ブロックチェーンエアドロップ参加時の注意点とよくあるミス!資産を失わないための対策を徹底解説
- 2025-02-12

ブロックチェーンエアドロップ参加時の注意点とよくあるミス!資産を失わないための対策を徹底解説
はじめに:エアドロップ参加におけるリスクと注意点
皆さん、こんにちは!フィンテック仮想通貨情報チャンネルの山口です。今回は、ブロックチェーンのエアドロップ活動における基本的な注意点、そしてよくあるミスについて解説します。ご自身の行動によって資産を失う可能性もあるため、この動画では注意喚起として重要なポイントをお伝えします。
以前、Abstruct Chainのメインネットリリースに関する動画で、DAppsの使い方を紹介しましたが、その動画を見た後、ミスを犯してしまった方がいらっしゃいます。同じ過ちを繰り返さないよう、特に初心者の方には、この動画を最初から最後まで必ず見ていただきたいです。
エアドロップ活動で気を付けるべき2つのこと
エアドロップ活動に参加するにあたって、特に注意していただきたい点が2つあります。
- 怪しいリンクを踏まないこと
- 自宅のインターネット環境以外では行わないこと
特に、自宅のWi-Fi環境以外、例えばカフェなどのフリーWi-Fiや空港のWi-Fiなどでは、ハッキングのリスクが高いため、絶対に接続しないでください。海外の空港Wi-Fiはもちろん、日本の空港Wi-Fiでも同様の危険性があります。セキュリティを確保するために、自身の携帯電話のテザリング接続などを利用することを強く推奨します。
よくあるミス:トークンの誤送金(ゴックス)
もう1つ、注意したいのは、ご自身のミスによって資金を失ってしまうことです。これは「ゴックス」と呼ばれる現象で、特にDeFiが流行した頃には多く発生していました。
例えば、Solanaチェーン対応のUSDTを、Ethereumチェーンに直接送金しようとすると、ゴックスしてしまいます。SolanaチェーンからEthereumチェーンに送金するには、一度ブリッジという機能を使ってトークンを移動させる必要があります。Ethereumチェーンで送金すればゴックスは防げますが、直接送ってしまうと、SolanaチェーンのアドレスとEthereumチェーンのアドレスが違うため、資金を失ってしまいます。
以前のAbstruct Chainに関する動画でもゴックスについて触れましたが、それとは別のミスを犯してしまった方がいるため、改めて注意喚起としてこの動画を作成しました。
視聴者からの質問と具体的な事例
視聴者の方から、以下のような質問が届いています。
いつも見ています。すみません、別でやられているフィンテック仮想通貨チャンネルのLINEにて、ATCのキーワードで送られてきたURLに記載のジャンパーにあらかじめ入っていた以下のアドレスに、2384.0681POLを送ってしまいました。このPOLというのがAbstruct Chainで全く話していないので何のトークンかわからないのですが、このアドレスに送ってしまったとのこと。大変お手数ですが、送り返してもらうことは可能でしょうか。ガス代は引いてもらって結構です。こちらのウォレットアドレスは以下です。
この方は、Abstruct Chainのブリッジを行うためのURLに記載されていたアドレスに、誤って送金してしまいました。このアドレスは、私のウォレットアドレスではありません。
ウォレットアドレスとコントラクトアドレスの違い
私は、キーワードで自分のアドレスを記載することは一切ありません。誤送金があった場合は、きちんと返金しますが、このケースのアドレスはブリッジで生成されるコントラクトアドレスです。ウォレットアドレスとコントラクトアドレスは違います。
このURLを開くと、EthereumチェーンからAbstruct Chainにブリッジしやすいよう、ジャンパーというブリッジサイトへのリンクになっています。これはDEX(分散型取引所)になっており、ユーザーはFrom Ethereum、To Abstruct Chainと自分で選択しなくてもよくなっています。
具体的に見てみましょう。 この方の送金先アドレスは0xC19…7D8
で終わるコントラクトアドレスでした。このアドレスに送金してしまうと、資産を取り戻すことはほぼ不可能です。
ウォレットアドレスとコントラクトアドレスを分かりやすく説明します。
ウォレットアドレスは、個人が資産を管理、送受信するためのアドレスです。コントラクトアドレスは、スマートコントラクトがデプロイされたアドレスで、自動的な取引処理やルールを実行できます。例えば、ERC20、ERC721など、DeFiプロトコル、NFTマーケットプレイスなどで使用されます。
