10年7ヶ月、2200万円の住宅ローン完済!徹底解説と今後の課題

10年7ヶ月、2200万円の住宅ローン完済!徹底解説と今後の課題

10年7ヶ月、2200万円の住宅ローン完済!徹底解説と今後の課題

はじめに:夢のマイホームと住宅ローンの現実

2200万円の住宅ローンを10年7ヶ月で完済した体験を、詳細なデータと考察を交えてご紹介します。この記事では、単なる完済報告ではなく、住宅ローン返済における成功と失敗、そして今後の資産形成戦略について、深く掘り下げて解説します。これから住宅ローンを検討する方、すでに返済中の方にとって貴重な情報となるでしょう。

1. 住宅ローンの詳細情報

2013年11月、2200万円の住宅ローンを35年ローンで借入しました。当時35歳だった夫との共同名義です。

  • 金利: 変動金利 0.705%を選択
  • 返済方法: 元本均等返済方式を選択

当時、0.705%は低い方でしたが、現在は平準金利で0.29%という低金利ローンもあるようです。羨ましい限りです!しかし、10年間、金利は変動しませんでした。日銀の金利引き上げで住宅ローンの金利が上がるという声もありますが、そもそも変動金利のベースが安かったため、今回の金利上昇の影響はほとんどありませんでした。

もし今住宅ローンを組むとしても、私は変動金利を選びます。

2. 住宅ローン完済目標と理由

私たちの目標は、12年での完済でした。その理由は、長女の妊娠が発覚したためです。

子供は、中学生、高校生になるとお金がかかるというイメージがありました。小学生までの期間は、住宅ローンの返済に集中できる!という考えから、12年完済を目指しました。

3. 住宅ローン減税はどのように考える?

住宅ローン減税制度は、制度改正によって変わってきます。

  • 2013年(築年): 残高の1%を10年間所得税から控除
  • 現在: 残高の0.7%を13年間所得税から控除

私たちの経験から言うと、10年間は繰り上げ返済をせずに積み立て、11年目にまとめて繰り上げ返済するのが最もお得だったと言えます。しかし、実際にはそうしませんでした。

4. 実際の返済:給与の振り分けとボーナスの使い方

私たちは、住宅ローン完済専用の口座を作り、給与から毎月一定額を自動的に振り込むシステムにしました。

  • 毎月: 9万円を住宅ローン完済専用口座へ入金
  • ボーナス: 夏・冬ともに40万円ずつ繰り上げ返済に充てる

当初の月々の返済額は6万5000円でしたが、毎月9万円を専用口座へ入金することで、差額分が自動的にローンの口座へ積み立てられていきました。この積み立て分と年2回のボーナスを、繰り上げ返済に充てました。

5. 毎月の支払総額と繰り上げ返済総額

127ヶ月の支払総額は7443万1450円でした。最初の返済額は6万5335円でしたが、繰り上げ返済を繰り返すうちに、2025年6月には5万3339円まで減額されました。驚くべきは、繰り上げ返済をしても月々の返済額がそれほど変わらないことです。例えば、54万円の繰り上げ返済をした場合でも、返済予定額は5万7453円から5万7136円と、たった317円しか減りませんでした。しかし、このわずかな変化でも、返済期間が短くなる実感があり、モチベーションを維持するのに役立ちました。

6. 本当にお得な返済方法

多くのサイトでは、住宅ローン減税を最大限に活用するために、繰り上げ返済は損だと書かれています。確かに、繰り上げ返済によって損失は発生します。

私たちのケースでは、10年間の減税額は約107万円でした。繰り上げ返済をしなかった場合の予測減税額は約153万円。つまり、繰り上げ返済によって約46万円損失が出ました。しかし、返済保証料の返金分(16万7505円)を差し引くと、実際の損失は約30万円に留まりました。この30万円の損失は、10年間の返済期間短縮という成果と天秤にかけて考える価値があると考えました。

7. 今思うこととこれからの課題

住宅ローンの完済を終え、次は老後資金作りと、今を豊かに暮らすための資金作りの両立が課題となります。

老後資金作りには、NISAを活用します。これまでローン返済に充てていた毎月9万円を、NISAで運用していこうと考えています。15年間積み立てれば、想定利回り3%で約2043万円になります。夫もNISAを活用するので、夫婦で4000万円を目指します。

今を豊かに暮らす資金作りには、不動産クラウドファンディング等を活用し、今年は18万円の配当を得ました。投資の知識は乏しいので、勉強が必要です。

住宅ローン完済への4つのポイント:もし今借りるとしたら

住宅ローンを組むなら、次のような4つのポイントを意識します。

  1. 変動金利を選ぶ: 低金利の時代なので、変動金利が有利です。
  2. 元本均等返済を選ぶ: 毎月の支払額は変わらないため、家計管理が容易です。
  3. 住宅ローン減税を最大限に活用する: 繰り上げ返済をせず、減税期間中は貯蓄に回し、期間終了後にまとめて繰り上げ返済する。
  4. ボーナス払いはしない: ボーナス分は運用に回す。

特に、4番目のポイントは重要です。10年前の自分にはなかった考えです。住宅ローン減税の期間中は、貯蓄を寝かせておくのではなく運用することで、繰り上げ返済時により多くの元本を減らすことができます。

まとめ:家計管理の第二章へ

人生最大の買い物である住宅ローンが終わり、家計管理の第二章が始まりました。子供たちの教育費や、老後の備えも必要ですが、今を大切にすることも忘れてはいけません。小さな節約を続けながら、バランスを取り、家族で楽しい時間を過ごせるよう、家計管理を続けていきたいと思います。

ご視聴ありがとうございました!高評価、チャンネル登録よろしくお願いします!また次の動画でお会いしましょう!