デザイン初心者が犯しやすい28個のミス!プロが教えるデザインチェックリスト
- 2025-01-15

デザイン初心者が犯しやすい28個のミス!プロが教えるデザインチェックリスト
この記事では、デザイン初心者の方が陥りがちな28個のミスと、それらを回避するための具体的な解決策を解説します。プロのデザイナーが一瞬で見抜いてしまうような細かい点にも触れながら、より洗練されたデザインを作成するためのチェックリストとして活用できます。最後まで読んで、あなたのデザインスキルをレベルアップさせましょう!
はじめに:あなたはココナッツのミスに気づけますか?
突然ですが、以下のバナーに隠された9つの間違いを探してみてください。
(バナー画像をここに挿入)
…見つけられましたか? なかなか難しいですよね。 実は、これらのミスは、デザイン初心者の方が意外と見落としがちな、些細な点なのです。
この動画では、そんなデザインにおける28個のよくあるミスを具体例とともに解説します。 これらのミスを事前にチェックすることで、あなたのデザインのクオリティを飛躍的に向上させることができます。
デザインチェックリスト:28個のよくあるミスとその対策
それでは、早速28個のミスとその対策を見ていきましょう。
1. 全角と半角を混ぜていないか?
文章の中に全角と半角が混在していると、統一感がなくなり、可読性が著しく低下します。 特に英数字、記号、カタカナは表記が乱れやすいので注意が必要です。 これらの表記は必ず統一するようにしましょう。
ポイント: 些細な点ですが、デザイナーは一瞬で気づきます。細部への配慮が、プロの仕事とアマチュアの仕事の差を生みます。
2. 改行位置は正しいか?
改行は文章を分かりやすくするための重要な要素です。単語の途中で改行したり、文章の繋ぎ目部分で改行してしまうと、読みにくくなってしまいます。 なるべく、一つの文章として繋げるように心がけましょう。必要に応じて、文章量を調整し、綺麗に収まるように工夫することも大切です。
特に、「〜ので」「〜のは」「〜によって」などの言葉は、なるべく上の行に入れるようにしましょう。そうすることで、文章の流れがスムーズになり、読みやすさが向上します。
3. 文末の丸や点が行頭にきていないか?
「禁則処理」をご存知でしょうか? 禁則処理とは、行頭や行末に特定の文字や記号がこないように処理することです。句読点が前に来ると、一気に読みにくくなるだけでなく、文章の勢いが途切れてしまいます。必ず禁則処理を行うようにしましょう。
4. 字形調整をしているか?
同じ大きさの文字であっても、文字や記号の種類によって、目視で小さく見えたり、曲がっているように見えたりすることがあります。一つ一つ細かい要素ではありますが、微調整が重要です。
- フォントサイズ: フォントによっては、同じサイズでも小さく見えてしまうものがあります。「2」の数字や「!」マークなどは特に注意が必要です。
- カーニング: 文字詰めは非常に重要です。デザイナーは一つ一つ丁寧に調整しています。必ず見直しましょう。初心者の方は、文字詰めを練習するほどにその重要性が分かります。 (カーニング調整前後の比較画像をここに挿入) 上の画像のように、カーニングの調整だけで、見た目の印象が大きく変わることが分かります。
5. 記号のベースライン
記号の中には、見た目で下がっているものがあります。時間や曜日、電話番号、メールアドレスなどです。これらのベースラインを上げる調整は必須です。
例: アンダーバー(_) 、コロン(:)、セミコロン(;)、ハイフン(-)、半角括弧など。これらの記号は、下にずれて見える傾向があります。必ず調整しましょう。
6. 文字の揃え方
デザインツールが備える「揃え機能」は便利ですが、揃え機能だけで済ませてしまうと、カクカクした印象になってしまいます。目に見えない線を引いたつもりで、本当に合っているかを確認することが重要です。
7. 色を使いすぎていないか?
初心者が陥りがちなのが「色使いすぎ問題」です。たくさんの色を使うと、何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。色は、あまり多用しない方が良いでしょう。
しかし、単純に色数を減らすだけでは、単色系に偏ってしまい、結局何が目立たせたいのか分からなくなってしまう可能性があります。そこで、目立たせたいものには差し色(補助色)を取り入れて、アクセントを付けましょう。ベースカラーとアクセントカラーを使い分けて、色数を抑え、デザインしましょう。
さらに、色の持つ連想させるイメージや心理的効果も考慮しましょう。伝えたい印象から色を選ぶことも有効な手段です。
(色のイメージと心理効果に関する表をここに挿入)
参考: 色についてもっと学びたい方は、ムゥテレさんの動画を強くお勧めします。
8. 色の彩度が高すぎないか?
ハレーションとは、明度差がなく、彩度の高い色を隣り合わせにしたときに、目がチカチカしたり、不快感を与えてしまう現象のことです。
ハレーションを抑えたいときは、どちらかの色の明度を下げるか、間に無彩色を入れてコントラストを調整することが有効です。ハレーションカラーは、うまく使えば、良い意味で違和感があり、人の目を引くこともできます。しかし、そのバランスが最初は難しいかもしれません。数日置いてから改めて見直したり、他の人からフィードバックをもらったりするなどして、違和感に気づけるようにしましょう。
9. 薄すぎる色を背景色にしていないか?
Webデザインにおいて、背景色を薄すぎる色にしてしまうと、デバイスによって見え方が異なり、色が飛んでしまうことがあります。特にセクションの区切りや枠線などは注意が必要です。
薄すぎる色を背景色として使わない、またはデバイスによって見え方がどうなっているかを確認しましょう。
10. 赤字で人名を書きていないか?
赤字で人名を書くことは、戦時中の赤紙を連想させたり、嫌悪感を抱かせたりするといった様々な解釈があります。個人的な感覚によるところもありますが、念のため避ける意味でも、基本的には赤い文字で人の名前や住所を書くことは避けましょう。
11. 揃え機能に頼りすぎていないか?
デザインソフトの揃え機能を使って位置を揃えても、数値上は正しくても、見た目で少しずれてしまうことがあります。画面の中心に配置しているつもりでも、実際は少しずれていることがよくあります。見た目を最終的に調整することが必要です。
- 重心: まずは重心を揃えましょう。例えば、再生ボタンなどは、揃え機能で中心に設定しても、左に寄って見える場合があります。位置を調整して重心を揃える必要があります。
- 文字自体が持つ空間: 句点の丸などは、元々は右側に余白を持つため、テキストボックスをそのまま揃えると左に少しずれてしまいます。視覚的な印象にも影響するので、目で見て調整しましょう。
Illustratorでの調整方法: Illustratorのプレビュー境界線を使用することで、簡単に余白を調整できます。テキストを選択した状態で、パスのオブジェクトのアウトラインを選択し、揃えから「プレビュー境界線を使用」を選択すれば、簡単に調整できます。
12. 写真のクオリティに問題はないか?
デザインをする段階から意識しておくべき重要なポイントです。フリー素材を選ぶ際にも使えると思いますので、知っておくと良いでしょう。
ピントがずれている、ブレている、画質が悪い…などの場合は、いくらデザインで頑張ってもどうにもなりません。潔く諦めて、別の素材を使うか、撮り直しましょう。写真を見た人がどう感じるのかを想像しながら、写真選定やデザインをしましょう。
13. 首切り、櫛刺し、目刺し、関節切りをしていないか?
名前からして怖い響きですが、人物写真においては避けるべき構成と言われています。見た人に不自然な印象や違和感を与えてしまうため、避けましょう。
(首切り、櫛刺し、目刺し、関節切りの例を画像で示す)
首や手首、足首などの関節部分にはモチーフを置かないように注意しましょう。
14. 余計なものが写り込んでいないか?
余計なものが写り込んでいると、情報量が多すぎて、注目させたいところに目がいかなくなってしまいます。不要なものは片付けるようにしましょう。後から消すこともできますが、少し手間なので、事前に不要なものは片付けておきましょう。写真が傾いていたら、水平にすることも忘れずに。
15. ロゴや商標、キャラクターが写り込んでいないか?
商標登録されたロゴやキャラクターを広告で使用する場合、使用許可が必要になる場合があります。そのようなものが写り込まないように写真の構成を調整したり、写り込んでしまった場合は判別できないくらいぼかしたりする必要があります。レタッチ処理は面倒なので、撮影前から注意しましょう。
16. 左右反転していないか?
デザインをしていると、バランスや位置の都合上、左右反転したくなることがあります。しかし、基本的に避けた方が良いです。特に人の顔は左右非対称なので、ホクロの位置が逆になったり、実在する人物とは少し違う雰囲気になってしまったりします。スーツやシャツ、着物の合わせの方向なども考慮しましょう。
(左右反転による問題点の例を画像で示す)
例えば、スーツの襟が反転していたり、結婚指輪が反転していたり、有名な風景だと違和感があったりします。基本的には、写真を反転せずに使用することをお勧めします。
17. ルールや文化を守っているか?
いよいよ半分です。ついてこれていますか?私も喉が渇いていますが、引き続き頑張りましょう!
スーツや着物の合わせの向き以外にも、文化的に守るべきルールがあります。例えば日本では、ご飯と汁物の配置など、正しい向きといったものがあります。写真撮影や写真選定の際は、特定の文化のルールが正しく反映されているか確認しましょう。
18. 文字がしっかり読めているか?
写真の文字を重ねることはよくあると思いますが、可読性が下がる場合は、必要に応じて調整することが重要です。初心者がやりがちなのが、文字が微妙に読めないというケースです。きちんと文字が読めるかを確認しましょう。
工夫の方法:
- 背景にフィルターをかける
- 背景をぼかす
- 文字にドロップシャドウをつける
(ドロップシャドウの付け方の解説と画像例をここに挿入)
ドロップシャドウの付け方は、以前ブログでご紹介していますので、そちらをご覧ください。
19. 影の位置が揃っているか?
