2025年、円安進行と資産防衛戦略:海外不動産、暗号通貨、そして賢い現金比率とは?
- 2025-01-03
2025年、円安はさらに加速する? 賢い投資戦略と資産防衛の秘訣
多くの金融機関が様々な予測を発表する中、2025年は円安がさらに進むと予想する声が多いです。本記事では、海外不動産投資の専門家であるSaki氏の見解を基に、2025年の投資戦略、特に円安局面における資産防衛の具体的な方法について解説します。Saki氏のYouTube動画を基に、分かりやすく、そして読者の皆様にとって役立つ情報を提供していきます。
円安加速の背景:日本経済の停滞と世界情勢
Saki氏は、2025年末のドル円為替レートを1ドル165円程度と予測しています。その根拠として、以下の要因を挙げています。
- 日本経済の停滞: 低迷する日本経済は、貿易赤字、デジタル化の遅れといった問題を抱えています。日銀の金融政策は金利を1%程度に抑えており、金利差の縮小は見込めません。
- インフレの進行: 円安と日本経済の停滞により、インフレはさらに加速し物価は上昇傾向が続くと予想されます。食糧やエネルギー自給率の低さを鑑みると、この傾向は顕著になるでしょう。
- 米中貿易摩擦: トランプ大統領の再任によって、高関税による貿易摩擦が再燃する可能性があります。日本はアメリカからの輸入に依存しているため、物価上昇に拍車がかかります。
- 米国の金融政策: アメリカでもインフレが進むため、FRBは金利を引き上げ続けます。日本との金利差が拡大し、円安が加速するでしょう。
これらの要因が複雑に絡み合い、2025年も円安傾向が続くとSaki氏は見ています。唯一140円割れを予測しているモルガンスタンレーを除き、他の金融機関も円安傾向を予想している点が注目に値します。
資産防衛戦略:多角的なポートフォリオ構築が鍵
円安が進む状況下で資産を守るためには、多角的なポートフォリオ構築が重要です。Saki氏は、次のような戦略を提案しています。
1. 現金比率の最適化
Saki氏によると、円安局面では現金比率を20%以下、できれば10~15%以下に抑えるべきです。生活準備資金は別に確保する必要がありますが、過剰な現金保有は円安による損失を増大させるため、注意が必要です。
Saki氏:「円を手放しておくことが重要です。」
2. 外貨建て資産の保有
円安リスクをヘッジするために、外貨建て資産の保有が不可欠です。具体的な資産としては、以下が挙げられます。
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海外不動産: 特に、ニューヨークや銀座といった一等地の不動産は、価値がゼロになる可能性は極めて低いと考えられます。地価は、市場の混乱時でも比較的安定している傾向があります。
- ポイント: 長期的な視点で、成長する都市の中心地に投資することが重要です。
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ビットコインなどの暗号通貨: 分散投資の一環として、一定比率を保有することはリスクヘッジに繋がります。ただし、暗号通貨はボラティリティが高いため、長期的な保有とリスク管理が重要です。
- ポイント: コツコツとドルコスト平均法で買い進めることが推奨されます。取引所での手数料や保管リスク、更には秘密鍵の紛失にも注意が必要です。
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金(ゴールド): インフレヘッジの手段として、全体の資産の5~10%程度を金に投資するのも有効です。
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米国債: インフレに弱い性質があるため、5%以上の利回りであれば検討できます。ただし、BRICSを中⼼としたドル離れも懸念材料であり、リスクを考慮する必要があります。
3. 米国株式への投資
米国株式は、世界経済の成長に連動して上昇する可能性があります。しかし、米国経済の動向や地政学的リスクなどを考慮する必要があります。
BRICSを中⼼としたドル離れの可能性
Saki氏は、BRICS諸国を中⼼としたドル離れが加速する可能性も指摘しています。BRICSペイのような決済システムの台頭や、ビットコインを準備通貨にしようとする動きは、ドルの覇権に影響を与える可能性があります。
Saki氏:「BRICSを中⼼に、アメリカ合衆国の基軸通貨から離れていく可能性はゼロではありません。」
過去の歴史を振り返ると、アメリカは自国の利益のためにドルの覇権を強化してきました。しかし、アメリカ国内の分断や、特定の企業(GAFAなど)への経済集中といった構造的問題が、ドルの基盤を揺るがす可能性があります。また、アメリカは敵対国に対し、SWIFTからの排除という経済制裁を行う戦略を取ってきました。ウクライナ侵攻後のロシアへの対応がその一例です。しかし、この経済制裁によって、ドル以外の通貨への移行が加速する可能性もあります。
ドル離れが進めば、アメリカの経済制裁の効果は薄れ、覇権国家としての地位も弱体化します。そのため、Saki氏はドルへの過度な依存は避けるべきだと主張しています。
日本人の高い現金比率と投資意識の変革
Saki氏は、日本人の現金比率が世界的に見て高すぎる点を指摘しています。日本人の預貯金の総額は50兆円にも上り、その半分以上が預貯金で保有されています。一方、アメリカ人は資産の半分以上を株式や証券、投資信託に投資しています。ヨーロッパでも、預貯金の割合は30%程度です。
Saki氏:「日本人の現金比率は、できるだけ下げた方が良い。」
アメリカドルへの換金という流れも顕著ですが、アメリカドルも完璧ではありません。ドルが基軸通貨としての信用を失い、ハイパーインフレに陥る可能性も無視できません。
女性投資家の視点:資産運用とライフプラン
Saki氏は、女性投資家ならではの視点も共有しています。女性は妊娠・出産・育児といったライフイベントによって、キャリアや資産形成に影響を受けやすいという点を考慮する必要があります。
Saki氏自身も出産前に資産形成に取り組んできましたが、一般的には女性のキャリア中断や家事・育児の負担により、資産運用に十分な時間を割くことが困難なケースが多いと言います。
Saki氏:「家事や育児の一部を外注する事も有効な手段です」
海外で生活をするという選択肢も視野に入れるべきでしょう。
日本での資産形成のメリットは、信用力のある人への融資が受けやすいことや、充実した補助金制度などが挙げられます。しかし、日本のデメリットとして、女性が活躍しにくい環境や、高すぎる人件費、家事や育児の外注が困難といった点があげられます。
海外では、時給500円以下で家政婦やベビーシッターを雇える場合があり、女性にとって働きやすい環境も存在します。
Saki氏のコミュニティでは、女性の参加者が一定数います。その理由は、女性が主体的に事業を行ったり、夫のビジネスを支えたり、キャリアウーマンとして活躍したりと、多様な女性が参加しているためです。
まとめ:2025年を乗り越えるための具体的なアクション
2025年、円安がさらに加速し、世界情勢も不透明な中、資産防衛は非常に重要です。Saki氏の見解を踏まえ、以下の具体的な行動を検討しましょう。
- 現金比率を低く保つ: 生活準備資金を除き、10~15%以下に抑える。
- 外貨建て資産を保有する: 海外不動産、暗号通貨、金、米国債などを分散投資する。
- ドルコスト平均法によるコツコツ投資: 投資対象を特定せず、継続的な投資を心がける。
- リスクヘッジの徹底: 複数の投資対象に分散投資し、リスクを低減する。
- 情報収集の徹底: 最新の経済情勢や地政学的リスクを把握する。
- コミュニティ参加による情報共有: 投資に関する情報交換を行う。
Saki氏の動画では、より詳細な情報や具体的な事例が紹介されています。ぜひ、ご自身の状況に合わせて、最適な投資戦略を立ててください。