DeepSeek、Grok、Crawl4AIを使った無料AIウェブスクレイパー構築ガイド
- 2025-02-14

DeepSeek、Grok、Crawl4AIを使った無料AIウェブスクレイパー構築ガイド
はじめに:高需要なウェブスクレイピングスキルを無料で習得しよう!
皆さん、こんにちは!この記事では、DeepSeek、Grok、そしてCrawl4AIを用いて、完全に無料であらゆるウェブサイトから情報をスクレイピングする方法をステップバイステップで解説します。
数十人のAI開発者や企業と話した結果、ウェブスクレイピングは企業が最も求めるスキルの一つであると断言できます。この機会に、ウェブスクレイピングをマスターし、キャリアアップを目指しましょう!
この記事では、具体的なコード例を交えながら、AIウェブスクレイパーの構築方法を詳しく解説します。さらに、ソースコードは完全に無料で提供しますので、ご自身のプロジェクトにもすぐに活用できます。
ウェブスクレイピングに必要な3つのツール
AIウェブスクレイパーを構築するために、以下の3つのツールを使用します。これらは、堅牢な基盤を築くための必須ツールです。
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Crawl4AI: オープンソースライブラリで、ウェブサイトのスクレイピングを非常に簡単にします。スクレイピングしたコンテンツをLLM(大規模言語モデル)に渡して、様々な処理をさせることができます。本記事では、ウェブサイトからリード(見込み顧客情報)を抽出する例を紹介します。豊富なサンプルコードも提供されているので、理解しやすいです。
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DeepSeek R1: 近年インターネット上で注目を集めているReasoning Modelです。OpenAIの001モデルと同等の知能を持ち、驚くほど高速かつ安価に実行できます(約20倍安い)。DeepSeek R1の大きな特徴は、人間のように思考する過程を示してくれる点です。段階的に推論し、「〇〇をすべきだ」「これも考慮すべきだ」といった過程を可視化することで、結果への理解を深めます。
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Grok: AIモデルの実行に特化したAIチップを多数保有するサービスです。Llama 3、DeepSeekなど、様々なモデルを実行できます。無料Tierも用意されており、DeepSeek R1を高速かつ無料で実行できます。
ウェブスクレイパー構築のシナリオ:結婚式の撮影事業者への支援
まずは、具体的な例を通してウェブスクレイパーの構築方法を理解しましょう。
今回は、新しく町に移り住んだ結婚式のフォトグラファーを支援することを想定します。彼は事業拡大のため、より多くの顧客を獲得したいと考えています。そのために、結婚式場へのコンタクトを増やすことを目標にしています。
私たちの仕事は、彼のために、一般的な結婚式場ウェブサイトから必要な情報をスクレイピングすることです。具体的には、以下のような情報を取得します。
- 結婚式場の名称
- 場所
- 料金
- AIによる簡潔な説明文
最終的には、これらの情報をまとめたExcelシートを彼に提供します。
コードレビュー:ウェブスクレイパーの構築
それでは、いよいよコードを見ていきましょう。各ステップを丁寧に解説しますので、初心者の方でも安心してついてきてください。
1. プロジェクトセットアップ
まず、プロジェクトのセットアップを行います。これは、スクレイピングに必要なライブラリをインストールするステップです。ここでは、condaを使用します。
- conda環境の作成
- conda環境の活性化
- Crawl4AIのインストール
- GrokダッシュボードからAPIキーを取得し、
environment.yaml
ファイルに追加
これで、プロジェクトの準備は完了です。実行は、python main.py
コマンドで行います。
2. クローラーの簡単な例
Crawl4AIの主要な構成要素を理解するために、シンプルなクローラーの例を紹介します。
browser_config
: ブラウザの設定です。使用するブラウザの種類、ウィンドウサイズ、ヘッドレスモード(ブラウザを実際に表示するかどうか)などを指定できます。crawler_run_config
: クローラー実行の設定です。抽出戦略、CSSセレクター、ページ読み込み時の挙動などを設定できます。
これらの設定により、クローラーの動作を細かく制御できます。コード内には、それぞれの設定項目へのリンクも記載してありますので、詳細なドキュメントを参照してください。
3. ウェブサイトのスクレイピング:具体的なコード解説
いよいよ、実際のスクレイピングコードを見ていきましょう。ここでは、先ほどの結婚式のフォトグラファーのケースを例に、具体的なコードを解説します。
3.1. ページのクロールと結果の確認
まず、ウェブサイトをクロールし、結果が存在するかどうかを確認します。
# ここにクローラーとURLを渡します
# クローラーはページをスクレイピングします
# 「no results found」という文字列が存在するかどうかを確認します
# 「no results found」が存在しなければ、ページをスクレイピングします。
# 存在すれば、スクレイピングを終了します。
3.2. 詳細なスクレイピングとCSSセレクター
結果が存在する場合は、より詳細なスクレイピングを行います。ここでは、CSSセレクターを使用して、特定の要素のみを抽出します。
たとえば、結婚式場の情報を格納している要素に info-container
というクラスが割り当てられているとします。この場合、以下のCSSセレクターを使用します。
.info-container
これにより、info-container
クラスを持つ要素のみを抽出できます。
3.3. LLMを用いた情報抽出とデータ変換
スクレイピングしたデータから必要な情報を抽出するために、LLM(DeepSeek)を使用します。
# ここにLLMの呼び出し処理を記述します
# LLMにスクレイピングしたデータを渡し、必要な情報を抽出します
# 例:結婚式場の名称、場所、料金、簡潔な説明文などを抽出
LLMには、抽出する情報と出力形式を指示します。ここでは、先ほど定義した venue
モデルに従って、情報を整形します。
3.4. 結果の出力とGoogle Sheetsへのアップロード
スクレイピングとデータ変換が完了したら、結果をCSVファイルに出力します。そして、そのCSVファイルをGoogle Sheetsにインポートします。
# ここにCSVファイル出力とGoogle Sheetsへのインポート処理を記述します
これで、結婚式場の情報が綺麗に整理されたGoogle Sheetsが完成します。
4. コードの実行と結果確認
最後に、コードを実行し、結果を確認します。コードを実行すると、ブラウザウィンドウが開き、ウェブサイトを自動的にスクレイピングします。ターミナルには、スクレイピングの進捗状況が表示されます。
スクレイピングが完了すると、CSVファイルと、DeepSeekで生成された説明文を含むGoogle Sheetsが作成されます。Google Sheetsには、スクレイピングされた情報がテーブル形式で表示されます。顧客は、価格、収容人数、評価、レビューなどでフィルタリングできます。
まとめ:AIによるウェブスクレイピングで効率化を実現!
この記事では、DeepSeek、Grok、Crawl4AIを用いたAIウェブスクレイパーの構築方法を解説しました。この方法を使用すれば、複雑なウェブサイトからも効率的に情報を取得し、ビジネスに役立つデータを得ることができます。
無料ツールを駆使することで、コストを抑えながら高付加価値なウェブスクレイピングスキルを習得できます。ぜひ、この記事で学んだ知識と提供されたソースコードを活用して、独自のウェブスクレイパーを構築してみてください!
さらに、AI関連のコンテンツも豊富に用意していますので、ぜひチャンネル登録してください!