2025年、日本とシュタイナーの予言、そしてAIの到来:人類の進化と試練の時代

2025年、日本とシュタイナーの予言、そしてAIの到来:人類の進化と試練の時代

2025年、日本とシュタイナーの予言、そしてAIの到来:人類の進化と試練の時代

2025年への噂と、迫り来る超高齢化社会

皆様は、2025年に何かが起こるという噂を耳にしたことはありませんか? ノストラダムスの大予言(1999年)やマヤの予言(2012年)のように、人類は世界が終わるということに対して、9割の不安と1割の希望を抱いているのかもしれません。

筆者は中学生の頃、「世界を滅亡から救う救世主になる」と妄想した時期もありましたが、最近はそうは思わなくなりました。しかし、政府発表の文書によれば、2025年には日本において深刻な問題が顕在化するとされています。 それは、超高齢化社会の到来です。

具体的には、団塊の世代8000万人が75歳以上の超高齢者となり、国民4人に1人、3500万人が後期高齢者になる時代を迎えます。これは予言ではなく、政府による予測です。社会保障、医療、介護、年金など、あらゆる分野で高齢者不足が予想されており、これは未来の展望というよりも、目前に迫った現実の危機と言えるでしょう。 この問題のピークは2040年と予想され、それまで状況はますます悪化していくことは避けられません。

2025年は、こうした暗い予測に加えて、55年ぶりの大阪万博も予定されています。この年が時代の転換点となるというのは、決して大げさではないでしょう。

ルドルフ・シュタイナーと2025年

そして、今日の本題は、ルドルフ・シュタイナーという人物です。 シュタイナーは、2025年の日本に対して警告を発していたと言われています。

シュタイナーとは、19世紀後半から20世紀前半に活躍した哲学者、思想家です。オーストリア・ハンガリー帝国領の小さな村で生まれ、独学で哲学や思想を学びました。幼少期から持っていた霊的な感覚を生かし、「霊智学」と「人智学」という理論によって教育、農業、思想など様々な分野に影響を与えた人物です。

  • 霊智学と人智学とは?

 どちらも霊的に人間や世界の成り立ちを観察し、理論化したものです。霊智学は「山の頂点」、つまり神の視点から世界を理解するのに対し、人智学は「山の斜面」から、時には神を見上げ、時には自然を見下ろし、人間的な立場から真理を求めるものです。シュタイナーは、両方の視点が必要だと説いています。

シュタイナーは、世界中のベーシストがフリーを憧れるように、神秘主義好きが憧れるほどの偉大な人物で、近代最強の霊能者と言っても過言ではないほどの霊的能力を持っていました。

シュタイナーの視点:2025年とは何か?

Youtubeのおすすめ動画で、シュタイナーが「2025年に日本がなくなる」という予言をしたという動画を発見しました。最近、この話題が有名になっているようなので、筆者の視点からこの予言が何を意味するのか解説したいと思います。

しかし、シュタイナーの言葉は非常に難解で、簡単に理解できるものではありません。まず、彼の独自の理論で世界をどのように認識していたのかを見ていきましょう。

シュタイナーは20世紀最大のオーカルティストと評価されることもあります。幼少期から霊的な感覚に敏感で、自分が見ている世界と他人が見ている世界が違うことに気づいていたと言います。現実と夢の区別がつかなかったり、自分しか見ていないものが見えていたりしたそうです。

その頃、シュタイナーは幾何学に出会います。幾何学とは、図形や空間を対象にしたそれらの性質を研究する学問です。この出会いにより、発想を変え、目に見えないものの本質について考えるようになりました。

シュタイナーの理論:物質体、エーテル体、アストラル体、自我

シュタイナーは、アカシックレコードにアクセスできるアカシックリーダーの一人でした。彼の観察によると、この世界を形作る「体」にはいくつかの種類があります。

  • 物質体: 私たち人間の肉体です。物質体だけではただの肉です。

  • エーテル体: 生命力そのもの。エーテル体のない肉体は死体です。エーテル体と物質体が結びついた時、初めて生きた身体となります。植物や動物にもエーテル体があるとされています。