スマートコントラクトをブロックチェーン上にデプロイする際に、自動的に割り当てられるアドレスがコントラクトアドレスです。ウォレットアドレスとは全く別物で、誰も管理していないアドレスです。コントラクトアドレスに送金してしまうと、ブロックチェーン内で行き場のないトークンとなり、基本的には誰にも受け取り手がいないため、取り戻すことはできません。
これは、途中で切れているレインボーブリッジに猛スピードで突っ込んだようなものです。車が海に落ちてしまうのと同じです。
ChatGPTにウォレットアドレスとコントラクトアドレスの違いを尋ねたところ、以下のような回答を得ました。
- コントラクトアドレス: スマートコントラクトがデプロイされたアドレス。自動的な取引処理やルールを実行できる。例:ERC20、ERC721、DeFiプロトコル、NFTマーケットプレイス。生成方法は、スマートコントラクトをブロックチェーン上にデプロイする際に自動的に割り当てられる。
- ウォレットアドレス: 個人または組織が資産を管理、送受信するためのアドレス。ETHやBTCなどのトークンを保管、送受信できる。生成方法は、個人がウォレット(MetaMask、Trust Walletなど)を作成すると、自分専用のアドレスが生成される。ユーザーが秘密鍵を持っているため、自分で制御可能。
ウォレットアドレスとコントラクトアドレスは非常に似ていますが、間違えると資産を失う可能性があります。Ethereumチェーン上のUSDTコントラクトアドレスは、0x
から始まり7
で終わりますが、ウォレットアドレスも0x
から始まり、EF
で終わるなど、似ているのです。
具体的な注意点と対策
重要なポイント:
- テストネット送金で試すこと: 本番環境で送金する前に、テストネットを使って送金プロセスを確認しましょう。
- ネットワークの互換性を確認すること: トークンを送る際、送受信するネットワークが互換性があることを確認しましょう。
- コントラクトアドレスとウォレットアドレスの違いを理解すること: この違いを理解することで、誤送金や資産の損失を防げます。
具体例: Binance Smart ChainのトークンをEthereumウォレットに送ると、アクセスできなくなることがあります。
まとめ:安全なエアドロップ参加のために
コントラクトアドレスはスマートコントラクトが動作するプログラム的なアドレス、ウォレットアドレスはユーザーが資産を管理、送受信するためのアドレスです。この違いを理解しておけば、誤送金や資産の損失を防げます。
エアドロップ情報は日々更新されるため、日々のタスクよりも安全な参加方法を学ぶことが重要です。特に、初心者の方は、勉強会に参加することをお勧めします。この動画の概要欄にLINE登録へのリンクがあります。登録して勉強会のお知らせを受け取ってください。毎週初心者向けの勉強会を開催しています(私が開催しているわけではありませんが、Zoomを使った勉強会です)。Ethereum、Arbitrum、Optimism、Solana、Binance Smart Chainなど、様々なチェーンがあるので、初心者の方は混乱しやすいでしょう。だからこそ、勉強会でしっかり知識を身につけましょう。
今回、質問をくれた方には、残念ながら送金されたPOLトークンを取り戻すことはできません。それは、コントラクトアドレスへの送金であり、私のアドレスではなかったからです。私は、キーワードでリンクやトークンのコントラクトアドレスは送りますが、自分のウォレットアドレスは送りません。リファラルリンクなどでウォレットアドレスが出てしまう場合は、短縮リンクとして送ります。
もし、誰かが同様のミスをしてしまっても、同じことが言えます。しっかり勉強して、安全にエアドロップに参加しましょう。
最後に:自己責任とリスク管理
自分でゴックスしてしまった場合、資産を取り戻すのは非常に難しく、ほぼ不可能だと考えた方がいいでしょう。ブロックチェーンは分散型金融であり、管理者がいないため、銀行のように問い合わせ先がありません。
重要なのは自己責任とリスク管理です。少額から始め、テストネットでの送金などを試してから、本番環境で取引しましょう。自信がない場合は、触らない方が賢明です。
この動画が、皆様のブロックチェーンエアドロップ活動の安全な参加に役立つことを願っています。最後までご視聴いただきありがとうございました。