2024年、豪華キャストにも関わらず…がっかりさせられた映画4選と、その理由
- 2025-02-03

2024年、豪華キャストにも関わらず…がっかりさせられた映画4選と、その理由
2024年、話題を呼んだ映画作品の中には、豪華キャストにも関わらず、観客をがっかりさせた作品がいくつか存在しました。本記事では、特に話題になった4作品を深掘りし、その理由を徹底的に分析します。なぜ、期待を裏切る結果になってしまったのか?その真相に迫ります。
1. もしも徳川家康が総理大臣になったら
公開日: 2024年7月
監督・脚本: 『とんでもなく埼玉』のあの監督・脚本コンビ!
この作品は、大ヒット映画『とんでもなく埼玉』の監督・脚本コンビが手掛けた話題作。赤楚衛二さん演じる坂本龍馬や、賀来賢人さん演じる織田信長など、歴史上の人物が現代に蘇るという、魅力的な設定が大きな注目を集めました。 イケメン俳優の競演に、公開前から大きな期待が寄せられていました。
しかし、蓋を開けてみれば、SNS上では「がっかりした」というネガティブな声が多数を占める結果に。一体なぜなのでしょうか?
なぜがっかりされたのか?
その理由は、ストーリーにありました。
**時系列:**2020年、コロナ禍の中、首相が急死。政府は最新技術であるホログラムを用いて、歴史上の人物を復活させ、最強の内閣を組閣するという、前代未聞の計画を実行します。
確かに、坂本龍馬が官房長官、織田信長が経済産業大臣、豊臣秀吉が財務大臣、そして何と、徳川家康が内閣総理大臣という、豪華絢爛な布陣は魅力的です。しかし、歴史教科書に出てくる偉人たちが現代社会で活躍する様子は、どこか 非現実的で、現実味に欠けていた のかもしれません。
期待とのギャップ: 『とんでもなく埼玉』のようなぶっ飛んだドタバタ劇を期待していた観客にとって、この作品は少々物足りなかったようです。歴史上の人物のキャラクター設定も、現代社会にうまく適合しておらず、期待外れだったという意見も少なくありませんでした。
結論: 豪華キャストと斬新なアイデアにもかかわらず、ストーリー展開とキャラクター設定の不整合が、観客の期待を裏切り、「がっかり」という結果につながったと考えられます。
2. 働く細胞
公開日: 2024年12月
原作: 清水茜さん
主演: 長野めいさん、佐藤健さん
この作品は、清水茜さん原作の漫画を映画化した作品です。赤血球役の長野めいさんと白血球役の佐藤健さんという、人気俳優を起用した豪華キャストが話題となりました。さらに、話題のアニメ化もされた作品ということもあり、公開前から大きな注目を集めていました。
アニメ版のファンは、佐藤健さん演じる白血球のクールな魅力や、長野めいさん演じる赤血球のかわいらしさ、そして『るろうに剣心』シリーズのアクション演出を担当したスタッフが参加していることなどに期待を寄せていました。
なぜがっかりされたのか?
しかし、残念ながら、この作品も『もしも徳川家康が総理大臣になったら』と同じ監督・脚本コンビの作品で、同様の「がっかり」という評価が多かったようです。
期待とのギャップ: アニメ版のぶっ飛んだドタバタ劇を期待していた観客にとっては、映画版のストーリー展開は物足りなかったようです。原作漫画の細胞たちの活躍を、映画という媒体でどのように表現するかが、大きな課題であったと言えるでしょう。
問題点: 映画という時間制限の中で、膨大な細胞たちの働きを全て描くことは困難だったかもしれません。そのため、一部の細胞の働きにスポットを当て、原作漫画の一話を映画化したような構成になっていた可能性があります。これにより、映画全体を通して一貫したストーリー展開が不足し、観客の期待に応えられなかったという意見も耳にするようになりました。
結論: 豪華キャストと期待されたアクションシーンは魅力的だったものの、ストーリー展開が薄く、原作漫画の面白さを十分に活かしきれていなかった点が、がっかり感を招いた要因の一つと言えるでしょう。
3. 帰ってきた!危ない刑事
公開日: 2024年5月
主演: 舘ひろしさん、柴田恭兵さん
伝説の刑事ドラマ『あぶない刑事』シリーズの最新作。舘ひろしさんと柴田恭兵さんという、渋いベテラン俳優の共演に大きな期待が集まりました。
なぜがっかりされたのか?
しかし、この作品は、前作『さらば、あぶない刑事』で一応完結したはずのシリーズに、再び幕を開けたことに、疑問の声が上がったようです。 さらに、2人の年齢も考慮すると、従来通りのアクションシーンを期待するのは難しい。
年齢とアクション: 舘さん、柴田さん共に70歳を超えていることから、本作では警察を定年退職し、探偵を始めたという設定に変更されました。 そのため、これまでのシリーズのような派手な銃撃戦は、大幅に減っているようです。
ストーリーの粗さ: ストーリー自体も、ややご都合主義的で、全体的なストーリーの構成がぐだぐだだったという声も多く聞かれました。
女性蔑視的な描写: さらに、朝比奈あつこさん演じる女性キャラクターに対する扱いが酷く、女性差別的なシーンが多く見受けられたことも、批判の的となりました。これは、脚本が時代遅れであることを露呈した結果と言えるでしょう。
結論: 豪華キャストと、シリーズのファンにはたまらない要素もあったものの、ストーリーの粗さ、アクションシーンの減少、時代錯誤な描写など、様々な要因が合わさり、「がっかり」という評価につながったと言えます。
4. スウミの話をする
公開日: 2024年9月
監督: 三谷幸喜さん
主演: 長澤まさみさん
三谷幸喜監督作品、長澤まさみさん主演という、この組み合わせに期待が集まった作品。三谷監督と長澤さんは、2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でもタッグを組んでおり、その相性の良さが話題となっていました。 三谷監督が長澤まさみさんのために脚本を書き下ろした、という点も、注目すべき点でした。
なぜがっかりされたのか?
しかし、この作品も、公開後SNSなどで、内容がつまらなかったというネガティブな意見が目立ちました。
舞台劇的演出: 三谷監督は、舞台劇的な演出を目指していたようですが、その演出が映画に合致しておらず、スケールが小さく、コメディー映画として楽しむには物足りなかったという声もありました。
期待外れのストーリー: 映画は、長澤まさみさん演じる大富豪の妻スウミが失踪し、4人の元夫が集まってスウミについて語り合うという、非常に舞台劇的な構成。 西島秀俊さん、松坂桃李さん、遠藤憲一さん、小林タカシさんという豪華な元夫役の俳優陣は魅力的ですが、ストーリー展開が単調で、観客を満足させるには至らなかったようです。
ギャラクシー街道の再来?: 三谷監督は、過去に『ギャラクシー街道』という大コケ作品を手掛けており、それとの比較から批判が殺到したようです。
長澤まさみさんの歌唱力: 一方で、エンドロール前のミュージカルシーンでは、長澤まさみさんの圧倒的な歌唱力が話題になり、映画としての完成度とは裏腹に、長澤まさみさんの素晴らしさを再認識させられたという意見も見られました。
結論: 豪華キャストと三谷監督の手腕にも関わらず、舞台劇的な演出と、単調なストーリー展開が、観客の期待を裏切る結果になってしまったようです。
まとめ:豪華キャストだけではヒットは保証されない
上記4作品は、いずれも豪華キャストを起用したにもかかわらず、必ずしもヒットとはならなかった例です。これらの作品から分かるのは、豪華キャストだけでは、映画の成功は保証されないということです。 脚本、演出、映像、音楽など、様々な要素が複雑に絡み合い、観客の心を掴む作品を生み出す必要があります。 2025年も、素晴らしい映画が生まれることを期待しつつ、これらの教訓を活かし、より質の高い作品制作が進むことを願ってやみません。