炎上と謝罪拒否？K-POPグループ「NMIXX」の日本公演騒動の全貌

炎上と謝罪拒否？K-POPグループ「NMIXX」の日本公演騒動の全貌

韓国の大手芸能事務所JYPエンターテインメントからデビューした7人組ガールズグループ「NMIXX（エンミックス）」が、2025年1月の日本単独コンサート開催発表を機に、大きな波紋を呼んでいます。 その原因は、メンバーの発言とJYPの対応への批判が集中したことにあります。この記事では、NMIXXの日本公演騒動の背景、詳細、そしてJYPエンターテインメントのこれまでの対応について徹底的に解説します。

発端：韓国の人気ウェブ番組「ナムウィキ」出演と「独島は我が領土」

騒動の発端は2024年8月22日にさかのぼります。NMIXXは韓国で人気のウェブ番組「ナムウィキ」に出演。番組内の企画で、複数のジャンルの音楽をミックスして1つの楽曲を作る「ミックスポップ」に挑戦しました。

その際に、NMIXXは「独島は我が領土」という楽曲を含むミックスポップを披露しました。「独島は我が領土」は、竹島（韓国名：独島）をめぐる日韓間の領土問題を歌った韓国で広く知られた楽曲です。このパフォーマンスが、日本の一部で大きな反発を招くことになります。

音楽ライターは、このパフォーマンスについて次のようにコメントしています。

NMIXXが「独島は我が領土」を歌う姿は、日本語訳がつけられ、SNSで拡散されました。どんなにかわいい子でも、悪意がある時の顔は見にくい。反日行動への批判の声が殺到したのです。

日本公演発表と炎上の再燃、そして署名活動

2024年11月11日、NMIXXの2025年1月の日本単独コンサート開催が発表されると、先の「独島は我が領土」のパフォーマンスへの批判が再燃。SNS上では、

• 「日本が嫌いなら日本で公演しない方が良い」
• 「日本公演でも『独島は我が領土』を歌うのか？」
• 「デリケートな問題なんだから、軽率に発言すべきではない」

といった批判的なコメントが殺到しました。

事態はさらに深刻化し、オンライン署名サイトChange.orgでは、「NMIXXの日本でのファンコンサート開催に断固反対します」というタイトルの署名活動が開始。11月13日からのわずか3日間で3万件を超える賛同が集まり、その後も署名数は増加し、11月19日には約5万件に達しました。集められた署名は、所属事務所であるJYPエンターテインメントに提出される予定です。

JYPエンターテインメントの沈黙と過去の炎上事例

これら一連の騒動に対し、JYPエンターテインメントは、謝罪や釈明を一切行っていません。この対応に、さらに批判が集中しています。

JYPの沈黙の背景には、過去の炎上事例への対応が影響している可能性があります。過去には、

• **TWICEツウィの台湾国旗事件（2015年）：**TWICEのメンバー、ツウィが台湾国旗を振ったことが中国の一部ファンから猛反発を受け、ツウィ本人が謝罪動画を公開する事態に発展しました。
• **TWICEサナの令和炎上事件（2019年）：**平成最後の日に、日本人メンバーのサナが公式Instagramに「平成生まれとして、平成が終わるのは寂しいけど、平成お疲れ様でした。令和」と投稿。これが韓国の一部ファンから「サナが天皇の即位を祝った」と極端に解釈され、大炎上しました。

これらの事件で、JYPはツウィには謝罪させましたが、サナに関しては沈黙を貫きました。 この対応が、今回のNMIXXへの対応に影響を与えていると考える専門家もいます。

JYPの「炎上無視」戦略：長期的な視点と利益

JYPは、炎上に対して謝罪や釈明をしないという戦略を採っているように見えます。これは、

• 過去の事例から得られた教訓： ツウィの謝罪は、短期的な炎上鎮静化には繋がったものの、長期的に見て必ずしも効果的だったとは言えません。
• 批判を無視することで、長期的に影響が少なくなるという判断： すぐに対応すると、かえって炎上に油を注いでしまう可能性があります。沈黙することで、時間とともに騒動が収まるケースも多いからです。
• アーティストへのダメージの軽減： 過剰な謝罪は、アーティストのメンタルヘルスに悪影響を与える可能性があります。

これらの理由から、JYPは「炎上は無視すれば良い」というスタンスを取っていると推測できます。

NMIXXのメンバーのジニの突然の脱退と謎の対応

2024年10月、NMIXXのメンバーであるジニが突然脱退を発表しました。脱退理由は「個人的な事情」としか発表されておらず、詳細な理由は不明です。 しかし、この脱退劇にもJYPエンターテインメントの対応に多くの疑問の声が上がっています。

JYPは公式SNSからジニに関する投稿を削除するという異例の対応を取りました。これにより、

• ジニの脱退理由の隠蔽疑惑： 真実を隠蔽しようとしているのではないか。
• ジニへの不当な扱い： まるで犯罪者のように扱われているのではないか。

といった憶測が飛び交い、新たな炎上に発展しています。Mnetの公式映像からもジニの姿が消されているなど、徹底的な削除が行われたことから、さらに憶測を呼びました。

NMIXXの日本での人気と今後の展望

NMIXXは、デビュー曲「O.O」が音楽番組で1位を取れなかったことや、デビュー後すぐに多くの女性アイドルグループがデビューした事などから、韓国での人気は必ずしも高いとは言えません。

しかし、その一方で、ダンスや歌唱力といった実力やミックスポップという新しいジャンルを提示していることから、海外、特に日本以外では高い評価を得ているようです。特に海外では実力とビジュアルを兼ね備えたメンバーの人気が高く、日本よりも人気があるようです。

まとめ：JYPの対応とNMIXXの未来

NMIXXを取り巻く騒動は、K-POP業界における芸能事務所の対応、アーティストの権利、そして国際的な問題を複雑に絡み合わせたものです。JYPの「炎上無視」戦略は効果的なのか、はたまた逆効果なのか、今後の展開を見守る必要がありそうです。NMIXXのメンバーは、多くの批判や憶測にさらされながら、今後どう活動していくのでしょうか。彼女たちの今後の活躍、そしてJYPの対応に注目が集まります。 今後のNMIXXの活動に、期待と懸念が入り交じります。

今後の課題

• JYPエンターテインメントは、今回の騒動について、明確な説明と対応を行うべきです。
• NMIXXのメンバーは、今回の騒動を乗り越え、音楽活動に集中できる環境を整える必要があります。
• 日本を含む世界中のファンは、NMIXXの音楽とパフォーマンスを客観的に評価し、公平な視点を持つべきです。

今回の騒動は、K-POPのグローバル化における課題を改めて浮き彫りにしました。 文化の違い、政治的な問題、そして芸能事務所の対応など、多くの要素が複雑に絡み合い、今後のK-POP業界の在り方に影響を与える可能性があります。 この騒動を機に、より健全で透明性の高いK-POP業界が構築されることを期待します。