2b2t:Minecraft史上最も危険なサーバーの歴史と悪名高きプレイヤーたち
- 2024-12-30
2b2t:Minecraft史上最も危険なサーバーの歴史と悪名高きプレイヤーたち
皆さん、こんにちは!この記事では、Minecraftの最も危険で、そして最も魅力的なサーバーの一つである2b2tの歴史と、その中で名を馳せた伝説的なプレイヤーたちについて深掘りしていきます。4月までに登録者20万人を目指しているので、家族や友達にこの動画をオススメしてくれたら嬉しいです!
2b2tとは何か?その危険性
2b2t (トゥービーツーティー) は、2Builders2Tools
の略称で、2010年12月に開始されたMinecraftサーバーです。既存のMinecraftサーバーの中でも、最も古く、最も危険なサーバーとして知られています。その危険性の理由は、ルールが存在しないことにあります。
チートや荒らし行為が日常茶飯事であり、常にサバイバルモードで難易度Hardに設定されています。さらに、PvP (プレイヤー対プレイヤー戦闘) も常にONになっているため、いつでもどこでも他のプレイヤーと戦う可能性があります。まさに、無法地帯と言えるでしょう。
2b2tの誕生と成長:破壊への衝動
2b2tは匿名のユーザーによって設立されましたが、最も有名なサーバーオーナーはハウゼマスターさんと言われています。当初は、サーバーオーナーとその友人たちがMinecraftを楽しむために作られた、ごく一般的なテストサーバーでした。
しかし、彼らはやがて、**「どれだけの破壊が可能なのか」「Minecraftの世界をどれだけ壊せるのか」**という衝動に駆られるようになります。そして、インターネット上で積極的に宣伝を行い、多くのプレイヤーを2b2tへと誘引していったのです。
その結果、何百人ものプレイヤーが2b2tに参加し、ネット掲示板ごとにグループが形成され、それぞれのグループ間で激しい戦いが繰り広げられるようになりました。このようなルールのないサーバーは**「アナキーサーバー」**と呼ばれ、2b2tはその代表例なのです。
アナキーサーバーでは、互いに攻撃し合い、自分自身が倒されないように武装するという文化が根付いています。何度も死ぬのは当たり前であり、それを前提に活動しなければなりません。2b2tは他のアナキーサーバーよりも生き残ることがはるかに難しいことで知られています。HardモードでPvPありの世界ですから当然ですね。
日本版や統合版など様々なバージョンに対応しているため、興味のある方は自分のMinecraftクライアントで参加できるか確認してみてください。
鬼屋さんと2b2t:日本人の奮闘と悲劇
さあ、ここからが本題です。皆さんは実況者の鬼屋さんをご存知でしょうか?様々なゲームの実況や解説、実写動画などを投稿している方です。
2020年、鬼屋さんは2b2t内で窮地に陥ります。彼を助けるため、鬼屋ランド(別名:鬼屋都)を建設しようと、多くのプレイヤーが立ち上がりました。鬼屋さんが日本人であるためか、構成員のほとんどが日本人でしたが、リーダーは外国人プレイヤーでした。
鬼屋ランドは海外の2b2tプレイヤーに数回破壊されましたが、その度に復興を遂げました。しかし、ある人物が鬼屋ランドを完全に破壊してしまうのです。その人物こそ、先に述べた鬼屋ランドのリーダー、外国人プレイヤーでした。
リーダーは鬼屋さんのアンチとなり、自らの手で鬼屋ランドを破壊したのです。外部からの敵から守るよりも、内部にいる味方、それもリーダーを止める方がはるかに困難だったのです。リーダーはその後も執拗に鬼屋さんを殺そうと狙っているようです。
2021年:新たな勢力と無限転生
2021年には、歌舞伎ゲームさんをリーダーとした鬼屋共和国というグループが設立されました。現在はリーダーが歌舞伎ゲームさんからテルビュームさんに変わり、名称も共和国に改称されています。
共和国の名義で様々な建造物が2b2tに建てられましたが、ほとんどが他の荒らし勢力によって破壊され、残っていません。2021年5月4日には、2b2tの荒らし集団であるInfinity Incarnateに狙われていることを報告する動画が投稿されました。
Infinity Incarnateは初期スポーン地点を水や溶岩で囲い、新規プレイヤーを増やさないようにするなど、妨害活動を行っていたようです。現在では解散したという噂もあります。
興味深いことに、鬼屋さんはInfinity Incarnateに所属していると思われる人物からのDMを読み上げています。そのDMには、Infinity Incarnateの中で日本人が狩られているという内容が書かれていました。
結局、Infinity Incarnateが本当に鬼屋さんを狙っていたのかは謎のままです。もしご存知の方がいたら教えてください!
