoの受取方法:3つの選択肢

iDeCoの受取方法は以下の3種類から選択できます。

  1. 一時金で受け取る: 退職所得とみなされ、退職所得控除が適用されます。
  2. 年金で受け取る: 雑所得とみなされ、公的年金等控除が適用されます。
  3. 一時金と年金を組み合わせて受け取る

受取方法による税制優遇の違い:複雑な計算式!

受取方法によって、税額が大きく変わります。 計算式は非常に複雑です。

  • 一時金の場合: 退職所得控除額が控除され、控除額以下の場合は税金はかかりません。退職所得控除額は、勤続年数によって変動します。
  • 年金の場合: 公的年金等控除が適用されますが、年金と公的年金を合算して計算します。
  • 一時金と年金の併用: 一時金部分には退職所得控除、年金部分には公的年金等控除が適用されます。

具体的な計算式や例は、後述する表を参照ください。

5年ルールと19年ルール:退職金との関係!

退職金とiDeCoの一時金受取を検討する際には、5年ルール19年ルールという重要なルールがあります。 これは、退職金とiDeCoの一時金をいつ受け取るかにより、退職所得控除の適用方法が変わるルールです。

  • 19年ルール: 退職金を受け取ってからiDeCoを受け取るまでの期間が20年未満の場合、退職所得とiDeCoの一時金は合算されて計算されます。 そのため、退職所得控除をフル活用できない可能性があります。
  • 5年ルール: iDeCoを受け取ってから退職金を受け取るまでの期間が5年未満の場合、退職所得とiDeCoの一時金は合算されて計算されます。

これらのルールを理解した上で、最適な受取時期を検討する必要があります。 特に、早期退職を検討している場合は、このルールを十分に考慮する必要があります。

iDeCo vs NISA:どちらが自分に合っている?

iDeCoとNISAは、どちらも税制優遇のある制度ですが、その性質は大きく異なります。 どちらが適しているかは、あなたの状況によって大きく変わるでしょう。

NISAがおすすめな人の特徴

  • 投資の自由度を重視する人: 特に「成長投資枠」は幅広い金融商品から選択できます。自由に売買でき、資金の引き出しも可能です。FIREを目指している人や、住宅購入資金を貯めたい人など、柔軟な運用が必要な人に最適です。
  • 積極的に運用したい人: 個別株やETFへの投資も可能で、高いリターンを目指せます。
  • 将来の資金計画が不確実な人: 資金のロックがないため、柔軟な資金計画が立てられます。

iDeCoがおすすめな人の特徴

  • 定年まで安定した収入がある人: 所得控除の効果を最大限に享受できます。
  • 高所得者: 所得控除による節税効果が大きくなります。
  • 老後資金を準備したい人: 60歳まで引き出せないデメリットはありますが、老後資金を確実に積み立てたい人に向いています。
  • 貯蓄意欲が弱い人: 強制的に貯蓄できるメリットがあります。
  • 中高年層: iDeCoの運用期間が限られているため、中高年層は運用期間が短い分、資産額が大きくならない傾向があります。しかし、退職金と合わせて退職所得控除を適用すれば、効果的に税制優遇を受けられる可能性が高いです。

もちろん、余裕があれば両方利用するのが理想です。

iDeCoの使い方:私のケース

私は、60歳でiDeCoを一時金として受け取る予定です。 iDeCoの出口戦略は大きく3つありますが、私は年金として受け取らずに一時金として受け取り、税制優遇を最大限に活用したいと考えています。

来年か再来年に個人事業主になる予定で、厚生年金にも加入予定です。 そのため、60歳でiDeCoを解約し、その後、個人事業を畳む際に退職金を受け取れば、退職所得控除を2回活用できる可能性があります。 これは19年ルールを活用した戦略です。

最後に:iDeCoを賢く活用して資産形成を!

iDeCoは複雑な制度ですが、理解して活用すれば、非常に有利な制度です。 今回の改正で、使いやすさが向上したことで、より多くの皆さんがiDeCoを活用できるようになりました。

もし、資産形成を始めたいけど、何から始めたらいいのか分からないという方は、私の書いた「資産形成スターターキット」という記事も参考にしてみてください。

また、FIREを目指している方やFIRE仲間を作りたい方は、「FIREカフェ」というコミュニティも運営しているので、ぜひチェックしてみてください。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました!