ビットコインETF承認までの道のり:2024年3月が本当の勝負? 最新情報と市場分析
- 2025-01-20

ビットコインETF承認までの道のり:欧州と米国の違い、そして2024年の展望
最近、ビットコインETF(上場投資信託)の承認に関するニュースが飛び交っていますが、その多くは誤解に基づいています。この記事では、最新の情報を元に、欧州と米国の状況、そして今後のタイムラインを詳細に解説します。さらに、ビットコイン価格の現状と今後の見通しについても触れていきます。
欧州でのビットコインETF承認:本当に重要なニュース?
先日、欧州初のビットコイン現物ETFがアムステルダムで上場するというニュースが伝えられました。しかし、これは本当に画期的なニュースなのでしょうか? 結論から言うと、それほど重要ではありません。
なぜなら、このETFは2021年10月にすでに承認されていたものだからです。Trakobi Asset Managementが発行したこのETFは、英国クラウン島で承認され、「世界初のティア1ビットコインETFファンド」と謳われていました。しかし、その後、上場が何度も延期されてきました。今回、発表されたのは、ビットコイン現物ETFへの期待が高まっている今、改めて注目を集めようという意図が強く感じられます。つまり、市場の盛り上がりに乗じて投資家を集め、企業の知名度を上げようという戦略的な動きと言えるでしょう。
欧州と米国のETF事情:規制の違いがカギ
この欧州の事例で最も興味深い点は、欧州と米国のETF市場における規制の違いです。米国では、SEC(証券取引委員会)がビットコイン現物ETFの承認に慎重な姿勢を見せている一方、欧州はこれまで、ビットコインを原資産とする取引所取引商品(ETP)の承認に比較的寛容でした。
- ETF(Exchange Traded Fund): 規制当局によって承認され、規制された運用会社によって監督されます。運用会社は全ての活動を報告し、定期的に規制当局に報告します。投資家の保護と透明性が高いのが特徴です。
- ETN(Exchange Traded Note): ETFのような投資家の保護レベルを提供する主体が存在しない点が異なります。透明性や監査、投資家の保護の観点から、ETFと比べて劣ると言えます。
- ETP (Exchange Traded Product): ETFとETNの両方を包括する、より広い分類です。
この欧州で上場したETFは、現物ビットコインを裏付け資産として保有するという点では、米国で期待されているビットコイン現物ETFと同じです。しかし、欧州では、単一の資産(ビットコインのみ)のみを保有するETFは、UCITS規制というEU全体の証券市場規制によって禁止されています。そのため、欧州ではビットコインのみを保有する商品は、ETP(Exchange Traded Product)として分類され、ETNとして市場に出回っています。
欧州市場にすでに存在する現物ビットコインETP
既に欧州市場には、現物ビットコインを100%裏付けとしたETPが数多く存在しています。例えば、CoinShares Physical Bitcoin ETPはその代表的な例です。彼らの公式ウェブサイトには、1BTCにつき1BTCの現物ビットコインを保有していることが明記されています。さらに、NomuraとLedgerとの共同管理体制により、高いセキュリティと透明性が確保され、第三者機関による監査も定期的に実施されています。
これらのETPはすでに数ヶ月前から取引されており、数億ユーロ規模の資産を運用しています。つまり、欧州では、米国で期待されているものと同様のビットコイン投資商品がすでに存在しているのです。
米国でのビットコインETF承認:タイムラインと今後の展望
米国では、SECによるビットコイン現物ETFの承認がいつになるのか、多くの関心が寄せられています。TwitterなどのSNSでは、日々の噂や憶測が飛び交っていますが、実際にはどうなのでしょうか?
SECの承認プロセスと過去の事例
SECは、ビットコインETFの申請に対して、45日以内に回答する義務を負っていますが、これはハードデッドラインではありません。過去の事例を見ると、承認または拒否までに240日かかるケースもあったのです。
過去の拒否事例と240日のデッドライン
2021年にSECがビットコイン現物ETFを拒否した申請を分析すると、そのほとんどが約240日後に決定が下されています。
申請者 | 申請日 | 拒否日 | 期間 (日) |
---|---|---|---|
VanEck | 242 | ||
WisdomTree | 236 | ||
… | … | … | … |
重要な申請者とタイムライン
現在、米国でビットコインETFの承認申請を行っている企業の中で、特に注目すべきは次の3社です。
- BlackRock: 資産運用規模が世界最大級。SECへのETF申請承認率が非常に高く、575件の承認に対して拒否はわずか1件のみ。
- Invesco: 世界的大手資産運用会社。
- Fidelity: 世界的に有名な金融機関。
これらの企業は、伝統的な金融市場で実績を積み重ねてきたプレイヤーであり、SECとの関係も深く、承認の可能性が高いと予想されます。
これらの企業の申請に対するSECの最終決定期限は、次の通りです。
- Ark 21Shares Bitcoin ETF: 2024年1月10日(45日から240日の延長期間を含む)
- Grayscale Bitcoin Trust (GBTC) への転換: 8月15日(裁判での判断が下される予定)
- BlackRock、Invesco、その他の大手企業: 2024年3月14日〜19日頃(45日から240日の延長期間を含む)
特にGrayscaleのGBTCのETF転換については、SECが拒否したことに対する訴訟が現在進行中であり、この裁判の判決が今後のETF承認の大きな転換点となる可能性があります。しかし、Grayscaleは過去に問題を抱えており、訴訟に勝つ可能性は低いと予想されます。
ビットコイン価格の現状と今後の予想
欧州でのETF承認発表後も、ビットコインの価格は大きな動きを見せていません。これは、市場の参加者たちが米国のSECの決定を待っていることを示唆しています。
テクニカル分析によると、ビットコインは現在、重要なサポートラインに近付いており、RSI(相対力指数)では弱気相場が継続している可能性を示唆する「弱気ダイバージェンス」が確認されています。
- 28,000ドル〜29,000ドル: 直近の買いゾーン
- 32,000ドル: 重要な抵抗ライン
短期的な価格変動は予測困難ですが、25,000ドルを再び下回る可能性も否定できません。
結論:2024年3月が重要な局面
現時点での結論として、欧州でのビットコイン現物ETFの上場は、市場に大きなインパクトを与えるものではありません。真に重要なのは、米国のSECがBlackRockなどの大手企業の申請を承認するかどうかです。
SECの最終決定期限は、2024年3月頃と予想されます。それまでに、いくつかの期限が設けられていますが、過去に240日間の延長が行われたケースが多いため、最終決定までは依然として不確実性が残ります。
私自身の予想としては、BlackRockの申請が2024年3月に承認される可能性が高いと考えています。その一方、他の申請は拒否される可能性があります。それまでは市場はもみ合い状態が続く可能性が高く、新たなネガティブなニュースも出てくる可能性があるでしょう。
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免責事項: 本記事は個人的な意見に基づくものであり、投資アドバイスではありません。投資は自己責任で行ってください。