ポップボブさんと2b2t:神と恐れられたチーター
2b2tには様々なプレイヤーが参加していますが、特に凶悪だとされていたプレイヤーがいます。その名はポップボブさんです。ポップボブさんは「Minecraft史上初のチーター」と呼ばれているプレイヤーです。
彼の登場により、2b2tの歴史は大きく変わりました。最大の変化は戦闘方法です。それまでの戦闘は既存アイテムを使った複製バグでしたが、ポップボブさんはチートを使い破壊と殺人を繰り返したのです。
ポップボブさんが生み出したチートは、他のプレイヤーの位置を知るというものでした。2b2tで位置情報がバレるということは何を意味するでしょうか?皆さんは分かりますか?
自分が2b2tにいると思って考えてみてください。
思い付きましたか?2b2tで位置情報がバレるリスクは非常に大きいです。
一つ目は殺されるリスクです。位置情報がバレれば、ほぼ確実に殺されてしまいます。2b2tではKeepInventory
の設定がOFFになっているため、殺されると集めたアイテムを全て失ってしまいます。そのアイテムは、自分を殺した相手に奪われると思って差し支えありません。
二つ目は拠点の場所がバレるリスクです。拠点には大切な仲間や物資、レアアイテムがたくさんあります。拠点が襲撃されて解散したグループも多いのです。
ポップボブさんは、そんな神様しか持てないような力を使えるようになったのです。では、ポップボブさんはどのような方法で他のプレイヤーの位置を特定したのでしょうか?
チート名はThunderbolt Exploitと呼ばれています。このチート名だけで分かった人もいるかもしれませんね。これは、雷が落ちた座標を特定するチートです。Minecraftの雷はプレイヤーの近くでしか発生しないシステムなので、雷の場所さえ特定できれば必ずプレイヤーがいるというわけです。
ポップボブさんは雷が発生する度に、雷の座標が自分に送られてくるようにしていたようです。ポップボブさんが雷を使って位置情報を特定しているという情報があれば、逃げる準備もできたでしょう。しかし、雷が発生した瞬間に自動で特定されるため、逃げることすら出来なかったのです。
ポップボブさんは送られてくるデータを記録し、2b2tの世界を常に監視していました。「あそこに雷が落ちたから、あの辺りにプレイヤーがいるな。少し移動したのか?東の方角でまた雷が落ちたな。ということは、こいつの拠点は東の方角にあるのか?」という風に拠点を特定していたのです。
ポップボブさんの動機と終焉
ポップボブさんはなぜこんなことをしたのでしょうか?ルールのない2b2tが嫌いだったから?新規参加者を嫌う古参プレイヤーを排除するため?
実は、それは彼の個人的な楽しみのためだけだったのです。そんなポップボブさんは、「恐怖の帝王」と2b2tのプレイヤーから呼ばれるようになりました。
Minecraft史上初のチーター、ポップボブさんは、本当に様々な意味で凄い人物でした。次は、ポップボブさんの悪行の数々を紹介していきます。
ポップボブさんの悪行その1:チートの共有
まずは、先程紹介したThunderbolt Exploitです。普通は自分で作ったものは他人に渡したくないですよね?ましてや、他人に対してこれだけの嫌がらせができるチートです。私だったら人にあげたくない、これは私のものだ!…しかし、ポップボブさんはThunderbolt Exploitを荒らし仲間と共有したのです。
このとんでもないチートが複数人に使われたらどうなるでしょうか?今まで誰にも見つかってこなかった拠点ですらすぐに破壊されてしまうでしょう。実際、ポップボブさんがThunderbolt Exploitを荒らし仲間と共有したことで、第一波荒らしグループの拠点が完全に崩壊する結末を迎えたのです。
ポップボブさんの悪行その2:プラグイン提供とバックドア
次はプラグインの提供です。ポップボブさんは2b2tをより良いサーバーにしようと、サーバーオーナーであるハウゼマスターさんにプラグインを提供しました。ここだけ聞くと、ポップボブさんめちゃいい人じゃん!って思いますよね?
しかし、このプラグインにはバックドアが仕込まれていました。結局どうなるかというと、提供したプラグインによってハウゼマスターさんのクリエイティブ権限を得たのです。
ポップボブさんの悪行その3:個人情報の窃取
ポップボブさんは2b2tで様々な荒らし行為を繰り返しましたが、ついにゲームの枠を超えたものに触れてしまいます。それは、リアルでの犯罪行為です。2b2tで遊ぶ他のプレイヤーの個人情報を盗み出したのです。
最初に個人情報を盗んだのは2015年のこと。ポップボブさんは「カームタウンという拠点を建設している」という情報を入手しました。そして、実質的に主要メンバー2人の個人情報を抜き取ったのです。
個人情報と言っても、デスクトップ画面のスクリーンショットですが、それでもかなり怖いですね。しかも、ポップボブさんはそのスクリーンショットを本人たちに送信し、2人はすぐに2b2tからログアウトし、二度と戻ってこなかったそうです。
では、ポップボブさんはどうやって個人情報を抜き取ったのでしょうか?普通にゲームをしていては、他人の個人情報なんて分かりませんよね?
実はポップボブさん、自分が作り出したチートのデータを無料で配布していました。そのデータの中にバックドアが仕込まれていて、個人情報を抜き取ることができたのです。
ポップボブさんの引退
ポップボブさんが個人情報を抜き取っていることは、すぐに2b2tプレイヤーに広まり、全2b2tプレイヤーがポップボブさんを敵対視しました。中には、ポップボブさんを倒すために何時間も2b2t内を探し回るプレイヤーも現れ、ついにポップボブさんは引退したのです。
長期間に渡り何度も何度も殺され、燃え尽きたのです。燃え尽きとは、やる気を失ってゲームからいなくなることです。それ以来、ポップボブさんは2b2tに出てきていないようです。
バルキュリアとアスガルド:秩序創造への挑戦
2013年、無法地帯である2b2tに秩序をもたらそうとした集団が結成されました。その名はバルキュリアです。
バルキュリアはHittoRauttoとAnatoliaによって作られた、2b2t史上最強の組織とも言われ、当時猛威を振るっていました。小グループを次々と制圧していましたが、ついにバルキュリアを良く思わないプレイヤーとの戦争が勃発します。
2b2tはルールが存在しない世界なので、ルールや秩序を作ろうとすると、すぐに他のプレイヤーから狙われるのです。バルキュリアもかなり頑張ったのです。初期スポーン地点を3回も制圧したり、他のグループの拠点を潰したりしました。
しかし、バルキュリアは他のプレイヤーやグループと戦いながら、アスガルドを作ったのです。バルキュリアほど大規模なグループになると、他のグループのスパイがいてもおかしくないのです。そこで、幹部クラス以上のメンバーしか場所を知らないアスガルドを作ったのです。
アスガルドを作った場所は、2b2t史上最高の山と呼ばれる場所で、まさに難攻不落の拠点でした。しかし、アスガルドはポップボブさんによって壊滅させられます。このアスガルド崩壊をきっかけに、バルキュリアは少しずつ崩壊していったのです。
バルキュリアは秩序を作ろうとしたグループとして紹介しましたが、実はバルキュリアの前に秩序を作ろうとしたグループがいたのです。
フェイスパンチ共和国と4chan:秩序と混沌の戦い
それは、フェイスパンチ共和国です。リーダーはチェスヘッドさんです。チェスヘッドさんが2b2tに入ったのが2011年。彼は2b2tでの冒険をブログのような形で残し公開。そこからフェイスパンチ共和国を設立する流れになったのです。
メンバーを募集すると100人以上の応募が殺到。チェスヘッドさんは2b2tの世界にはないルールをフェイスパンチ共和国内部に設けたのです。
主なルールは以下の通りです。
- フェイスパンチ共和国の仲間を傷つけたり殺したりしてはならない。
- 許可なく建造物を壊したり回収したりしてはならない。
- 現在発言者の許可なく会議室の前に立ってはならない。
- 必要でないなら財務省から何も取ってはならない。
- チェスヘッドの許可がない限り、剣以外のダイヤモンドのツールをクラフトしてはならない。
これが主なルールです。2b2tの世界では秩序やルールを良しとしない。結局、フェイスパンチ共和国は様々な荒らしプレイヤーに目をつけられるのです。敵となったグループは4chanです。4chanは海外のインターネット掲示板サイトのことです。4chanも2b2tにも参加している荒らしプレイヤーたちが、フェイスパンチ共和国を敵対視したのです。