  • アストラル体: 意識を持つ力。エーテル体だけの身体は生きているけれど意識がない、いわば植物状態です。アストラル体が入ることで初めて意識を持ち、動物らしくなります。

  • 自我: 人間は動物よりも進化していく過程で自我を獲得します。自我とは、自分自身を「私」と認識することです。動物には自我がなく、空腹を感じるのはその時だけであり、「明日何食べようかな?」といった未来への計画はありません。これが知的生命体とそれ以外の違いです。

人間には、物質体、エーテル体、アストラル体、自我の4つがあり、全て人間にとって必要な要素です。この4つの関係を理解することで、人間が眠っている時は肉体からアストラル体と自我が離れている状態であること、夢を見ている時は離れたアストラル体がエーテル体に働きかけていることが理解できます。

シュタイナー教育と7年周期、そして忘れることの重要性

シュタイナーは独自の理論に基づき学校も設立しました。日本ではシュタイナー教育として知られており、日本の画一的な教育とは全く異なります。

その特徴の一つにエポック教育があります。原則8年間、担任やクラスが変わりません。日本の学校の授業のように、算数、歴史、理科などが1時間ごとに変わるのではなく、シュタイナー教育では午前中は3~6週間、一つの教科をずっと行います。一度算数のエポックに入ったら1ヶ月間、午前中は算数しかやらないのです。

  • なぜ8年間同じ担任・クラスなのか?

人間が最も集中できる時間は午前中であり、同じ教科に集中することでその世界にどっぷり浸れます。点ではなく面で捉えることで、毎時間違う教科を教える方法とは全く異なる定着方法となります。午後は芸術や工作、体育、音楽などに時間を割きます。

しかし、歴史のエポックが終わってから次の歴史をやるまで数ヶ月空いてしまうため、前に習った内容をほとんど忘れてしまうという問題があります。これに対してシュタイナーは「人間は忘れることを大切にしなければならない」と言います。

忘れるということは、記憶から完全に消えるのではなく、消化されているということです。一定期間が経ってから、記憶の奥底に沈んでいた忘れ去ったことと再会することで、記憶の断片が再び一つのまとまりとなり、今度は忘れることのない知識になるのです。

8年間同じクラス、同じ担任というシステムには、生徒にとっても教師にとっても、うまくいかない場合のリスクが高いという側面があります。しかし、シュタイナーは、それだけ深い信頼と愛情を持った教師であること、生徒は成長していくことを前提に、このシステムを取り入れていると考えています。

  • 7年周期と8年制の理由

シュタイナー理論では、人間は7年周期で発達するとされています。

  • 0歳~7歳:エーテル体が育つ
  • 8歳~14歳:アストラル体が育つ
  • 15歳~21歳:自我が育つ

この3段階を経て、ようやく一人前の大人になるといいます。8年制なのは、最後の1年間が、それまで見守ってくれていた先生との戦い、巣立ちの期間になるからです。

子供にとっての8年間は非常に長く、子供も教師も大きく変わります。しかし、8年間で築いた関係は簡単に壊れるものではありません。生徒と教師だけでなく、親との関係性も深まることで、お互いに人生を作る共同作業を行うようになるのです。

シュタイナー教育と世界の4大幼児教育

シュタイナー教育は世界中に700校ほどありますが、シュタイナー自身は神秘思想や宗教的な考えを教えることを禁じていますので、魔法の授業があるわけではありません。

シュタイナー教育は、モンテッソーリ教育、フレーベル教育、フレネ教育とともに、世界の4大幼児教育と呼ばれています。また、シュタイナーは農業にも深く関わっており、バイオダイナミック農法という有機農業も生み出しました。

ルシファー、キリスト、アーリマン:人類を支配する三つの力

シュタイナーは、あらゆる事象には周期が存在すると考え、人間界を支配するものは大きく三つあると言います。その周期によって、その存在がこの世界に現れると説いています。

  • ルシファー: 堕天使、光をもたらすもの。神に反逆した存在。

  • キリスト: キリスト教経験者のシュタイナーが思う、人間を良い方向に導く存在(日本人からすると道徳、神社、日本人にとってのキリスト的理念を指すと考えられます)。

  • アーリマン: ゾロアスター教の悪の神、闇を支配する神。

シュタイナーは、地球進化のある段階において、ルシファーが人間の内に侵入したと考えています。それは、人間が進化の過程でアストラル体を得たタイミングだとされます。

ルシファーは人間を堕落させるものですが、人間の進化には不可欠だったのです。人間は7つの体裁的な欲望(貪欲、暴食、怠惰、色欲、嫉妬、傲慢、憤怒)を持っています。アストラル体とは人間や動物が意識を持つための力です。ルシファーは、情熱や欲望、表現したい気持ち、自分の欲に真っ直ぐに向かう激しい心の動きを生み出しました。

動物も生きるのに必死だからこそ進化し、自分の体の形を変えてきました。人間も生きるために欲望が生まれ、その欲望を満たすために様々な努力をします。その衝動や情熱がエネルギーとなって民族に芸術や文化を生み出します。しかし、その衝動が作り出すものが芸術であれば良いのですが、カルト宗教やドラッグの世界に引きずり込むエネルギーになることもあります。

ルシファーから生まれた音楽は、常に限界や悪魔崇拝と深い関係にあります。それは、地に足がついていない人間とも言えます。しかし、ルシファー的が存在がなければ、目の前の誘惑に何も思わず素通りし、それを手に入れるために誰も頑張らないので、社会はここまで発展しなかったでしょう。

ルシファーが作り出したものには共通の運命があります。それは、生まれては消えるということです。古代ギリシャ、古代エジプト、古代インドなど、一度は大きく花開いた文明もすべて滅びました。ルシファーから生まれたものは、必ず滅びる運命にあります。しかし、それらの民族や文化が消える時、不滅の部分があり、それが続く流れとなります。地球の歴史は、ある民族は滅びても歴史は続くことを示しています。

アーリマンの到来とAI:2025年への示唆

ルシファーと正反対の存在が、それらの文化を破壊する存在です。それがアーリマンです。アーリマンはゾロアスター教の悪の神、闇を支配する神です。

人間を支配する悪魔はルシファーだけではありません。その逆にいるのも悪魔です。面白いことに、悪魔の反対側にいるのも悪魔であり、闇の力ですが、正反対の力を持ち、お互いがお互いを破壊しようとします。

ルシファーに支配されると、地に足がつかない、カルト宗教やドラッグに嵌る人間になることを説明しましたが、アーリマンに支配された人間は真逆です。超現実的で合理的な、まるでロボットのような冷たい人間になってしまいます。

皆さんの周りにも、霊的で、言葉に体温が全く感じられない冷たい人がいませんか? 彼らは、アーリマンに支配されているのかもしれません。しかし、アーリマンも同様に、人間社会を発展させてきました。アーリマンは、人間の外側の世界から情報として人間の内に侵入していきます。五感を通して世界を認識し、様々なものを目で見て耳で聞きます。すると、頭の中に思考が生まれ、時々私たちの頭の中では、その思考の糸が絡み合ったりもします。

そうやって、人間社会の経済やテクノロジー、社会システムの基盤ができていきます。言われてみれば社会って、精神的なものや自然的なものを求める時代があれば、その次には経済やテクノロジーの進化を求める時代が来て、それが交互に繰り返されています。お互いがお互いの時代を終えさせてきたのです。

それがカルマです。カルマとは、人が後世の次元に近づくための道です。

シュタイナーの予言とAIの進化:人類の未来

では、冒頭で話した予言について改めて見ていきましょう。シュタイナーは、2025年に日本が終わるとは言っていない、というのが筆者の調査結果です。

そもそもシュタイナーは日本について研究している資料が少なく、2025年に何かが起こるといった発言も少ない人物です。もし、特定の書物や講演でそういった記述が見つかったという方がいらっしゃれば、コメント等で教えて下さい。

