コーデックス・セラフィニアヌス:謎めいた異世界への旅 - 12年間の歳月をかけた異形の書物
- 2024-12-31
コーデックス・セラフィニアヌス:謎めいた異世界への旅 - 12年間の歳月をかけた異形の書物
はじめに:不思議な夢と謎の書物
皆さん、こんにちは。ゆっくり霊夢です。「ゆっくり魔理沙だぜ!」最近疲れているのか、よく夢を見るのよね。それは大変だな。「どんな夢なんだ?」 ええ、気づいたら知らない町にいて…見たことないはずなのに、どこか見覚えのある場所なの。そして、奇妙な車や人間がそこら中にいて…「霊夢、異世界って知ってるか?あのドラゴンや魔法使いがいる…そんな感じだ。」
異世界は私たちの想像が作り出した架空の世界、というのが一般的な考えだ。だが、もしそれが間違っていて、本当にその世界が存在するなら…ワクワクするわね!今日はそう思わせてくれるような本、『コーデックス・セラフィニアヌス』を紹介するぜ!
12年間の歳月と解読不可能な文字:コーデックス・セラフィニアヌスとは?
一体どんな本なのかしら?早速教えてちょうだい。「この本は、イタリアの建築家で芸術家のルイージ・セラフィーニが、なんと12年もかけて完成させたものなんだ。」 へえ!そんな長期間で作られたものなのね。きっと良い本だから読んでみたいわ。「無理だぜ!」 え? なぜならこの本は、意味不明なアルファベットと図版で書かれていて、解読不可能だからだ。「どういうことなの?本じゃないってことじゃない?」少なくとも、私たちの世界の人間にとってはな。つまりどういう意味?「実を言うとこの本は、異世界人のための百科事典なんだぜ!」 ええ!だから意味不明な文章なわけなのね。「そうだ。未知の世界の言語で書かれた本ってわけだぜ。」言語はわからないって事だけど、さっき図版とも言ってたわよね。「ああ、文字は読めなくとも図版や挿絵によって、その不思議な世界を覗き見ることができるぜ!」 楽しみだわ!それでは早速見ていこう。
不可思議な植物と動物の世界:第1章と第2章
この本は約360ページにわたり、その世界の生態系や技術、文化、食生活について記してあるぜ。「全11章に分けられたコーデックスは、第1章として世界の植物について触れている。」 チューリップとかかしら?「ああ、これを見てほしい。」 ええ!?気味が悪い…「その他にも明らかにこの世のものではないような奇妙な花や木が挿絵によって描かれているぜ。」 見慣れない植物ばかりね。木から梯子の様な枝が生えていたり、椅子のように成長する植物などもある。「私たちの世界の人からしたら驚くようなものばかりね。」そうだ。しかしまだまだ奇妙な世界は序の口だぜ。「第2章は動物について触れているんだ。」どんな動物がいるの?「こちらもかなり奇妙な動物たちが勢揃いで、例えば、足が車輪になっている馬、頭から直接足が生えている鶏など、私たちの世界では考えられない奇怪な生物たちが描かれているぜ。」まるでファンタジーね!個人的には好きなのがこの「マトロヨシカバード」だぜ!あ、この生き物たちって名前がついていたの?「いや、今適当につけた。」それにしてもすごい生態をしているわね。「これが何のための生物なのか、もし文字が解読できるなら読んでみたいぜ!」その他にも、2匹で水面から顔出し、人の目のような何かに擬態する魚、上半身と下半身が紐のようなもので繋がっているカバなど、知っているようで知らない不思議な生物が数多く描かれている。「彼らがどんな生活をしているのか想像するだけでも楽しいわ。」
理解不能な生物と人工的な存在:第3章
ここからさらに理解不能な内容になっていくぜ。「第3章は、動物と植物とは独立した謎の二足歩行の生物について記してあるぜ。」 な、何なのよこれは!移動しやすい足がついていたり、よく見ると乗り物やボタンがついていたりするんだ。「人工的な何かかしら?」「ああ、これはおそらく人間のような存在によって意図的に作り出された生物で、その存在を便利にするために存在しているのでないかと言われているんだ。」私たちの世界で言うエイリアンみたいなものね。「あ、そう言えば確かにこの本が存在しているってことは、私たち人間のような知的生物がいるってことよね。」ああ、そうだな。次の章からは、その人間の文化や生活、技術について迫っていくぜ。「と言いたいところだが、第4章はあまり解説することがないんだ。」え?なんでなの?「理由は、あまりにも理解不能すぎるからだぜ!」これまで意味不明だったのに。「この章は、私たちの世界の物理学や化学に相当する分野なんだけど、これがまず理解不能なんだぜ。」確かに、ただでさえ文字が読めないのに、こんな難しい現象とかを説明されると理解できるはずがないわね。「ああ、だからこの異世界がどのような物理法則に従って動いているかはわからないままなんだ。」でも、一緒ってことはなさそうね。だってあんなおかしい生き物たちがいるもの。「そうだな。もしかしたら、この異世界は過去の私たちの地球がある世界から分岐したパラレルワールドなのかもしれないな。」
技術と文明、そして歴史:第5章〜第7章