結局、フェイスパンチ共和国と4chanの戦いは、フェイスパンチ共和国のリーダーであるチェスヘッドさんの引退をきっかけに終結を迎えるはずだったのです。しかし、実はフェイスパンチ共和国のメンバーであったファゴシティックさんが、フェイスパンチ共和国の残党を引き連れて戦ったため、完全な終結はもっと先になったのです。
フェイスパンチ共和国については過去の動画でも取り上げているので、気になる方はこの動画を見終わった後にチェックしてみてください。
2b2tにおける建築:ジェイシスドーナツ
ここまで話を聞いていると、2b2tって、ひたすら争っているだけの場所…というイメージが強くなるかもしれません。しかし、グループごとに巨大建築や芸術的な建築をしているのです。すぐに壊されることの方が多いですが…
2b2tはサバイバルモードなので、建築のための資源も一つ一つ集めなければいけません。資源を集めて建築している様子が他のグループにバレると、完成を待たずに破壊されてしまいます。だから2b2tで建築をするのはとても大変なことです。
そんな世界で、2b2t史上最高の建築物と呼ばれる建造物ができたのです。その名はジェイシスドーナツです。
西部まで作り込まれた美しい造形。イエス・キリストがモチーフだと思われる巨大な像を囲うドーナツ型の建造物が特徴的です。ジェイシスドーナツはワクワク93さんがたった一人で、2016時間かけて作ったのです。日数で言うと約84日です。
先に紹介した通り、2b2tでの巨大建築は難易度が高い。一人で誰にもバレないように資材を集め、建築したのは神の所業と言っても過言ではないでしょう。2b2tは荒らしが基本の世界なので、どこもかしこも荒らされた痕跡しか残っていません。
しかし、ジェイシスドーナツが作られた場所は、本来のMinecraftでよく見られる緑豊かな場所です。ワクワク93さんが一生懸命場所を探して作り上げたことが伝わってきます。ドーナツ型の建造物の中には、キノコバイオームやジ・エンドのバイオームなど、たくさんのバイオームが作られています。
しかし残念ながらジェイシスドーナツは既に無くなっています。誰の手によって壊されたと思いますか?荒らしプレイヤーかな?何度も登場しているポップボブさんかな?
ジェイシスドーナツを壊した犯人が、動画内で登場しています。少し考えてみましょう。
…そろそろ分かったかな?正解はワクワク93です。つまり、ジェイシスドーナツを作った本人自身が自らの手で壊したのです。ジェイシスドーナツに飽きてしまったワクワク93は、「誰かに壊され喜びを与えてしまうなら、自らの手で壊した方が良い」と思って破壊したのです。
2b2tの現在:終わらない争い
これまで紹介した戦争って、結構前の出来事ですよね。だから、「2b2tに入ったことない人って、今はもう平和なんじゃない?」って思っちゃうでしょう。
実は未だに争いが絶えず、様々な場所で破壊や殺し合いが起きているのです。次に紹介するのは、2020年で最も死者を出したと言われている戦争です。
ジギータウンガンバン戦争
ジギータウンは2b2t内に存在する町です。「ジギーベース」と呼ばれることもあります。作成者はジギースさんとパッシ05さんです。ジギータウンには巨大なお城や特徴的な建物がいくつも建設されていました。
残念ながらジギータウンも荒らしプレイヤーによって破壊されました。しかし、ジギータウンの全てが破壊されたわけではありません。「ガンバン水星」と呼ばれる建造物は荒らされなかったのです。
これはDead Spaceというゲームの建物をモチーフに作られたようです。名前の通り、全てガンバンでできている建造物です。しかもガンバン水星の地下には大量のエンダードラゴンの卵が置いてあるのです。
ガンバンもエンダードラゴンも普通大量にゲットできないアイテムですよね。しかもガンバンはサバイバルモードだと入手することすらできないブロックです。では、なぜガンバン水星が建設できたのでしょうか?
少し前に紹介したポップボブさんを覚えていますか?ポップボブさんがサーバーオーナーのハウゼマスターさんにハッキングし、クリエイティブ権限を入手したことを覚えていますか?ガンバン水星の建設にポップボブさんが関わっているのです。
ポップボブさんは入手したクリエイティブ権限を他のプレイヤーに配布したのですが、受け取ったプレイヤーの一人がパッシ05さんだったのです。ガンバン水星は2012年から2020年まで2b2tに残っていましたが、2020年5月9日に「反ガンバン協会」と呼ばれるグループによって破壊されたのです。
反ガンバン協会はガンバン水星を破壊するためだけに「クランズマン」というグループを結成。数十人vs数十人で7時間もの戦闘が行われ、結局ガンバン水星は破壊されてしまったのです。今回の動画はここまでです。それでは次の動画で会いましょう!バイバイ!