では、一体何がシュタイナーの予言と言われているのか? それは、アーリマンが地球上に降臨するということです。降臨とは、本来人間ではない神の子、キリストがイエス・キリストという人間の器として地球上に現れたことを指します。シュタイナーは、ルシファーとアーリマンもこの世に転生すると考えていました。

イエス・キリストは2000年前、ルシファーは紀元前3000年の中国で人間として地球上に現れたと言われています。ということは、次に地球に現れるのはアーリマンです。アーリマンが転生してくる時期が2000年代と言われています。そこで人類は試されるのです。

アーリマンとは、人間にテクノロジーを与え、機械的で冷たい存在でした。まさに最近、この地球上にアーリマン的なものが現れてきませんでしたか? そう、ChatGPT、AIのことです。

アーリマンは超強力な悪魔なので、人間の肉体にそのまま入っても、その人間が耐えられなくなってすぐに肉体が崩壊するとされています。つまり、アーリマンは普通の人間ではなく、特別な肉体や物質体として出現すると考えられます。

私たちの生活や仕事にAIやChatGPTが取り入れられてきています。アメリカでは既に起こっていますが、恐らく日本でもあらゆる業界でChatGPTが導入され、人間が働くよりもAIの方がスピードもクオリティも高い時代になっていくでしょう。それは仕事だけでなく、生活に関わることにも同様です。「今日の晩ご飯何食べようかな?」といった人間にとって多少面倒なことも、すべてAIに任せるようになるでしょう。

メルセデス・ベンツは今後車内にChatGPTを搭載し、車内で人が交わす自然な会話をAIが聞き取って、レストランや映画のチケットの予約もしてくれるようになると言っています。大学の論文もAIが書いたり、金融取引でもChatGPTで作らせたファンドが人気の上位を占め、ウォール街で働く人の仕事も無くなるのではないかと懸念されています。

ゴールドマンサックスの最近のレポートによると、金融業界の仕事の35%が今後AIによって自動化されていくと予想されています。また、この20年間、日本でも世界でも圧倒的に使われてきたAmazonがなくなるという発言をしたのが、ビル・ゲイツです。人々がAmazonを利用する際の検索エンジンが今後使われなくなるため、Amazonにも誰も行かなくなると言っています。

人類の進化と、迫りくる未来

人間の生活がすべて自動化され、AIに任せられる未来。そしてこのAIが人体の中に組み込まれる日が来るのだとしたら、それは地球にアーリマンが降臨したと言っても過言ではないのではないでしょうか。

しかし、最初に言ったように、すべてのことには意味があって、破壊と再生を繰り返します。すべてが機械化、自動化に振り切れる時こそが、人間が進化するための期間です。おそらくこの流れは数十年続くと思いますが、そうしたら人間は今度、人のぬくもりや愛情、生きる意味といったものの大切さに気づくと考えられます。

シュタイナーが語る試練とは、人間はアーリマンに対抗できるのか、そして乗り越えることができるのかで、今後の人類の行く末が決まるのではないでしょうか。

10年後、20年後、人間の生活や行動はこれまでとは比べ物にならないほど大きく変わりそうです。まさにその時、私たちはアーリマンを目撃するのかもしれません。

今回は以上です。シュタイナーの話はとても面白いので、今後も話していきたいのですが、次回は別の分野についても話していきたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。

最後に、これは筆者の世の中に対する考察なのですが、「2025年に日本が滅亡する」という都市伝説が近年多くの人に受け入れられている理由の裏には、ありえない未来を想像することで、迫り来る現実から気をそらすという、人間の防衛本能が働いているような気がします。

やばい現実が到来する前に、最悪の状況を想定しておくことで、現実を受け入れやすくする、よくあることだと思います。滅亡の予言が流行する世の中というのは、ユングが言うところの集合的無意識が危機に向けて心の準備をしている状態とも言えるので、ある意味、私たちはこれからこの世界に何かが起こるんじゃないかという予感をひしひしと感じているのかもしれません。

最後までご視聴ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。失礼します。