続いて第5章だぜ。「第5章は人間が使う機械や乗り物について触れている。」ついに文明的なものが出てきたわね。「まず一つがこれだな。」当然ながら意味がわからないわね。「ああ、人間一人が乗れるスペースに、我々からしたらガラクタにしか見えない様々なものが乗っているな。」異世界人に怒られても知らないわよ。「他にもこんなものもあるぜ!」右上に奇妙な乗り物があるわ。左は工場用の機械、右は虫を捕まえるための機械のようだな。「面白いわね!」「霊夢、これは何だと思う?」あ、これは何となく予想できるかもしれないわ。「だよな。私はこれは人工的に雨を降らせることができる機械だと予想するぜ。」二重凸も、そしてプロペラのようなものがあるものね。「これは珍しく分かりやすいんじゃないかしら?」現実世界と同じく向こうの世界でも様々な機械が文明を支えていると思うとワクワクするな。「興味が湧いてくるぜ!」続いては第6章だ。「第6章は様々な人文科学の研究がなされているようだ。」さらに、生物、生、各種の住民、植物の生態の例や人工的に直接食用された道具など、より前の章の内容を深堀りしたような形になっているぜ。「これを見てくれ。」ギャア!蓮池!って思ったらなんでワニになるのよ。「これは異世界の人間の生生活について記したものであるが、なぜか途中でワニに擬態するんだ。」まあ、これが異世界流のイチャイチャなんだぜ。「いくらなんでもワニにはなりたくないわ!」続いてはこれだ。「なんかあまり近代的な暮らしではなさそうね。」これはおそらくその土地の原住民族だぜ。「この世界にも原住民のような存在がいるようだなぁ。」すごい様々な種類の原住民がいるのね。「それぞれの住居も個性が合って面白いわ。」住民はしっかり保護されているのか気になる所だな。「こんなのもある。」一人サッカーしてる偏人がいるわよ。「主に歯磨きの健康に関わる内容のようだな。」現実世界で言うコンタクトやマウスピースのようなものだと思うぜ。「特に歯に関しては、歯磨き粉を使い分けたり、歯に装飾を施したりしていることから、この世界の人々は歯を大切にする文化を持っているかもしれないぜ。」結局、サッカーは本当に意味不明ね。「第7章に移るぜ!第7章はついに歴史だ!ついに世界についての謎が…」って肝心の文字がわからないんじゃダメね。「どれくらい重要な歴史なのかすらわからないからな。」見たところ、生物年代と歴史的に重要なシーン、戦争の縮図などが示されているぜ。「あ、世界の異人伝にありそうなページ!左下にはピアノのようなものがあるな。これは文化面での異人のようだなぁ。上は肖像画があることから、おそらく政治面での異人なんじゃないだろうか?右はなんとなく戦争の歴史って事がわかるわね。」そうだな。「結局異世界でも争いというものがなくなる、ということはなさそうだな。」何か悲しくなるわね。「ちなみに第8章も似たような内容で、コーデックスを記述する異世界の初期体系の歴史について書かれているぜ。」そこまで書かれてるんだ。「そりゃ完成に12年もかかるわね。」大変だな。「次は第9章だぜ!」
食文化とファッション、そして娯楽:第9章〜第10章
第9章は、食物や食事の方法、及び衣服などが主な内容だな。「異世界人はどんなファッションをしているのか気になるわね!」そうだな。「こういうファッションをしているぜ!」結構奇妙な冒険に出てきそうな服ね。「なかなか奇抜でいいと思うわ。」こんな重厚感ある服もあるな。「もしかしたら正装なのかもしれないわね。」こちらは食べ物だ。「見覚えのある食べ物ばかりだけど、やっぱり何か変ね!」食事のマナーについての記述もあるぜ。「パスタを手で掴んで食べているのかな?」さらにコンセントのようなものがついているな。「なんだろうな。」下の王子さんは一体何をやっているのかしら?う~ん。「まあそういう文化だ、としか言えないぜ!」残すところあと2章。「第10章はカードゲームやスポーツなどの娯楽について示されている。」あ、オリンピックの聖火リレーみたいなものがあるわ。「ああ、これはスポーツの祭典の開会式だと予想できるぜ。」下にはサッカーボールのようなものも見えるな。「これは一体何のスポーツなのかしら?私たちからしたら何かの儀式にしか見えないわ。」この人たちの頭に落ちたらただじゃ済まなさそうだしな。「他にもこんなのがる。」ひえー!ワニが放出されているわ。「玉を投げる競技であることと、赤チームと青チームに分かれて競うスポーツである、ということがかろうじてわかるな。」負けたらそのままワニのエサとか…絶対嫌だな。
異世界の都市風景:第11章
最後の第11章は建築だな。「ご覧のように様々な街並を見る事ができる。」今までも奇妙な物を見てきたけど、これは奇妙ながらもうつ美しいわね。「融合した巨大な建造物だ。港のような役割を果たすのだろうか?」これはダムだな。「あちらの世界の住民も水を重要な資源と捉えていることには変わりないようだ。」見て!この町!橋と一体化しているわ。「そうだな。夜は明かりが灯ってとても幻想的な街並みになっているぜ!」すごい綺麗だわ。「これまでの章とは違って少し行ってみたいと思えるわね。」ああ、文化や考え方、生活は違えど、きっとこの世界の人達も幸せに毎日を送っていると思うぜ。
まとめ:コーデックス・セラフィニアヌスへの誘い
いかがだっただろうか?このコーデックス・セラフィニアヌスは、1978年に完成してから今もなお多くの人に愛されている奇書だ。この本は長年絶版になっていたが、2006年、イタリアで改訂版が発表された。「興味が湧いてきたわ!いくらなの?」Amazonで1万5000円程で売っているぜ。「ま、まあもし余裕のある人は買って読んでみてほしいわ。でも実際凄く見入ってしまったし、興味深く考察も捗るこの一冊、持っておいても損はなさそうね!」そうだな。以上で紹介を終えるぜ!それでは、ご視聴ありがとうございました!