要素ごとに影の位置がバラバラだと、違和感があります。必ず影の位置を揃えることを意識しましょう。基本的には、左上か真上に設定されることが多いです。写真を使ったデザインの場合、影をつけることでよりリアルな仕上がりになります。
20. 角丸の比率が合っているか?
角丸の図形を2重に囲む場合、外側と内側を同じ丸みにしてしまうと、Rが綺麗に揃いません。内側のRは小さく調整しましょう。考え方としては、外側の角丸は内側の角丸とその間の余白を足したものと考えて、調整すると良いです。これは見落としがちなポイントなので、少し覚えておくと良いでしょう。
21. 線の幅は合っているか?
罫線や、同じサイズで使用しているアイコンの線の太さを変えるのは避けましょう。アイコンの線の太さがバラバラだと、デザインへの違和感を増す原因となるので、基本的に線の太さは統一するのがベターです。
22. パターンのトリミング位置が揃っているか?
デザインパターンなどをトリミングする際は、中途半端な位置で切れていないか確認しましょう。
(中途半端なトリミングと適切なトリミングの比較画像をここに挿入)
例えば、ドットパターンなど、中心で切れているわけではなく、少しだけ丸の先っぽが見えているものがあります。パターンの中心軸でトリミングすると、見た目がスッキリ綺麗になります。
23. 破線の重心が揃っているか?
意外とよくあるのが、破線の重心が少しずれていることです。これは見落としがちですが、デザイナーは一瞬で見抜いてしまうポイントです。
24. 英語のスペルは間違っていないか?
記憶を頼りに英語を入力すると、スペルミスをすることがあります。英語のスペルを入力する際は、記憶がないくらいに思って、事前に信頼できる辞書やソースからコピー&ペーストしましょう。英語のスペルミスは気づきにくいので、最初から間違えないことが重要です。
25. 人名、名称、社名が間違っていないか?
特にクライアントワークで人名や社名を間違えると、致命的なミスとなります。お客様から情報をもらっている場合は、コピー&ペーストでそのまま情報を写しましょう。
26. 実際の見え方を確認したか?
アイキャッチやバナーを作成した際に、同じ環境で同じように表示されるか確認しましょう。実際に見て初めて気づくこともあります。よくあるのが、タグが付くことによって見えるべきものが見えなくなるパターンです。YouTubeのサムネイルなども、右下の分数マークによって隠れてしまうことがあります。必ず一度見てみましょう。
Photoshopのコツ:Photoshopでは、キャンバスの背景色を変えることができます。この機能を活用して、デザインが実際に公開される環境と同じような色に設定してデザインすると、同様の見え方に近づけることができます。
(Photoshopでの背景色変更の手順を画像付きで説明)
背景色の変更を行うことで、より仕上がりのイメージが湧きやすい状態になります。
27. 赤い十字マークを使っていないか?
ここからは「気をつけたいルール」ではなく「絶対にやってはいけない」ルールです。病院や救急箱などの医療のイメージとして使われる赤い十字マークは、使用が認められている機関があり、それ以外の機関が使用することは法律で禁止されています。赤い色の警告灯の十字マークなどもNGなので、自分のデザインに入っていないか確認しましょう。
28. 宗教や政治的なシンボルに該当するマークが入っていないか?
デザインによっては、政治的な意味や差別的な要素が含まれてしまう場合があります。デザイナーが意図しない意味で捉えられてしまう可能性もあるので、元のシンボルの意味や生まれた背景を知っておくことが重要です。
29. フォントの利用規約を守っているか?
フリーフォントを使用する際は、必ず利用規約を確認しましょう。「フリーフォントだから使っていい」と思っていても、商用利用OKのものと、個人利用のみOKのものなど、様々な種類があります。規約を無視して使用すると、著作権侵害などになってしまうので注意が必要です。フリー素材だから大丈夫と思って使っても、実はダメだったということがないように、必ず使用前に確認しましょう。
30. 企業ロゴを勝手に使っていないか?
企業ロゴを使用する際は、基本的に許可が必要です。許可を得た後は、企業が発表しているようなロゴのガイドラインがあると思うので、それに沿って使用しましょう。多くの場合、最小サイズや余白などが規定されていると思います。
特に注意したいポイント:
- スマートフォンで表示したときに、ロゴが指定の最小サイズを下回っていないか
- ロゴ周りの十分な余白が確保されているか
- 適切なカラーモードになっているか(印刷物はCMYK、Web用はRGB)
企業ロゴの使い方というのは非常に繊細な部分なので、ロゴを使うときは必ず規約を確認しましょう。
まとめ:デザインチェックで高品質な作品を!
この記事で紹介した28個のチェックポイントを参考に、あなたのデザインのクオリティをさらに高めていきましょう。一つずつ丁寧に確認することで、プロのデザイナーも納得するような、洗練されたデザイン作品が作れるはずです。 そして、今回の動画を参考に、自身のデザインがルールを守っているか改めてチェックしてみてください。 この動画が皆さんのデザインスキルの向上に役立つことを願っています!